羽二重団子

 

生醤油を付けた焼き団子と漉し餡の餡団子の2種類

 

ごま団子も海苔団子も2種類のバリエーション

 

結構静かな日暮里駅前支店

 

日暮里d-倉庫で観劇した後に立ち寄った「羽二重団子」日暮里駅前支店(荒川区東日暮里5)。本店は現在改築のため休業中だった。

文政2年(1819)、初代庄五郎が音無川のほとり、芋坂の現在地に「藤の木茶屋」を開業し、街道往来の人々に団子を供した。この団子がきめ細かく、羽二重のようだと賞され、それがそのまま菓名となり、いつしか商号も「羽二重団子」となったという。

羽二重とは着物の裏地に使う白い絹織物で、柔らかな肌触りと上品な光沢が特徴だ。着物を着ることが少なくなった現在ではもはや死語か。自宅にはいつも架かっているので、妻に教えてもらった。

扱っているのは米粉をこねて丸め、クシに刺す。昔ながらの生醤油を付けた焼き団子と渋を抜いた独特のこしあんの餡団子の2種類。ぜんざいなども扱っている。

団子は中国渡来の野趣ある菓子だが、江戸時代に入って普及したもの。ことに元禄年間には名物団子が随所に現れ、流行になった。しかし、私が知っているのは草団子(葛飾柴又・帝釈天)と打吹公園だんご(鳥取県倉吉市)ぐらい。

なみに福井県の名物である「羽二重餅」とは全く関係はない。

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