京うどん「きつね庵」

 

細かく刻んでうどんに乗せるきつねうどん

 

自家製ちりめん山椒ご飯

 

待ち合わせは歌舞伎座前、お上りさんよろしくぴしゃり

 

WEB週刊農業専門誌の編集長と待ち合わせ、京うどんの店「きつね庵」(中央区銀座3)に連れて行ってもらった。連載も3年。7~8人でコラムを回しており、これまでに16回書いた。3年前の創刊時から続けているのは農水省OBでスピンアウトした山形県人と私の2人。

オープンして2年と3カ月。たくさん店のある中で京都のうどん屋は初めて。大体、高くとまった京うどんのどこがおいしいか、と思った。しかし、丁寧な作り方で、揚げが甘く、まろやかにおいしかった。

関東では油揚げを四角いまま提供する店がほとんどだが、京都では細く細かく刻む。それをうどんに乗っける。なぜこんなことをするかというと、舞妓さんのおちょぼ口でも食べやすいようにとか。まさか、そんなことはないと思うけど、とかく一説ではある。

しかも、京都の老舗豆腐店「とようけ屋山本」さんから仕入れているという。こだわりというか、差別化を図っている。

あごや鰹節、ウルメイワシなどからとった澄んだスープ。直前に九条ネギを投入し、さっと煮立ててある。このヒト手間で、一層まろやかさが増すと店主は自負しているという。

お店はカウンター席6席とテーブル2席の合計8席。午後6時45分に行き、テーブル席を確保した。しかし、後から来た女性客は夜のお食事セット(単品うどん+日替わりおかず2品+自家製ちりめん山椒ご飯)か、ちょっとおつまみが10点ほどあった。

夜のちょっとおつまみは、「京のお揚げさんの甘煮とお葱」「九条ネギと牛肉の玉子とじ」「とようけ屋山本の冷奴」「山芋とろろの磯辺揚げ」など。

ビールは小瓶、酒、焼酎、ウィスキーなども用意されているものの、「うちは飲み屋じゃないですっから」(店主)と、ぴしゃり。腕には相当自信があるとお見受けした。

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