「竹茂」六本木店

 

目が愛くるしいシロウオ(素魚)

 

シロウオはスズキ目ハゼ科の魚で、漢字では「素魚」と書く。日本海や朝鮮半島近海に生息する食用魚で、体重は生魚で5センチ前後。大きくなればハゼになる。二杯酢や卵黄とともに生きたまま食する「踊り食い」は福岡では有名だ。のど越しを味わいながら、初春を楽しんだ。

ちなみに「白魚」と書くシラウオはキュウリウオ目シラウオ科の魚で、河口など淡水と海水が混じり合う「汽水域」(きすいいき)に生息する。ボラ、スズキ、マハゼなどが代表的。

 

薄くて淡泊な「かわはぎ」

 

カワハギは皮が厚い。皮を剥いでから調理するからカワハギというようだ。昭和初期は剥いだ皮をヤスリ代わりに使っていたという。

上品で淡泊なカワハギはフグに似ており、フグの代用品に使われることが多い。産卵を控えた夏は特に多い。

夏と秋~冬が旬だが、春を含め1年を通じて美味しく食べられる。身は夏が一番だが、脂の乗りはほとんど変わらない。鯛やフグの代用品として名高い魚。

 

幻の酒ずらり

 

高齢で引退した元杜氏・農口尚彦氏の名前を付けた「農口」

 

農口酒造(のぐちしゅぞう)は石川県能美市にある200年の歴史ある酒蔵。

 

1年に1度だけの初春の限定酒「暁乃翼」(あかつきのつばさ)

 

やりいか姿造り

 

壱岐島での日本酒造りの復活「よこやま」

 

次から次へ

 

東京の多国籍都市六本木。昔は何度も通ったものだが、串焼「竹茂」(ちくも)はリーズナブルで気配りの行き届いた純和食の店だった。

夫婦で京都の唯一の老舗串鉄板焼き「ぎをん竹茂」で修業。鹿児島県出身の夫は福岡市内に店を開き、夫人は単身上京し、六本木店(六本木3)を開いた。8年目になるという。食材は博多から空輸する。

アスパラガスや麩などを串焼にする店だが、私が魚がいいというと次から次へと魚が登場した。

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