一保堂茶舗

 

煎茶、ほうじ茶、大福茶(左から)

 

抹茶(上)、玉露(右)、煎茶(左)、番茶(下)の日本茶

 

日本茶専門店として名高い京都の一保堂(京都市中京区寺町)。東京丸の内店のほか、ニューヨークにも店を構えている。病気見舞いのお返しに贈られた。

大福茶(おおぶくちゃ)は天歴5年(951)平安の都に悪疫が流行した時に、六波羅寺の空也上人が大変心配なされ、観音菩薩を作り、車にのせ、自らこれを引いて洛中を回られた。その折り、観音にお供えしたお茶を病者に施されたところ、平癒する者が非常に多く、やがて疫病は治まったということが伝えられている。

それ以来、この功徳にあやかる意味をもって、時の村上天皇は、毎年正月元旦に王服茶を服されることになった。このことを、王服茶つまり王服、大服、大福と発音が相通じるためにいつしか縁起のよい大福茶となって今日まで伝えられている。

1年中の邪気を払い、新年を祝福する縁起のよい大福茶。小梅を一つ入れてお召し上がりいただいても結構。

 

 

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