インドの青鬼

 

インドの青鬼

 

机の上にずっと置いてあった「インドの青鬼」。India Pale Ale。イギリスのエール・ビールのタイプの一つ。もともとイギリスからインドへの長い航海に耐えられるように、ホップの量を多くし、アルコール度も高めにしたことに由来する。

エールはずっとビールではなく、何か軽い飲み物だと思っていた。そうではなく、ホップを効かせたビールそのものだった。缶の表に「インディア・ペール・エールは18世紀の英国で、長く過酷なインドへの航海のために、劣化しにくいビールとして造られました。そんなルーツを持つ『インドの青鬼』は、驚愕の苦味と深いコクで飲む者を虜にします。”魔の味”を知ってしまった熱狂的ビールファンの為のビールです」

これは2015年12月12日に撮影したものだ。術後はかなり控えていたが、その後再開した。さらに、今はもう一度控えているものの、「どうしても」というときは覚悟して飲む。飲む時は覚悟が必要だ。

ヤッホーブルーイング(直営店:よなよなの里)は1996年に軽井沢に生まれたエールビール専門の醸造所。よなよなビール、インドの青鬼、水曜日のネコ、東京ブラックの4種4缶がベースだ。

エールビールはフルーティで豊かな香りと深い味わいが特徴で、ワインのような香りと味わいを楽しむ。これに対して、ごくごくと飲めてのど越しを楽しむのがラガービール。すっきりした飲みやすさが特徴だ。日本で流通しているビールの99%がこれだ。

ビールとはラガービールしかないと思っていた。思い込まされていた。メーカーに。アルコール度が7%やそれ以上があることは知ってしたが、深く考えたことがなかった。ベルギービールなどは最高12度くらいはある。これを飲むと他の物は飲めなくなる。

ラガービールしかなかった単一のビール市場にエールビールという選択肢を広げた。たくさん、ごくごく飲むのではなく、楽しみながらゆっくりと、味わいつつ、ワインのように飲む飲み方もあっていいと思う。ビタービールもそうだ。選択肢は広い方がいい。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.