『赤い靴』in 横浜
「コスタネオロマンチカ」号のクルーズで7泊8日の旅で出ていた2男ファミリーが最後の寄港地・横浜に立ち寄ったので、長澤ファミリーが19日、横浜に集った。
中華街で中華料理を堪能したのち、山下公園を散歩した。そこで見つけたのが「赤い靴」の童謡。
「赤い靴 はいてた 女の子
異人さんにつれられて いっちゃった
横浜のはとばから 船に乗って
異人さんにつれられて いっちゃった」
『赤い靴』は野口雨情作詞、本居長世作曲(1922年)の童謡。
しかし、若い人の間ではこの童謡は知らない人が多いようだ。むしろその後の1945年に書かれたアンデルセンの童謡『赤い靴』のほうがよく知られている。みなし子カーレンの怖い童話である。とにかく時代によって話も変わってくる。
この女の子の名前はきみちゃんだった。母親はかよ。かよは北海道の開拓農場で働いていたが、あまりに生活が厳しく、とうとうきみを米国人宣教師チャールズ・ヒュエット夫妻に預けた。
かよはその後も死ぬまで、「きみは海を渡った」と思い込んでいたが、きみは実は海を渡らなかった。当時不治の病と恐れられた結核をわずらい、ヒュエット夫妻は船による長旅は難しく、日本の孤児院に残すしか選択の余地がなかった。
きみはそこで9歳の生涯を閉じた。
その孤児院は麻布十番にあったという。その辺の話はここに詳しい。昔麻布十番にいったときに「きみちゃんの像」もみた。なかなか悲しく切ない話だ。