試写会『否定と肯定』

カテゴリー: ジャーナリズム, 会見メモ, 政治/外交/国際/軍事, 映画/テレビ/舞台

2017/10/27  23:55


 

”真実”とは何か?

 

作品名:『否定と肯定』(原題『Denial』)
監督:ミック・ジャクソン
キャスト:デボラ・E・リップシュタット米エモリー大学教授、ユダヤ人歴史学者(レイチェル・ワイズ)
リチャード・ランプトン英法定弁護士(トム・ウィルキンソン)
デイヴィッド・アーヴィング英歴史家(ティモシー・スポール)
試写会@日本記者クラブ
12月8日(金)全国ロードショー

 

作品について語るリップシュタット教授

 

デボラ・E・リップシュタット米エモリー大学教授は27日、上映に先立って15分間会見し、本作品について、「この映画は実際に私が経験したマイストリーだ。すべてが真実だとは限らない。誰もが自分の意見を持つ権利があるが、事実は1つしかない。歴史家はホロコースト(Holocaust=ナチスによる大量虐殺)がどのように行われたについて議論することはできるが、事実はホロコーストは実際に起こったということだ」と述べた。

「実際に起こったことについてはディベート(議論)できない」と指摘し、「英歴史家のアーヴィングが主張していることが1つ1つ間違っていることを証明していくことで彼を嘘つきであることを立証した」とも語った。

実に興味深い作品だった。時間もなかったので迷ったが、結局、観賞した。そして見て良かったと思った。内容が深く、ある意味で感動した。そんなに感動する作品にはお目にかからないが、フェイクニュースのまん延する中、たとえ娯楽作品と言われようと、「ホロコーストは実在した」との事実を立証しようと真正面から取り組む姿勢には感銘を受けた。

リップシュタットは米ジョージア州アトランタにあるエモリー大学の教授。ユダヤ人。現代ユダヤとホロコーストについて教鞭を執る歴史学者。1994年、彼女は著作「ホローコストの真実」でホロコースト否定論者として非難した英歴史家デイヴィッド・アーヴィング(ティモシー・スポール)が講演会場に乗り込んできて、彼女の話を遮った。

彼は1000ドルの札束を振りかざしてこう言った。「ヒトラーがユダヤ人殺害を命じたと証明できる者には、これをあげよう」。それをカメラに収め、自己宣伝に使った。そして1996年2月、アーヴィングは英王立裁判所に名誉毀損でリップシュタットを訴えた。リップシュタットは悩んだ末、英国から腕利きの事務弁護士アンソニー・ジュリアス(アンドリュー・スコット)を呼び寄せる。彼は英国の法定では訴えられた側に立証責任があると説明する。

2000年1月、多くのマスコミの注目する中、王立裁判所で裁判が始まった。

 

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