合意不発に終わった米朝首脳会談

 

握手する米朝首脳(TBSテレビ「Nスタ」から)

 

眠そうなトランプ大統領(同)

 

ポンペオ国務長官はトランプ氏を擁護(同)

 

始まりの雰囲気は良かったが・・・(同)

 

リ・ヨンホ外相

 

「アメリカは千載一遇のチャンスを逃した」と言う外務次官

 

寧辺には2つの施設がある

 

2日朝の食事

 

トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長による米朝首脳会題が27日に続いて28日も行われた。目指したのは北朝鮮の非核化に具体策と米国による見返りを盛り込んだ合意だった。

ホワイトハウスによると、両首脳は28日午後に合意文書を署名する予定だと思われたが、合意できなかった。2日間の首脳会談で米側は寧辺(ニョンビョン)以外の核施設を含めた幅広い非核化措置を求めたが、北朝鮮側は限定的な非核化措置を固執した。

北朝鮮側が全面的な政策緩和を求めたのに対し、トランプ大統領は28日の単独記者会見で、「彼らは制裁の全面的解除を求めてきたが、われわれはそれに応じることはできなかった」と語った。

会談が物別れに終わった後の1日午前零時すぎ。李容浩(リ・ヨンホ)外相は緊急記者会見を開き、「米国が国連制裁の一部を解除すれば、寧辺地区のプルトニムとウランを含むすべての核施設を米国の専門家の立ち会いのもと、両国の技術者の共同作業で永遠的に廃棄することを提案した」とトランプ氏の発言に反論した。

米側は全面的、北朝鮮側は一部と違いがあるものの、ポンペオ米国務長官は「北側の要求は実質的に全面的解除に等しい」とトランプ大統領の発言が正しいと指摘。崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官は「米国は千載一遇の機会を逃した」と米側を牽制した。

会見中のトランプ氏は眠そうだった。それというのも米国内の関心がトランプ氏の長年の側近だった元顧問弁護士のマイケル・コーエン被告の議会証言に集中していたからだ。

元外務事務次官で6カ国協議を担当した藪中三十二氏は「仮に合意してもそちらから関心をそらすほどの『サプライズ』効果は薄く、むしろ批判が強まる結果になりかねない。むしろ今回は合意しないほうがいい」と判断したのではないかとテレビや3月2日付紙面で語っていた。

トランプ大統領の28日のテレビ会見は自宅で見たが、3月1日は腰部脊柱管狭窄症手術のための検査入院のため合意見送りの詳細は検査終了後病室のテレビでウオッチした。

検査入院は1泊2日。2日朝は、みそ汁、厚焼き玉子、キャベツナムル、梅干し、牛乳。昼と夜を合わせて1798キロカロリー。悲しいほど質素な朝食だった。

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