企画=発見×発明

 

授賞する協会会長のほうがえらそう

 

こちらがきちっと撮ったものです(日本記者クラブ撮影)

 

映画プロデューサーで小説家の川村元気氏(38)が日本記者クラブの総会記念講演会で話した。川村氏は「告白」「悪人」「バケモノの子」「君の名は。」「怒り」などの映画を製作。2011年に優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を最年少で受賞した。

著書に小説『世界から猫が消えたなら』『億男』『四月になれば彼女は』の3冊がある。「とりとめがない」というのはよく言われる。各作品はてんでバラバラで統一性がない。絵本作家でもある。

総会記念講演会では「面白さの『発見』組み合わせの『発明』」の演題で話した。日本映画のヒットメーカーとして多大の功績のあった人物だ。この彼が上智大学文学部新聞学科出身のジャーナリスト志望だったことを知って、びっくりした。記者的な部分も持ち合わせている。

「自分は文系人間で、数学や物理に対してコンプレックスを抱いており、それをもって映画の仕事に就いた人間だが、理系の魂を持った人たちがこの世界はどう変わるのか、何が必要となり何が必要ではなくなるのかを聞いて回る仕事をした。スティーブ・ジョブズや・・など。分かりにくい。それを文系の言葉で読み解いていこうと考えた」。

私の基本は企画。何を企んで、みんなと作っていくか。企画の仕事は料理と似ている。良い素材、その組み合わせを作るのが企画だ。ベストセラーの映画化でもこけているのはいっぱいあるし、良い俳優が出ても賞にかすりもしないものもたくさんある。

映画の基本は怖い、笑える、泣ける。その上で、なぜその要素が今の時代に必要なのか時代性を考える。新聞の一本の記事や広告などに存在すると考えている。

やはり面白いものからテーマを見つけるところしか始まらない。「発見」の感動だけで作られていることが多いのではないか。人に強く伝わるものになるためには発見を「発明」することが必要だ。ダークなものをリッチにする発明。

 

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