新型コロナウイルスの感染拡大は「パンデミック」(世界的大流行)と表明したテドロスWHO事務局長

 

 

 

世界保健機構(WHO)のテドロス事務局長は11日のプレスブリーフィングで、世界で感染が広がる新型コロナウイルスについて、「世界的な流行を意味するパンデミックだ」と述べた。WHOがパンデミックと認定したのは2009年に流行した新型インフルエンザ以来11年ぶり。

中国以外での感染ペースが2週間で13倍に増加したと指摘。「心配なくらい対策が実施されていない」ことを「深く懸念」しているとし、各国に対策の強化を促した。

テドロス氏は、新型ウイルスのアウトブレイク(大流行)はパンデミックに当たると宣言したが、それだからといってWHOとして各国への助言内容を変更するわけではないと述べた。アウトブレイクの推移を変化させるために「緊急かつ積極的な対応」を取るよう求めた。

「この新型ウイルスの抑制と制御は可能だとすでに複数の国で実証されている。大規模クラスターや市中感染に取り組んでいる多くの国にとっての課題は(アウトブレイク先行国と)同じようにできるかどうかではない。同じことをやるかどうかだ」と述べた。

WHOはこの日のブリーフィングで「パンデミック」という用語をインフルエンザに限定して使ってきた。過去にコロナウイルスで使ったことはない。今回も公式な宣言ではなく、「現状を表す表現」として使っている。

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