超高速開発&エンタープライズアジャイル

 

ヤマハ発動機を支える超高速システム開発と出してプレゼンする原子拓氏

ヤマハ発動機を支える超高速システム開発と出してプレゼンする原子拓氏

 

日経コンピュータ主催の「超高速開発&エンタープライズアジャイル」-利益を生み出すIT部門を目指す-と題したシンポジウムに参加した。

とにかく、コンピュータ系はまったくのちんぷんかんぷんで、アナログも良いところ。髪の毛が白い人がどれだけいるかを知るのが目的だった。白い人は極めて少なく、さすがにハイテクとなると白い人は少ないなと感じた。黒い人をこれだけたくさん見るには久しぶりだった。

 

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図1はビジネス×IT。ビジネスとITの関係性を示したものだ。時代の流れとともに、ソフトウエアの役割は「便利さを実現するための一部作業のシステム化」から「新しいビジネスを生み出す源泉」に変わって行った。

この変化は、従来のソフトウエア開発の手法にも課題をもたらした。1990年代のように「何らかの作業をシステム化」するだけの場合、作業内容は基本的に不変なので日々の状況に応じて仕様が変化することはほとんどなかった。

しかし、2010年代のように「新しいビジネスを生み出す源泉」となった場合、日々のビジネス環境の変化に応じて仕様も変化させる必要が出てくる。

そのような仕様の変化が発生する状況において、1990年代にソフトウエア開発の主流であった、最初に使用を定義し、プログラミングによって開発・検証を行っていく計画稼働型の開発手法(ウオーターフォール開発手法など)では実装が日々変化する「あるべき姿」に追従できない。

その結果、投入コストに見合う価値を生み出すことが難しいことに、多くの開発現場が気付いた。これがアジャイルソフトウエア開発宣言(Manifesto for Agile Softwear Development)につながった。

 

 

アジャイルソフトウエア開発宣言

アジャイルソフトウエア開発宣言(2001年)

 

アジャイル開発手法の精神といも言える内容を宣言した「アジャイルソフトウエア開発宣言」の公式日本語版がこれだ。

多くの企業がアプリケーション開発・保守の高速化・効率化を求め、最初に使用を定義し、プログラミングによって開発・検証を行っていくウオーターフォール型の開発の限界を知った。

よって、全く新しい開発手法によって、開発の高速化・効率化ニーズに対応できる超高速ツールを開発した。それがアジャイルソフトで、2001年にアジャイルソフトウエア開発手法を支持する多くの著名人によって公開された。

超高速開発ツールのWeb Performer とSapiensの使い方は全く分からない。Web PerformerはノンプログラミングでWebアプリケーションを100%自動生成するマルチブラウザ対応型の超高速開発ツール、Sapiensとはプログラムレスで開発・保守を行える上、プラットフォームに依存しない運用を実現できる点が大きな強みだ。

最後の事例講演で金融系IT企業のアジャイル開発導入事例をプレゼンしたニッセイ情報テクノロジーの団保・共済ソリユーション事業部の中野安美上席プロジェクトマネージャーは、今後のアジャイル開発について、①今後のeビジネス成長に向けて必要不可欠②チャレンジ!まず第一歩を踏み出し③経験の積み重ね、共有、理解しあう-ことの重要性を指摘した。

それにしても、カタカナ英語の連続で、ほとんど吐き気を催した。ただ、これが日本の現実だ。経済の分野では日本は米国に完全に凌駕されている。英語の世界では日本は勝てない。日本が学ぶ以上、これは仕方のないことなのかもしれない。

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