旅と空想の画家「安野光雅展」
丹波市立植野記念美術館(丹波市氷上町西中)の加古川沿いに立つ建物の中で旅と空想の画家「安野光雅展」(3月25日~5月21日)を見た。どこの村にも教会がある。「バース近くの村」(イギリスの村)もサラサラ描かれている。
安野光雅は1926年(大正15年)、島根県津和野町で生まれた。美術教員として勤めながら、絵の世界に活動の場を求めた。35歳で教師を辞し、本格的な画家として活動を始めた。
絵本作家として有名で、エッシャーに影響を受けた作品「ふしぎなえ」は不可能図形の世界を描き、大きな反響を呼んだ。また、文学にも造詣が深く、司馬遼太郎の『街道をゆく』の装画も担当し、旅の画家としての地歩も確立した。
多彩かつ多様な活動の中、絵本の世界と旅のスケッチに焦点を合わせた展覧会。まさか田舎でこんな作品展を見られるとは思ってもいなかった。