平成災害史

 

防災研究のエクスパートの室﨑益輝氏

 

ゲスト:室﨑益輝(むろさき・よしてる、兵庫県立大学減災復興政策研究科教授)
テーマ:平成の災害から学ぶ・・平成の災害史
2018年9月11日@日本記者クラブ

今年の災害はひどい。とりわけ大阪府北部を襲った震度6弱の地震(6月18日午前7時58分ごろ)、また西日本を襲った記録的な豪雨(7月6日から9日)、岐阜県多治見市で最高気温40.7度超えた熱波(7月18日)と地震・豪雨・熱波。

8月は少し大人しかったが、台風21号が近畿地方を通過した9月4日、大暴れし、関西国際空港と対岸を結ぶ唯一の橋にタンカーが衝突。交通は破断。陸路を失った人工島では利用客約3000人が孤立状態で、従業員も取り残された。A滑走路は浸水し、水深は約40~50センチ。B滑走路は冠水を免れた。

そこへ降って湧いたのが9月6日の震度7の北海道胆振東部地震(午前3時8分ごろ)。M6.7で全域が停電に陥った。新千歳空港は閉鎖され、鉄道網はマヒ。土砂崩れや山の崩落による死者は10日時点で40人を数えた。土砂崩れのあった厚真町が36人と集中した。

関空を運営する関西エアポートは7日、国内線の運航を先に再開した。8日には国際線も再開したものの、発着便数はまだ少ない。最大のアクセスである鉄道の復旧は来月以降になる見込みで、全面再開には険しい道のりだ。

 

 

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