カレーの街・神田神保町で見つけた「始まり甘く、後より辛い、余韻残りしカレールウ」の日乃屋カレー
■会見後の一言二言が楽しみ
最近ちょくちょく神田神保町に行く。自宅(練馬区)からだと都営大江戸線を利用する。光が丘から乗車し新宿で都営新宿線に乗り換え、神田神保町は6つ目だ。神保町にはよく行くジャズカフェがあり、そこで少し時間をつぶすこともある。
通常は神保町で都営三田線に乗り換えて内幸町まで行く。内幸町には日本記者クラブがある。クラブでは記者会見を行っている。一時は毎日何らかの会見を行っていたが、新型コロナウイルス禍になってからはかなり減った。
近頃はオンラインと対面の2通りで実施しているが、回数は4分の1ぐらいに減っている。それでもコロナにもかかわらず、基本的には対面会見に通っている。
最近は会見で質問をすることはなくなったが、終わった後で会見者と一言二言話をするのが楽しみだ。会見後の正式な会見では系統立てた質問はできなくなったが、会見が終わった後に名刺交換することならできる。
しかし、この会見者と一言二言交わす会話が案外ばかにならないのだ。これで会見者の発言がグンと身近になるのだ。会見者の話が自分のものになるとも言える。他の講演やセミナーなどでも構わない。二言三言でいい。講演後に講演者と会話をして欲しい。
■「スプーン1つで本を読みながら・・」学生にピッタリ
この日は午後3時すぎにカフェで会社時代の友人と会う予定になっていた。少し時間があったので小川町で下車。ぶらぶら歩いて店に行くことにした。最初に見つけたのは上等カレー神田小川町店。大阪を拠点とする甘辛ビーフカレーチェーンで渋谷本店を構えて東京に進出してきた。
一瞬そこに入ろうかと思ったが、やはりジャズを聞きながら食べた方がおいしいかなと思い直した。そう思ったのも束の間、カフェのすぐ近くまできて遂に捕まってしまった。
それがこの日乃屋カレー(東京都文京区)だ。神田神保町にはカレー専門店が多い。神田カレーグランプリも開催されており、いるほどだ。カレーはラーメンと並んで今や国民食だ。スプーン1つで本を読みながら食べられるのは魅力的だ。
神田と言えば明治、中央、日大など学生の街でもある。今はともかく、これまでは学生と言えば本である。片手でスプーンを操りながら、片手で本を読むのは典型的な学生の食事スタイルだ。学生のお膝元でカレー店がはやるのは不思議ではない。
■「始まり甘く、後より辛い、余韻残りしカレールウ」
最初一口食べて甘いなと感じ、二口目を口に入れると辛さが口の中に広がってきた。何ともうまいのである。ご飯も多めで並みも「大盛りも」お値段は同じだった。
日乃屋カレーを経営しているのは有限会社「ノアランド」(東京都文京区湯島)。2004年設立し、湯島本店を中心に全国76店舗展開し、タイでも6店舗開いているのには驚いた。
時代を超えて受け継がれてきた日乃屋のカレー。日乃屋は「あらゆるスタイルのカレーが世に出回っているが、日乃屋は一貫して日本のカレー。昔からある皆が食べ慣れた、あの懐かしくも深みのあるカレーを日々追求している」(同社公式サイト)。
「肉は西から仕入れ、卵は青森ブランド物を使用、野菜は時期により全国からベストな物を厳選、卵はブランド品、スパイスに至っては使っている本人が間違えてしまうくらいの種類の調合・・といったように、見えない所への追求。この1つ1つが積み重なり、日乃屋の料理ができる」(同)とうたっている。
今やカレーと言っても単なるカレー屋ではない。ビジネスとして世界展開を含めた多角経営である。最も有名な壱番屋は国内1300店、海外186店を持つハウス食品グループの傘下。
またゴーゴーカレーグループ(東京都千代田区)は2003年12月に創設し、現在国内外84店舗を運営している。