【GW】ローズガーデンやマイガーデンでまったり過ごしたり、東京を東に横切って「葛西臨海公園」の大観覧車・水族館を楽しんだみどりの日
■庭を眺めながらのんびりと
今年も今日がゴールデンウィークの最終日の6日。振替休日だ。久しぶりに曇りで、雨が降りそうな空模様だ。低気圧や前線の影響で大気の状態が非常に不安定になっている。今日ばかりは自宅でのんびり過ごすのがいいだろう。
最近は春が短くなった。春がなくていきなり夏がやってきたような高温が続く。朝夕はともかく日中の日差しの強さは半端じゃない。肌に刺すかのようだ。
連休前半の3連休(4月27、28,29日)は光が丘周辺の四季の香ローズガーデンを散歩したり、近くのリヴィンで食事したりのんびり過ごした。
GWと言っても高齢者はそれほど有り難みがあるわけでもない。毎日が日曜日みたいなものだからだ。むしろGWはどこへも出掛けない。出掛けるのはGW以外と言ったほうがいい。
GWはどこへ行っても人が多いし混んで疲れるだけだ。むしろどこへも行かずに家にじっとしていて、若者達が仕事を始めてからゆっくり出掛けるのが普通の暮らしぶりである。
■コーヒーを持って庭に出るのが日課
私も前半の3連休は毎日小さな庭に出て庭いじりをしていた。庭仕事だけでも結構忙しい。庭に出ていればあっという間に2~3時間たってしまう。
それだけ身体を動かせば結構疲れる。あとは家の中に入って休息である。疲れすぎるとベッドに潜り込んでしばし身体を休める。若い頃はこんな生活が自分に訪れるとは思ってもみなかった。
庭に出るのは大体食事を済ませたあと10時くらいから。コーヒーカップを持って庭に出る。それをガーデンコーヒーと自分で勝手に呼んでいる。
新聞を持って出るときもある。そうなるとガーデンニュースペーパー。天気がよくのんびり新聞を読んでいるときもあれば、最近はあまりに暑く外にい続けることが困難となり、早々に屋内に撤収するケースも多い。
■バラの代名詞と言われる「芳純」
5月はバラが一番華やかに咲く季節。4月28日に練馬区立四季の香ローズガーデンを訪れた際、ミスターローズと呼ばれる鈴木省三氏作出品種の中でも香りのバラの代名詞といわれるほどの芳香を持つ「芳純」(1981年発表)の存在に気付いた。
とにかく名前の付いているバラだけでも数万品種はあるそうだが、香りのバラの代名詞と言われるのだから大したものである。
アロマ、香水・フレグランスなどの情報サイト「フェリーチェ」によると、日本初の西洋調剤薬局として1872年に生まれた資生堂が化粧品業界に参入したのは1897年。
1910年代の日本の香水は欧米諸国からの輸入品だったが、資生堂が初めて日本人が国内で作った香水「花椿」を発売したのは1917年だった。
椿の花自体の香りではなく日本的な花をイメージした香水をコンセプトに作ったもので、その後同社は「梅」、「藤」、「月見草」など日本的な花をモチーフにした香水を続々発売している。
なかでもオーデコロンの「禅(ZEN)」と並んでオードパルファムの「ばら園」シリーズ・芳純はバラ園を歩いているような芳醇で瑞々しいバラの香りが特徴で、女性に長く愛されたが、現在廃盤になっている。
香水は香料の濃度によって濃いほうからオードパルファム、オードトワレ、オーデコロンと呼んでいる。また香りの持続時間も異なり、オードパルファムは5~6時間、オードトワレは3~4時間、オーデコロンは1~2時間と言われている。
日本の薬事法では分別されていないため、一括して香水という分類にくくられ、そう呼ばれている。
■葛西臨海公園に行くことに
前半の3連休は自宅およびその周辺で大人しくしていても、後半4連休になってくればムズムズしてくるのが人間のサガだ。
どこか近間でいいところはないかなとネットで探していたら5月4日(土)はみどりの日で国民の祭日。都内の動物園や庭園が無料で開放されているではないか。そう言えば昨年の「みどりの日」には都内唯一の植物公園「神代植物公園」に行ったことを思いだした。
上野動物園、多摩動物公園、夢の島熱帯植物園、日本科学未来館、井の頭自然文化館、新宿御苑、六義園などが無料で開園している。
それで今回これまでにまだ行ったことのないところに行ってみようと考え、「東京都葛西臨海公園」(東京都江戸川区臨海町)に決めた。
なかでも2200トンもの水量を誇る水槽「大洋の航海者マグロ」ではクロマグロの迫力ある群泳を見ることができるという。
住んでいるのは東京都練馬区。行くところは東京都江戸川区。東京の西から東に地下鉄を使って1時間半かけて横切らなければならない。大変だが「無料」には勝てない。
■都立で2番目に大きな公園
JR京葉線・武蔵野線「葛西臨海公園駅」に降り立ったのは午前10時頃。わが家的にはかなり早い時間帯だ。それにしても公園の何と広いことか。
葛西臨海公園は23区内で2番目に大きい公園で、約80万平方メートルの広さ。東京ドームの約17個分になるという。1989年6月1日に開園し今年で35周年だ。
都立「葛西臨海公園」があって、その先に2つの島が作られている。陸の部分と葛西渚橋で結んでいるのが東なぎさと西なぎさの2島で構成する都立「葛西海浜公園」。
臨海公園と海浜公園の違いなどどうでもよいし、そんなに意識している人は少ないに違いない。しかし気になりだしたら気になるものである。
思い思いに魚釣りを楽しんだり、潮干狩りをしている人がたくさんいた。
■高さ117mからの眺望は格別
公園は「緑と水と人のふれあい」をテーマとした東京湾に面した広大な土地で、芝生広場、水族園、鳥類園、潮風公園、管理の5つのエリアに分かれている。
公園のシンボルとも言えるのが「ダイヤと花の大観覧車」。大観覧車は日本最大級で回転林輪直径111m、地上高117m。定員は6人乗りゴンドラが68台設置されている。
どこへ行っても自分がどこにいるのかよく分からないことが多い。観覧車に乗れば、それが分かるので嬉しい。1周約17分はあっという間だったが、束の間の空中散歩を楽しんだ。
■迫力あるクロマグロの群泳
高さ21メートルの大きなガラスドームがシンボルの水族館。正式には「葛西臨海水族園」との名称だ。この日は休場だったが、国内最大級のペンギン展示場で泳ぎ回るペンギンも可愛い。
水量約2200トンのドーナツ型の大水槽でクロマグロが群泳する姿は迫力がある。
東京湾だけにとどまらず、世界各地から600種類を超える生き物たちを観察できる。水槽前でのスポットガイドや園内を回るガイドツアーなどの教育プログラムをあり、無料日以外の楽しみ方も工夫されている。
この日は行かなかったが、バードウオッチングを楽しめる鳥類園も整備されている。埋立地である臨海公園内に淡水池と汽水池、林や草地を人工的に造成し、魚介類や野鳥が自然のまま生息できる環境に再生されている。
公園内をゆっくり一周するパークトレインも走っている。のんびり走って約25分間。葛西臨海公園もすっかり楽しんでしまった。