リニューアルオープンしたはずだが、コロナのために1カ月休園が続く「四季の香ローズガーデン」
■無粋なことに開園即休園に
「バラの香り」を楽しむ庭として愛されてきた四季の香ローズガーデン(東京都練馬区光が丘)に、新たに「バラの色」を楽しむ「色彩のローズガーデン」と香りと手触りを楽しむ「香りのハーブガーデン」が5月1日オープンした。
しかし新型コロナウイルスのおかげで開園即休園に追い込まれ、本当の開園は緊急事態宣言解除後になった。庭には鍵が掛けられ入園者は全員シャットアウトと極めて無粋なことになった。
ただそれでも庭は庭。いくら鍵がかかったとしても外からいくらでも眺めることはできる。眺めることはできるものの、目の前で眺めたい人にとっては近くに歩み寄れないのは辛いが、それでも4日の午後、ポカポカ陽気の中を出掛けた。
みんなよく知っている。外から眺めていた。レンズの長い望遠レンズを活用しながら被写体を狙ってるカメラマン氏も多かった。最近はデジタルカメラや小型カメラを持っていたら恥ずかしくなるほど高級機を装備している人が少なくない。
それならば、むしろスマートフォン(スマホ)でバンバン撮っているほうがむしろ自然だ。下手は下手なりに楽しんで撮りたい。写真は下手でいい。
シソ科。インド北部や中国南西部が原産。ピンクダイヤモンドが学名で、別名「ボタンクサギ」(牡丹臭木)。クサギ属。葉などに臭い(香りではなく臭)匂いがあるという。
横にあるので生育したときの画像は確認できる。赤い花が咲く。寒さにも暑さにも強い花で、臭があるのでハーブ園に選ばれたのかもしれない。どうも葉の一部が焼けている。「葉焼け=枯れる」ではないらしいが、見た目的には少し気になるところだ。
キャットミントとも呼ばれるネペタのジュニア・ウォーカー。ネペタの中ではやや大きめの花で、草丈は低めにこんもりまとまる。濃いブルーの花穂が美しい品種。強健で株立ち性。すっきりとした草姿になり、開花期間が長く、ハーブ園に植わっている。
NHKは7日、「あさイチ」番組の中で「バラの魅力にハマりたい!」を放送した。登場したのはバラの魅力を伝えて30年になるという園芸研究家の村上敏氏。同氏によると、「今年は史上最速のスピードで咲いてきてそこら中バラだらけ。今年はバラの当たり年」だという。
バラはミニバラもあるし、何と3万種はあるといい、個人的には選ぶのがなかなか難しい。そこで村上氏はバラの魅力として4つのポイントを挙げた。
■花色
これだけ色が増えたのもここ200年ぐらい。バラは紀元前から栽培されている。漫画家の池田理代子先生にも協力いただいて「バラと言えば真っ赤よね」ということでこの深紅のバラを「ベルサイユのバラ」と名付けた。ただフランス革命当時にはまだ赤いバラは存在していなかった。バラと言えばピンクだった。
太陽の光に当たると赤くなる。赤色の花びらをめくると、白い。黄色はこの100年でやっとできた色です。男性に人気の高い色だ。
■大きさと形
バラは花びらが5枚なのが基本形で、たくさん付いているのは野生にはほとんどない。品種改良して八重にしたり花を大きくしたり花付きをよくしたりして形を変えてきている。
花屋さんでよく見るのがピリッと巻いてくる形のバラは剣弁高芯咲き。花びらが尖ってくる。これが格好いいんです。
■香り
ピンク色のダマスクローズはバラの香り、オレンジのバラは柑橘系と相まってフルーティーな香りがする。ピンク色のバラをクレオパトラは風呂に敷き詰めてこよなく愛した。年に1回しか咲かない。1カ月間しか咲かない。
この香りは1日中楽しめるものではない。どんどん香りは抜けていくので香りを楽しむのは午前7時~10時くらいがおすすめ。そうでないと本来のバラの香りを楽しめない。昼過ぎは”残りかす”しかない。
■トゲ
バラの魅力はトゲ。花は一瞬で終わるが、トゲは1年中付いているからだ。トゲはバラの個性がよく出ている。木にひっかかって上に伸びていくものもあれば、モッコウバラの園芸種はすべてのトゲが抜けている状態。超レア品だ。身を守る専門のトゲを付けた海岸縁に咲くハマユリもある。5センチくらいのトゲも付けるものもある。
おうち時間が長くなったのでバラの売れ行きが極めて良い。難しいと思っている人が多いが、最近のトレンドは「育てやすいこと」。春から秋まで長く咲くほか、場所もとらない。大きく伸びない。ベランダでも十分育てられる。