欧州は熱波

 

夏雲公園の「ヒマワリ」

 

今年も欧州は異常気象である。6月末から7月にかけて英国の行った。英国は記録的な熱波に襲われ、連日猛暑が続いていた。翻って日本。7月9日に日本に戻ってくると、日本は過去2週間ずっと雨だったという。

今年の7月は見事に雨が続き、梅雨明けは29日と昨年より30日遅く、例年より8日遅かった。しかし、29日に梅雨が明けて以降、今度は連日猛暑が続いている。

フランスの南西部ボルドーでは23日にセ氏41.2度まで上がり、03年に記録した40.7度を超えた。猛暑を受け仏電力公社(EDF)は22日、南仏ゴルフェシュの原子炉2基を30日まで停止すると発表。他の別の3基の出力も下げた。

原発近くにある川に使用されて温まった原子炉の冷却水を放流するとさらなる水温上昇を招き、生態系に悪影響が出る恐れがあるためだ。

ベルギーの首都ブリュッセルでは26日まで清掃など主に外で作業する公務員が業務を取りやめた。同国西部では山火事を防ぐため、森林近くでの喫煙やたき火を禁止した。

英国南東部でも線路が高温でゆがむ可能性があるため、運行会社が速度を落として列車を走らせている。

欧州の熱波は6月下旬に続き今年2回目だ。アフリカからイベリア半島を経由して欧州上空に侵入した高気圧が西欧を中心にとどまり、7月23日ごろから気温が上がっている。

欧州全体では03年に熱波で約7万人の死者を出している。これまでこれほど暑くなったことがなく、クーラーの普及が進んでいないのも被害が進んでいる理由の1つだ。

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