花散歩
6月は梅雨。この梅雨を代表するのが「アジサイ」だ。最も一般的に植えられている球状のアジサイは「セイヨウアジサイ」と言われ、「ベニガクアジサイ」(紅額紫陽花)を改良した品種だという。
日当たりの良い東側に地植えしている。もらってきた株を一株植えただけで増えた。咲き始めは花弁(ガク)が白色だが、次第に赤色(紅色)に変わっていく珍しい品種だ。
ガクアジサイは古くから日本で栽培されている日本原産の花木で、花色は青紫、紅紫、赤、ピンク、青、白などたくさんある。
アジサイには毒性があるという。牛や山羊、人などが摂取すると中毒症状を起こし、過呼吸、興奮、ふらつき歩行、痙攣、麻痺などを経て死亡する場合もあるという。
外国にも自生のアジサイはあるようだが、今あるアジサイのほとんどは1879年(明治12)にイギリスの園芸家が日本から持ち帰ったアジサイを親として改良したことから始まっているといい、現在ではヨーロッパにとどまらず各国で栽培されている。
和名の「浮釣木」(ウキツリボク)はいろんなところに咲いている。鉄柵に絡むように咲くツタ科の品種で、原産国はブラジル。
葉の脇から長い花柄の垂れ下がらせて赤い筒状のガクが目立ち、ランプをブラ下げたような形の花を咲かせる。
このため園芸では「チロリアンランプ」と呼ばれることもある。
初夏から夏への移り変わる季節を知らせてくれるキンシバイ(金糸梅)の花は濃い緑色の葉によく映える。江戸時代に中国から渡来した半常緑低木で、古くから観賞用として栽培されてきた。
近年は花や葉が大型で、長期間にわたって花を咲かせる生育旺盛な園芸品種(交配などによって原種を人為的により育てやすく鑑賞向けに作った植物)「ヒドコート」が広く栽培されている。
「フェイジョア」はフトモモ科の常緑果樹で、原産地はパラグアイ、ブラジル南部、ウルグアイ、アルゼンチンの山野に自生している植物。
南米の奥地に自生している植物がなぜわが家の近所にあるかというと、需要があるからだろう。珍しい物や新しい物を求める人が一定数いるということだ。
私は今年初めてこの花を目撃した。花がなんとも言えない姿だが、花が咲いた後も実がなり、その実は食べられるという。10月下旬から11月上旬ごろに収穫できるという。
食感は梨の味に似ているようだ。是非味わってみたい。
これらの花は散歩で見掛けた花だ。みんな過去1週間にスマホで写した。名前も知らない花も少なくない。
最近は園芸品種が増えており、名前も難しい。一度見ただけでは分からない。観賞用や育てやすさに焦点を当て、栽培者に迎合している。
原種はそんなになくても、ゲノム編集などで品種改良が進んでいる。
ヒメシャラ。枝葉がおごって花が咲いても見えなくなってしまった。見上げると、咲いているのがかすかに見える。どうもいけない。
ヒメシャラの花は小さい。しかし、ぽたりと落ちる。落ちると印象的だ。車がそばに首を突っ込んで入れてある。
だから花が落ちるとボンネットにポトリと落ちる。落ちると分かる。まだ開花して間近いのでそんな落ちていない。しかし、これが時期を経るに従って増えてくる。
今年も同じような光景が展開されるのだろう。
「みんなの花図鑑」で6月に咲く花を調べてみた。そうすると、449件がヒットした。あんまり多すぎてもう覚えていられない。