【散歩】久しぶりの石神井公園でボートを漕ぐ
■野生化した「アオバナフジバカマ」
小3の孫と一緒に石神井川添いを歩いて石神井公園まで行った。自然なのか人為なのか分からないが、目白通り当たりから西武池袋線練馬高野台までの川添いにはいろんな花が植わっている。自然に生えているような花も少なくない。
川沿いだから誰かが植えたのかどうかわからない。どれもこれも調べなければならないものばかりだ。最初に見たのは「アオバナフジバカマ」。フェンスに絡んでいた。ユーパトリウム、セイヨウフジバカマの別名もある。
アメリカ東部から中南部原産で、観賞用に栽培される多年草。野草化もしている。宿根草にもなる。茎頂に集散花序を出し、径5ミリほどの青紫色の小さな花を多数開く。花期は7~10月。
夏はほとんど花は咲かないと思っていたが、思いのほかたくさんの花が咲いていた。しかしそのほとんどの花の名前は知らない。これまでは別に知ろうとも思わなかったが、この歳になって知りたくなってくる。時間もたっぷりある。
調べたり、ネットで検索したりしている。分かったものはこうしてブログに書いていく。「Picture this」などのスマホアプリも出回っていて花の名前も調べられる。便利な世の中になったものだ。
しかし便利さはリスクとの見合いでもある。くれぐれもただで情報を簡単に入手しようとはしないことだ。ただで知ろうとすると、思わぬけがをすることになる。情報は金で買うものであることを思い知るべし。
小さなラッパのような形がかわいいオシロイバナ。花の色には白、黄色、オレンジ、赤、ピンク、褐色などがあり、いい香りもする。とても丈夫なので、初心者でも育てやすい。
開花時期は6~10月、種まき期は5~6月。
■家紋にもよく用いられるカタバミ
カタバミは世界中に自生する多年性の植物。日本でも全国に分布し、地方によっては異なる呼び名も持っている。5~10月に黄色い小花を咲かせる。
地下に球根をもち、そのさらに下に根をおろして育つ性質をもっており、横に茎を広げて育つことから、繁殖が早い。
カタバミは家紋によく使われるモチーフの1つで、平安時代には牛車の紋に使用されていたという記録も残っている。カタバミが家紋として好まれるのは、繁殖力が強く、なかなか根絶させることができないことから、「子孫繁栄」に通じるとされている。
戦国大名では、長宗我部元親(ちょうかそべもとちか)や長宗我部盛親(ちょうかそべもりちか)が、カタバミの家紋を用いていたといわれる。
■門前でよく見掛けるハツユキカズラ
「みんなの趣味の園芸」によると、ハツユキカズラはテイカカズラの園芸品種で、葉は小さく、新葉にピンク色と白の不定形の斑が入る姿が美しい植物。
成長がゆっくりとして、コンパクトにまとまるので扱いやすく、寄せ植えやハンギングバスケット、グラウンドカバーなどに多用されている。枝を長く伸ばして、あんどん仕立てにしたり、フェンスに絡ませることもできる。
斑は成長とともに変化し、新芽が出たときは濃いピンク色で、次第に薄くなり、さらに進むと緑色の地に白の斑点となり、やがて緑一色になる。
それぞれの生育段階の葉が入り混じるので、成長が活発なときはカラフルだ。また、秋から冬に紅葉する姿も美しい。
日陰でも育つが、あまりに暗いと斑がきれいに出ないため、夏以外は日なたで育てる。
ブラックベリーはバラ科のつる性植物。品種にもよるが、初夏に花が開花したのち、7月から1カ月ほど実が楽しめる果樹だ。生で食べてもおいしいベリーらしい。
アマリリスは花茎10~20センチもある鮮やかな色の花を、すっと立ち上がる太い茎に咲かせる。1株でもインパクトがあり、鉢植えや花壇、あるいは切り花として利用されている。
ウィキペディアによると、アマリリスは、ヒガンバナ科ヒッペアストルム属の植物の総称。原種は中南米、西インド諸島に約90種があり、数百種類が作出され、現在もその数は増え続けているようだ。
長くて太い茎の先に、ユリに似た大きめの花を咲かせるアマリリスは、その鮮やかな佇まいから人気の高い春植え球根植物だ。
■日本では「メドーセージ」の名前で流通しているサルビア
サルビアにはたくさんの品種があるが、このメドーセージ(サルビア・ガラニチカ)もその一つ。シソ科の多年草だ。流通名のメドーセージは日本国内だけの名前らしい。原産地は中南米。
この花は非常に強健で、暑い夏の盛りから秋まで花を咲かせてくれる。花色は濃い青から深い紫まであるが、ガクが黒いのが特徴。花は長さ3~4センチ程度。シソ科特有のリップ状の特徴的な形状をしている。
すっと伸びた茎に縦に連なるように10輪前後の花を咲かせる。
■白→ピンク→赤と変わる「酔芙蓉」
ムクゲと同じくアオイ科の落葉低木の芙蓉。フヨウとムクゲは花の見た目がとてもよく似ているが、一番簡単な見分け方は葉っぱ。ムクゲの葉っぱは小さめで細めの葉をしているが、ふようの葉は手を広げたような形で大きめだ。
スイフヨウ(酔芙蓉)はフヨウ(芙蓉)の八重咲変種で、朝咲き始めた花弁は白く、時間がたつにつれて色がピンクに変わるさまを「酔って赤くなる」ことに例えて「酔」を冠したといわれている。
「酔芙蓉」の白からピンク、赤への花色変化は、アントシアニンの生合成が午後以降急に進むためといわれている。アントシアニンの生合成は温度が25度以上だと進み、それ以下だとあまり合成されないことが科学的に分かっているという。
切り花として見るときは、温度・照度をコントロールすれば長持ちさせることができると思われる。
沖縄を除く日本全土の山地に見られるエゴニキ科の落葉樹。朝鮮半島や中国にも分布する。5~6月にかけて白い小さな花が群がるように咲き、その様子が白雲に似ているとしてハクウンボク(白雲木)と名付けられた。
花にはエゴノキと同じような甘い香りがある。
■スワンボートで足こぎに精出す
石神井公園はため池である。ボート乗り場もあって、孫と一緒だったこともあって久しぶりに漕いだ。昔は手漕ぎのローボートばかりだったが、最近は足こぎのサイクルボートやスワンボートもある。
左右両サイドに孫(小6)と私、真ん中に妻が操縦桿を握った。もっぱら漕ぐのは孫と私。30分間700円。短いと思ったが、十分だった。むしろ1時間だと疲れて漕げなくなる。疲れた。
いつもは陸上から池を眺めている。しかし、この日は池上から陸を眺めた。視点によって世の中が変わるのは面白い。