「放置車両確認標章」

 

嫌みたらしいイエローカードだ

嫌みたらしいイエローカードだ

 

不覚にも駐車違反を犯してしまった。郵便局のすぐそばのタクシーなどが駐車している待避道路に車を駐めて、郵便局に寄った。すぐ用を済ますつもりが向こうの処理が手間取り20分ほどかかった。急いで車に戻ったら、案の定、こんなものがぺたりと貼られていた。「放置車両確認標章」という。前回、駐禁したのはいつのころか覚えていない。20年ほど前か、それ以上前か。だから、どうしたらいいのか自分でも分からなかった。

2006年に改正道路交通法が施行され、放置違反制度がスタート。警察による放置車両確認事務が民間(法人)の「放置車両確認機関」に委託された。同機関に属する駐車監視員が巡回活動し、放置車両の確認・標章の取り付けを行っているという。

これまで駐禁には気を付けていた。巡回中の監視員の姿を目にすることも頻繁にあったが、まさか自分が彼らのお世話になるとは思っていなかった。民間委託制度も知らなかった。何かあった場合、法律は絶対的な力を持つ。

とにかく、警察署に出頭した。交通課に行った。ところが後で分かったことだが、改正道交法は「ステッカーを貼られたので慌てて出頭した人」や「違反行為を反省して素直に出頭してしまった人」が損をする制度になっていることを知ってびっくりした。

担当官によると、対処方法は2つ。①警察で「反則金」を支払い、違反点数も加点される②放置駐車対策センターから違反日の1~3週間後に届く「放置違反金の仮納付書」で「放置違反金」を納付する。この場合、違反点数は付かない。当然、②を選択し、警察署を後にした。

家に戻って、ネットで調べたら、改正道交法の「抜け穴」「逃げ得」の仕組みが分かった。車を運転する者には常識かもしれない。最近は知らないと損することがとても多い。まさか法律でもそんなことがあるとは思わなかった。真面目な人間が損をする社会は好ましくない。すぐに出頭者として法的処理を行わなかった警察の担当官には感謝したい。

幾つものサイトを参照したが、「駐車違反の処分の流れ、点数が加点されずに済む放置駐車違反について」(「一発試験ロードマップ」)と題するサイトの記事が大変参考になった。

 

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