新型コロナウイルスの来襲にもかかわらず「休眠打破」を乗り越えて咲く桜

 

公園に行く手前の橋の上で(17日午後)

 

光が丘図書館のそばの桜はもう咲いている(同上)

 

広い公園に1本だけある枝垂れ桜(同上)

 

枝垂れ桜の対面にある山桜は満開だった(同上)

 

新型コロナウイルスの感染拡大で自粛ムードが広がる中、今年の花見はどうなるのだろうか。部屋に籠もりきりの頭を冷やすために17日午後、近くの光が丘公園で桜の観察を行った。

今年は例年よりかなり早く春がやってきて、東京・靖国神社の桜の開花宣言は3月14日。1953年に観測を始めてから一番早かった。ここへは東日本大震災のあった2011年3月28日に行っている。もちろん開花が早いと言っても1本の枝に5枚ほど開けば開花というのだから、花見をするにはまだまだ早い。開花宣言が出て1週間後くらいして花見をするのが一番適当な時期だと言われている。

去年は2月24日に神奈川県のまつだ桜まつりに出掛けた。河津桜を見物した。3月末頃に石神井川沿いや光が丘公園でも花見をし、最後は4月に東京・高尾の桜保存林の桜を愛でた。桜を愛でながら季節を愛するのは日本人の風習。最近は外国人もこれを楽しんでいた。

 

桜の開花と気温の関係(ウェザーニュース)

 

つぼみの生長ランク(同上)

 

桜の花芽は気温の高い夏から秋にかけて作られ、冬になるといったん休眠。真冬に一定期間、厳しい寒さにさらされることで花芽が休眠から目覚め、開花に向かう。この目覚める時期を「休眠打破」というのだそうだ。

まだ桜も”走り”である。今年は新型コロナウイルスの影響もあって、花見も例年とは違うことになるのではないか。花見は日本人にとって欠かせない。新型コロナがやってきたって関係ない。そうでなくても自宅に閉じ困ってばかりでストレスもたまりにたまっている。

しかも寒い冬も終わる。「桜の木の下で宴会する」というスタイルではなくても、「歩きながら写真を撮る」スタイルでも構わない。とにかく花見をやったことにしたい。日本人の中から花見が消えたら、もう終わりだ。

正直言って桜は毎年見慣れている。匂いもしない。綺麗だが、それだけである。桜を愛でて何か良いことがあるわけでもない。

しかし、しかしである。それでも花見をしたいのだ。桜を綺麗だと愛でて、気分的に風流を味わいたいのである。1人でも2人でもいい。「今年も桜を見たな」と言ってみたいのだ。一度その声を発しておけば安心なのだ。重要なのは精神の安定である。花見は精神安定剤的役割を果たしている。

 

 

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