「緊急事態を1カ月で脱出するためには、人と人の接触を最低7割削減が必要」=安倍首相が国民に「外出自粛」を要請
安倍晋三首相は7日、初の「緊急事態宣言」を発令した後行った記者会見で、緊急事態宣言を出すに至った経緯について、「医療提供体制が逼迫している地域が生じていることを踏まえれば、もはや時間の猶予はないとの結論に至った」と述べた。
その上で、「東京都の感染者の累計は5日で2倍になるペースで増加を続けており、このペースで感染拡大が続けば、2週間後には1万人、1カ月後には8万人を超える。しかし、専門家の試算では、私たち全員が努力を重ね、人と人との接触機会を最低7割、極力8割削減することができれば、2週間後には感染者数の増加をピークアウトさせ、減少に転じさせることができる。その効果を見極める期間も含め、ゴールデンウィークが終わる5月6日までの1カ月間に限定して、7割から8割削減を目指し、外出自粛をお願いする」と語った。
首相は「この緊急事態を1カ月で脱出するためには、人と人との接触を7割から8割削減することが前提だ」と繰り返した。
国内で7日に新たに感染が確認されたのは320人。国内感染者の累計は4322人となり、4000人を超えている。うち死者は98人。このうち最多の東京都は7日に新たに80人確認され、7日時点の累計は1195人となった。27.6%が東京都だ。感染者のほぼ3人に1人は東京都の計算である。
nippon.comによると、日本の感染者の推移は1000人まで65日かかっていたが、次の2000人までは11日だった。さらに次の3000人まではわずか4日だった。感染者数の増加はうなぎ上りである。