『検察側の罪人』

 

検察側の罪人

 

作品名:『検察側の罪人』(原作雫井修介『検察側の罪人』)
監督・脚本:原田眞人(はらだ・まさと)
キャスト:木村拓哉(きむら・たくや=最上毅=東京地検刑事部本部係検事)
二宮和也(にのみや・かずなり=沖野啓一郎東京地検刑事部検事)
2018年9月13日@ユナイテッド・シネマとしまえん

最上毅は昇進間近と目される刑事部きってのエリート検事。自らが担当する老夫婦殺人事件の被疑者として、過去の未解決殺人事件の重要参考人・松倉重生(まつくら・しげお)の名前があがってきたことに、激しく動揺する。松倉の犯行を強く疑う最上に、警察が同調し、捜査方針は「松倉犯人説」へと傾倒していくのだが・・・。

一方、沖野啓一郎は入庁5年目、刑事部に着任したての若手検事。入庁時の研修担当検事であった最上の言葉に感銘を受け、以来、自らを「最上流正義の継承者」と称するほど心酔している。しかし、事件の捜査が進むにつれて、最上は松倉を犯人に仕立て上げようとしているのでないかと疑問を抱くようになる。

2人のタレントによるほんわかしたドラマを期待した向きには期待外れでしかないシリアスが社会派ドラマに仕上がっていた。テーマも硬派で、演技も硬派。

沖野の検察事務官を務める橘沙穂(吉高由里子)、闇社会のブローカー・諏訪部俊成役の松重豊、衆議院議員で最上の大学時代からの親友・丹野和樹役を演じる平岳大、被疑者の1人、弓岡嗣郎を演じる大倉幸二、老夫婦殺人事件の被疑者・松倉重生役の酒向芳、国選弁護人の八嶋智人など脇役陣を芸達者で固めた。

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