すごい納豆「s-903」

 

おかめ納豆極小粒

 

納豆もたくさんあるが、いつも食べているのは大手のタカノフーズ(茨城県小美玉市野田)の極小粒ミニ3。同社のロングセラー商品で、1パック50グラム×3個。1932年創業の老舗メーカーだ。

昭和40年代までは大粒の納豆が主流だったが、現在は極小粒納豆が人気。「ご飯との混ぜやすさや食べやすさが人気の背景になっている」と同社は説明している。

極小粒シリーズのほか、旨味シリーズ、国産大豆納豆、ふわりんやわらか納豆、ひきわりシリーズ、発酵コラーゲン納豆、カップシリーズ、香りを楽しむ納豆、だしで味わう納豆シリーズ、ねばうま納豆、それにすごい納豆などが同社のラインナップだ。

いつもの陳列棚に極小粒がなかった。見つけたのはこのすごい納豆3ー903。40グラム×3個。10グラムも減量されて値段は極小粒(65円+税)の2倍近い128円+税だった(リヴィン光が丘店価格)。同社ラインアップの中で最も高かった。

同社は2000種以上の納豆菌の採取に成功し、菌を保有している。「Sー903納豆菌」は903番目に登録された菌。2002年に発見され、05年から研究を開始。12年をかけて商品化にこぎ着けた。

903菌は研究の結果、花粉症の症状が和らいだほか、免疫機能も高いことが分かった。それで納豆菌の学術名(Bucillus subtilis=枯草菌)と健康をサポート(Support)するSから名付けたという。

「すごい納豆」には別にたれとからしに「シールド乳酸菌」が入っている。シールド乳酸菌は腸の免疫細胞に働きかけて免疫力を高める乳酸菌。インフルエンザの感染を予防する働きも報告されている。死菌であり、サラダやトン汁などの加工食品にも応用しやすい。

シールド乳酸菌を使用する企業は100社を超えたが、極めつきは発見した森永乳業の兄弟会社・森永製菓が食べるヨーグルト「シールド乳酸菌タブレット」に導入し、大ヒットしたこと。

同乳酸菌は森永乳業が2007年に発見し、7年かけて商品化にこぎ着けた。16年2月に永谷園が「みそ汁」に導入したのをきっかけに普及が進み、トン汁やサラダポテトなどに導入されている。

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