病気見舞い
福岡市に住む大学時代の友人から「知人の病気見舞いに上京する」と連絡があった。彼の友人があぶないという。彼自身も「心筋梗塞一歩手前の手術を受け、まだ生き延びている」という。病人が病人を見舞う。おかしいようで、これが現実だ。
福岡の知人は73歳、私は70歳。それに彼を知る友人2人を新宿の寿司屋に呼んだ。2人とも69歳だ。1人は女子大講師、もう1人も文章教室をこの4月から始めた。この歳になると話は病気のことばかり。あれだけ、仕事の話ばかりしていた時代は何だったのかと思う。
まだそれでもみんな仕事をしている。おそらく、それもできなくなってくる。そのうち、みんなくたばってしまう。
しかし、歳を取ってからは個人差があまりに大きい。この前81歳の大学名誉教授に会った。まだセミナーのまとめ役をやっていた。かくしゃくとしていた。ジムには85歳の健康老人もいる。どちらもとにかくまぶしい。
かと言えば、60歳くらいでもうよたよたしている人もいる。生命力を欠いた人も少なくない。年齢ではないのではないか。確かに年齢は否定できないが、年齢を思わせない生き方もある。
自分のやりたいことをずっと続ける。死ぬまで続ける。そういう生き方をしたい。