「石川組製糸」の変遷と社会貢献
国立大学法人東京農工大学(東京都小金井市)付属の科学博物館に行った。同博物館を支援するボランティア活動団体(農工大OB主体)である繊維技術研究会主催の講演会に出席するためだ。
同研究会は活発に活動しており、この日のテーマは埼玉県豊岡町(現入間市)に興り、入間郡から全国へと工場展開した地場の製糸会社「石川組製糸」の活動の推移をたどるとともに、一族・企業とキリスト教との関係、家憲・家訓に基づく社会貢献について、「石川家の人々」を読む会会長/入間市の文化遺産をいかす会副会長の染井佳夫氏が講演した。
日本の近代化は、「富国強兵・殖産興業」のため、茶などの農産物を売り、その後は生糸を売って、軍艦や大砲を買う形で進められた。