生活習慣病予防講座

 

講座を行う光が丘保健相談所の保健師さん

 

平成28年度に受診した練馬区国民健康保険の特定健診の結果、血糖に関する数値「HbA1c」(ヘモグロビンエーワンシー)が高めだった方に個別にご案内が届いた。血糖値を示す数値にはもう一つ、そのものずばりの「血糖値」があるが、こちらは空腹時血糖。過去1~2カ月間の推移を見るにはHbA1cの方が正確だ。

基準値は4.6~6.2%で、私の検診結果(2016年8月24日)は9.3だった。とんでもなく高いということで連絡があった。区役所としてもこういう数値を放置しておくと、医療費が高くなるだけなので、少しでも低いときに抑えて、医療費高騰の歯止めをしておこうというものだ。だからコストを掛けても早く直してもらったほうが割安だ。

本当は練馬区内で治療に務めるほうが望ましいが、私の場合は潰瘍性大腸炎もあって新宿区内の東京山手メディカルセンターの内分泌内科・糖尿病にかかった。

東京山手の診察は10月20日(9.1)、11月21日(8.8)、12月26日(8.1)と続いた。これをいかに7%台、6%台に下げていくか。この日の講座は治療中を含めた人が対象で、「防ごう!糖尿病~血糖をコントロールするための食事と生活~」がテーマだった。

糖尿病は食べ過ぎや運動不足、肥満などの生活習慣が主な原因で、約8割の日本人が遺伝的に糖尿病になりやすい体質を持っており、食べ過ぎによるインスリンの分泌不足や肥満によるインスリンへの感受性の低下、運動不足、ストレスなどの要因が絡み合って発症する。

糖尿病が怖いのは合併症で、①のどが渇く、②やせてきた、③尿量過多-などの自覚症状が出るようになるとかなり進行。さらに放置すると、目や腎臓、神経などの毛細血管や脳・心臓の血管が動脈硬化を起こし、様々な合併症を招く。毛細血管では糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害が3大合併症、太い血管が傷ついて起こるのを脳梗塞、狭心症、心筋梗塞、それに下肢閉塞性動脈硬化症だ。

 

試食をいただいた

 

そのためには1日3食、規則正しい食事を血糖値を安定させることが重要だ。決まった時間に食事をし、眠る3時間前までには夕食を終わらせる、1食のボリュームも3食均等にするのが理想的だ。

①標準体重

身長×身長×22=1.68m×1.68m×22=62.09kg

②1日に必要なエネルギー量

62.09kg×身体活動量(事務職など軽い仕事=25~30、高齢者は低い数値)=1552.32kcal

③一食当たりのエネルギー量

1552÷3=517kcal

④あなたの主食のエネルギー量

517÷2=258.5k

主食は生活・運動するための必要なエネルギー。約半分は主食からとる。間食しないためにも減らしすぎないようにする。ご飯1杯150gは252kcal、ゆでうどん1玉200gは210kcal、食パン6枚切り1枚60gは158kcal。それに主菜1皿(多くても1日4皿)、副食1~2小鉢、果物・乳製品は1日の中で調節して適量とる。バナナやみかん、りんごなど。

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