新元号は「令和」(れいわ)

 

新元号は「令和」(れいわ)

 

出典は「万葉集」

 

安倍晋三首相も会見で談話を発表

 

政府は4月1日午前、平成に代わる新元号を「令和」(れいわ)と決定した。出典は万葉集で元号の漢字を日本の古典から採用したのは確認できる限り初めて。

新元号は6つの案のなかから決まった。中国古典を出典とする案と日本古典を出典とする案が3つずつあったが、日本古典から選ばれた。

菅官房長官が記者会見し、墨書を掲げて公表した。出典は万葉集巻五、梅花の歌三十二首の序文「初春の令月にして気淑く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮(はい)後の香を薫(かお)らす」から引用したと説明した。

平成元年は1989年1月8日から。昭和64年は1月1日~7日までだった。当時の小渕恵三官房長官が墨書の「平成」を公表した。当時私はまだロンドン特派員だった。1985年(昭和60年)10月に英国に渡り、1990年(平成2年)1月に日本に戻った。

帰国したら昭和ではなく平成だった。国鉄がJRに代わっていた。バブルも終わって住宅価格が2倍になっていた。個人的には平成や令和は使わない。

自分の生まれたのは昭和だから、昭和は使う。平成は使いたくてもうまく使えない。平成何年と言っても、西暦に直さなければならない。意味はあるのだろうが、実際に使えなければどうにもならない。これからも西暦に直して考え直すことが続くのだろう。

日本文化を語るときは「令和」でも構わない。歴史のある国である。しかし、AIを語る時は令和では困る。漢字もたくさんあって、単純ではない。あまりにも複雑なのだ。複雑すぎてどうにもならない。

こんな国がAIで世界をリードできるはずがない。日本取引所グループの元CEOだった斉藤惇氏が昨年12月4日、日本記者クラブでこんなことを言っている

・日本人はコンピューターとかAIとか言っているが、一番向かないじゃないか。例えば住所。東京都中央区内幸町1丁目1番地を1-1-1と書いたりしている。こんな国はない。外国から見ると、非常に非効率国民だ。

・数字だけでなくローマ字や漢字が入る。機械のスピードが違う。交通信号もずっと青信号。日本はガチャガチャ詰まる。警察官は「これで交通事故がないんだよ」と胸を張っている。走れないようにすることで交通事故を減らす。交通事故のない警察官の点数は高い。どうやって車をガンガン走らせないか。これが警察官のアイデア。ジグザグジグザグ。ものすごく不経済だ。

AIや住所だけではない。実は元号もそうだ。元号はその国の歴史の根源だ。西暦はキリスト教暦だ。それに統一するのはおかしい。おかしいが、世界の覇権はキリスト教徒が握っている。

そう思えば、日本がAIで国際競争力のトップに立てるはずがないのは考えなくてもすぐ分かるはずである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

東京日誌Ⅱ

前の記事

2019年の桜