ミニ庭園を芝生の庭に=省管理型コウライシバ「TM9」で芝生張りに挑戦
■レンガを埋め込む
レンガを買ってきて横に並べ、駐車部分と垣根を作った。あってなきがごとしだが、あったほうがいい。何でも格好から入るほうだから、レンガを埋め込んだ。
レンガもいろんな形があって選ぶのに迷ってしまう。
■暖地型の高麗芝が無難
まず必要なのは土壌づくり。雨の降った翌日を選んで土を掘り起こした。芝は水はけのよい土を好むので、30センチほどの深さを耕して、場合によっては川砂なども混ぜ込むのがいいといわれている。
芝にも種類がある。高麗芝(コウライシバ)や野芝(ノシバ)など日本に自生する芝は暖地型(夏芝)で、高温多湿に強く、病害虫にも強いというメリットがある。
ほかに西洋芝もあるが、暖地型と寒地型の2つある。寒地型の芝の大きな特徴は、冬でも緑を保つ常緑性があること。ペントグラスなどは、ゴルフ場の芝などによく使われている。
一般家庭の芝生では、比較的管理がしやすい高麗芝などの暖地型の芝がおすすめらしいが、寒地型の芝も冬の間の青々とした美しさも非常に魅力なので挑戦してみる価値もありそうだ。
■既に成長している「切り芝」を敷く
わが家の小さな庭に植えたのは省管理型コウライシバ「TM9」というらしい。TM9は芝生の維持管理を低減することを目的に開発された省管理型の品種で、トヨタ自動車が生産販売を行っている。
草丈が一般品の2分の1以下、施肥量を低減し、緻密なターフを形成するという。やっかいなのは芝刈り。端正でふかふかとした芝生を保つためには芝刈りが欠かせない。芝刈りが好きな人もいれば、そうでない人もいる。芝刈りの頻度も芝を選ぶ際のポイントになりそうだ。
高麗芝は葉が細くて肌触りが柔らかい。芝生の上で過ごすのに都合がよさそう。野芝は葉が太く、チクチクするものの、寒さに強く、西洋芝ほど手がかからない。
芝生の張り方には2種類あって、1つはマット状やシート状に成長している切り芝(ソッド)を用いる方法と、もう1つはタネを播いて育てる方法だ。切り芝を用いる方法は既にある程度成長している苗を使うため失敗が少なく、面積が広い庭全体を覆うのにも時間がかからない。
芝は地下茎で増えるので、芝に侵入してほしくない場所は、あらかじめエッジなどを使って区切っておくのを忘れないようにしたい。
芝張りに適した時期は、4月から梅雨入り前までと秋頃。土づくりと整地をしておくと作業がスムースに行える。
最後はたっぷり水やりをする。根付いていない芝は乾燥しやすいため、2週間くらいは多めの散水を心掛けたい。
さて、根付くかどうか。芝張りが定着するのと非常事態宣言の解除とどちらが先になるのかは今は誰も知らない。