旭のかりん糖
西東京名物「旭のかりん糖」がずっと気になっていた。ウィキペディアによると、「かりんとう(かりん糖)は、小麦粉を砂糖・水・イーストや食塩、重曹などとともに練り合わせて棒状に成形した生地を、植物油で揚げ、黒砂糖や白砂糖で作った蜜をからめて乾燥させた、和菓子の一種」だが、一度食べるとやめられない。後引きなのである。花林糖と当て字で表記されることもある。
起源については諸説あり、はっきりしない。奈良時代に遣唐使によってもたらされた唐菓子だったとされるほか、愛知県津島市周辺には米粉を用いた油菓子がある。また兵庫県姫路地方でも駄菓子として発展した歴史があるほか、東北も同じようなものが存在する。
かりんとう一筋90有余年の旭製菓(東京都西東京市泉町5)は大正13年(1924)創業。「西東京名物」と名乗り、東京都練馬区のわが家にまで新聞の織り込みチラシが入ってくる。本店以外に田無、鷺の宮、ひばりが丘北口、エミオ保谷、エミオ武蔵境店がある。
本店工場以外に2006年に花園工場(埼玉県深谷市小前田)をオープン、12年には第3工場も稼働させている。13年には西東京本店をリニューアルした。
「旭の黒かりんとう」は、かりんとうと言えばコレだった。創業以来から作り続けている王道の黒糖味。また、まるでドーナツのような食感を楽しめる「ばてれんぼー」も面白い。こゆきかりんとうは名誉総裁賞受賞作品だ。
昔懐かし定番かりんとう、野菜・果物のかりんとう、お酒に合うかりんとう、ご年配の方にも食べやすいかりんとう、女性にも大人気のかりんとうなど80種類も揃っている。
私が神戸にいた2008年4月に、第25回全国菓子大博覧会「姫路菓子博2008」があった。姫路銘菓「常磐堂製菓」のかりんとうが有名だった。金岡製菓の油菓子もあった。
そう言えば、かりんとうとドーナツを一緒にした東京麻布十番モンタボー謹製の「かりんとうドーナツ」(2010年4月21日)を食べたこともある。
かりんとうと聞いただけでこんなに思い出した。たかがかりんとう、されどかりんとうではある。