【草木】こぶし・桜と花咲けど、頭の中はバラのことでいっぱいの初心者のポカポカ陽気
■26日には練馬ハーフマラソンも
東京は昨日の氷雨がウソのようで見事な青空が広がっている。先日開花宣言が出たばかりの桜も21日の春分の日には満開が予想されている。
あまりにも良い天気なので自転車で練馬区立四季の香ローズガーデンをのぞいてきた。2023ハッピーイースターが昨日から始まっていた。4月16日まで1カ月続く。
どうやら主役はチューリップのようである。1万本のチューリップが植わっているようだ。まだちらほら咲きだが、これからグングン開花していくのだろう。
バラはまだ新芽が芽吹き始めた状態で、正式開花までにはまだ時間がありそう。どの枝もきちんとせん定され、開花し始めようとしている。プロのせん定に目を見張った。
こぶしは練馬区の木。3月から4月頃に白い大きな花を咲かせる。ちょうど今満開だ。来週の26日(日)には「練馬こぶしハーフマラソン」が実施される。23区内では数少ない公道を主体とした参加者5000人の大規模な大会だ。
■桜の最早開花は「休眠打破」とも関係
今年の桜の開花は14日の東京から。15日には横浜、16日は岐阜から開花の便りが届いている。17日には福岡や名古屋、18日には甲府、前橋などが開花する見込みで、3月末までに九州から東北南部にかけて広く開花した後、東北北部の盛岡や青森と巡っていく。
4月下旬には津軽海峡を渡り、4月22日に函館、26日に札幌で開花する見通しだ。
3月中は高温傾向が継続する見込みで、満開日も全国的に平年より早くなっている。2月には強い寒気が流れ込み、もう一度くらいは降雪があるかと思われたが、結局雪は降らずに春を迎えた。
桜は、前年の夏頃に翌春咲く花のもととなる花芽を形成し、休眠に入る。秋から冬にかけて低温(あまり低い温度ではなく5℃前後)にある一定期間さらされると休眠状態から覚める。これを休眠打破と呼ぶらしい。花芽は休眠打破のあと春先の気温の上昇とともに発育し開花する。
基本的に2月、3月ともに平均気温が最も高いのは鹿児島。しかし今年最も早く咲いたのは鹿児島ではなく東京だった。これにはどうも「休眠打破」が関係しているらしい。
冬にある程度寒くなることが早い開花には必要らしいのだ。
■自滅してしまったピンクノックアウト
いまだに昨年枯らした「ピンクノックアウト」が悔しい。同じピンクでもあんなに可憐な花は見たことがない。眺めながらうっとりしてしまった。
耐病性を追求して生まれた「ノックアウト」で非常に花付きが良く、しかも育てやすいという。病気をノックアウトすることから名付けられたようだ。
赤花(ノックアウト)のほか、ピンク色(ピンク・ノックアウト)、淡いピンク色(ブラッシング・ノックアウト)、白花(ホワイト・ノックアウト)、淡い黄色(サニー・ノックアウト)、ピンク色で中心が黄色(レインボー・ノックアウト)、赤花半八重咲き(ダブル・ノックアウト)、ピンク色半八重咲き(ピンク・ダブル・ノックアウト)もあるようだ。
ほぼ無農薬でも大丈夫なくらいの高い耐病性、抜群の花付きの良さと強い四季咲き性、耐寒性も耐暑性もあり、さらに虫害にも強いらしい。
初心者がもっとも育てやすいバラの1つ。樹形は横張りのブッシュ樹形で、高さはだいたい1m前後。きちんと管理すればかなりの大株になるという。