Tokyo AIDS Weeks 2015

 

東京エイズ週間が始まる!

東京エイズ週間が始まる!

 

国連合同エイズ計画(UNAIDS)がこのほど発表した2015年版の報告書によると、2014年のエイズによる死亡者数は120万人で、ピークだった2004年に比べ42%減少した。1995年ごろに感染のピークに達して以来、最低レベルを更新した。

世界のエイズ感染者(HIV=エイズウィルス陽性者数)の総数は2014年末時点で推定3690万人。14年1年間に新たな感染者になったのは200万人で、00年の310万人に比べ約35%減少した。

エイズ治療を必要とする患者のうち、抗ウイルス薬による治療を受けている人は今年6月現在で約1580万人に達し、05年の220万人に比べ7倍以上に増えた。国連は今年9月、30年までにエイズの流行を終わらせる目標を設定。それを受け、世界保健機関(WHO)は全てのHIV感染者に抗ウイルス薬による治療を行うよう勧告した。

Tokyo AIDS Weeks 2015は第29階日本エイズ学会学術集会・総会(11/30~12/1)と、世界エイズデー(12/1)に連動して始まったイベント期間だ。市民のエイズへの関心を高めて感染拡大の抑止を図るとともに、HIV陽性者およびHIV/エイズに対する偏見/差別を解消し、感染した人々も安心して暮らせる社会の実現を目指している。

エイズに対する偏見は根強い現実があるが、指摘しておかなければならないのは、偏見を持って感染者を差別しているだけでは問題が解決しないことだ。一刻も早く、この感染症を退治しないと、大げさでなく、人類が滅亡する事態も考えられる。厄介である。

11月28、29日にはエイズ学会のプレイベントとして会場の国立国際医療研究センターでは講演会やコンサート、シンポジウム、市民公開講座、トークショーなどが開催された。

出席したのは29日(日)午後に市民公開講座「HIV陽性者とメンタルヘルス~薬物~使用は生き辛さの表れか?」(エイズ予防財団主催)。プログラムは「HIV/エイズをめぐる現実はものすごいスピードで変化している」。この機会に「あなたのイメージをアップデートしてください」とあった。

 

NPO法人ぷれいす東京代表の生島嗣氏

座長でNPO法人ぷれいす東京代表の生島嗣氏

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