【沖縄旅行】「やちむんの里」を散策したあと「道の駅かでな」から嘉手納米軍基地を”視察”=おもちゃ箱をひっくり返したような「アメリカンビレッジ」にはびっくらポン
■やちむんの里でのんびりと
人が住むところ、どこにも食器は不可欠で、沖縄にも当然存在する。それが読谷村(よみたんそん)にある「やちむんの里」。沖縄の言葉でやちむんは「焼き物」のことだという。
食・グルメを中心に発信している「るるぶ&more」によると、やちむんは「ぼってりとした厚みと素朴な佇まいが特徴で、力強い生命力のある絵付けも魅力的」という。職人たちの手で一点一点作り上げるので、ひとつとして同じものはないという。
読谷村は那覇空港から車で1時間ほどの工芸の村。1974年に那覇市が薪を使った窯焼きを禁止したことで、沖縄で初めての人間国宝となった故金城次郎氏が読谷村ヘ窯を移したのがきっかけ。
やちむんの里内には19の工房やギャラリーやセレクトショップが軒を並べている。長さ25mの大きな登り窯も設置されている。
やちむんの里全体は1~2時間ほどで歩ける広さだが、ゆっくり、のんびり歩き回りながら商品を選んでいたら正午を回っていた。
■嘉手納基地眺望スポットとなった道の駅
読谷村からすぐのところにあるのは東京ドーム424個分に相当する1986ヘクタールの規模を誇る嘉手納米空軍基地。4000m級の滑走路2本があり、極東最大の基地だ。
この空軍基地に隣接しているのが道の駅かでな(嘉手屋良屋良)。地元民はもちろん、観光客や修学旅行客など米軍の動向が気になる人たちが大挙して押し寄せる不思議な場所だ。
戦闘機が飛び立つときはバリバリというすさまじい爆音を響かせる。現場に来て初めて聞いたすごい衝撃音は沖縄が米軍の基地であるという現実を思い知らされた。
■展望台から基地を”視察”
4階には展望台があり、そこから空軍基地の風景をパノラミックに見渡すことができる。こそこそ近くの様子を伺うのではなく、公然と観察できる。
3階には学習展示室があり、パネルやモニターなどで米軍基地が誕生した地域の歴史を詳しく説明しているという丁寧さだ。
嘉手納基地は沖縄本島中部の嘉手納町、沖縄市、北谷町にまたがる。太平洋空軍の第5空軍(横田基地)指揮下の第18航空団のホームベースとして、防空、反撃、空輸、支援、偵察、機体整備などの総合的な役割を担っており、米軍にとって東アジアの安全保障戦略上の最重要拠点だ。
1986ヘクタールの土地の約9割は民有地。日本政府が約1万3000人の地主から「軍用地」として借り上げ、米軍に提供している。
■アメリカンビレッジをのぞく
嘉手納基地のそばで見張っていても、いつ飛んでいつ帰還するのか何も知らされていない。爆音がして初めて飛んでいることが分かるだけ。仕方がない。
いつまでも道の駅かでなにいてもどうしようもないので惜しみながら離脱することにした。次ぎに向かったのは美浜アメリカンビレッジ。
飲食店やショップが集まる北谷の一大スポットだ。一体どれだけの数の店があるのだろうか。いくつものエリアからなる大型商業施設の総称をアメリカンビレッジというらしい。
どこを切り取っても写真映えする建物や印象的なウォールアート、多種多様な店がアメリカの西海岸を彷彿させる異国情緒満載の観光スポットである。
日本のドンキホーテは狭い店内に多数の商品が並べ立てているが、沖縄はまだ少しスペースがある。それでもめちゃめちゃ多いのには驚いた。
シルバーエージにはとても購買意欲が起きない。むしろ、ここにいたら目まいが起きそう。転倒する前に早々に引き上げた。