【立春】日本版GPS衛星「みちびき」搭載のH3ロケット打ち上げ成功=政府に服従するか、自由と尊厳のために戦うかを問う問題作『TATAMI』

モクレンが花芽を付けている(四季の香公園マグノリア園)

 

■内容のある過去を過ごすためにはいい計画を

 

既に2月も6日である。改めて時間の早さに驚くものの、さりとて時間を止めることはできない。1年は12カ月。そのうちの1カ月は既に過ぎ去ってしまった。

現在はすぐに過去になる。過去を貴重なものにするためには、現在を大切にしておかなければならない。

そのためにも将来にどれだけしっかりした予定を組むかが重要だ。しっかりした予定を組めれば、それが現在になり、さらには過去になる。

予定さえしっかり組み立てることができれば、少なくても自分に悔いのない毎日を生きることが可能だ。誰にも後悔したくないならなおさらだ。

 

梅一輪

わが家の庭の梅一輪(2月6日)

 

■快晴続く東京

 

日本海側の大雪を尻目に太平洋側、特に東京は好天が続いている。時には曇るものの、快晴の日が多い。

辛いのは天気はいいものの、空気が実に冷たいのだ。冬だから仕方がないと言えば仕方がない。同じ冬でも「小春日和」という日もあるが、それは例外中の例外。冬はやはり寒いと相場は決まっている。

今年も寒いが、まだ東京は雪を見ていない。これから3月にかけて降る可能性もなくはないだろうが、降ってもせいぜい10センチ、20センチどまりだろう。

わが家の庭の梅が咲いた。2月に入ってからだった。昨年は1月中旬に花が開いた。なぜだか知らない。

 

こんなに早く咲いている梅もある

 

■孤高の梅

 

「梅一輪 一輪ほどの暖かさ」  服部嵐雪

梅は百花に先駆けて咲くので「花の兄」と呼ばれる。色彩のない冬の野に、赤い花が咲けば、そこだけ発熱しているように暖かさを感じる。作者の服部嵐雪は松尾芭蕉亡き後、江戸徘徊の世界を宝井其角と2分した芭蕉の高弟。

4月に咲く桜は一斉に見事に咲いてあっという間に散る。それに比べて、梅は一輪、一輪が意思をもった花の如く咲く。

困難を乗り越えて咲く花と、年月を経て味わい深く曲がっている枝。暖かい体温に加えて、高潔な意思をも有する梅は孤高でもある。

 

種子島宇宙センター(鹿児島県)

 

■H3ロケット5号機打ち上げ成功

 

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の主力ロケット(H3)5号機が2月2日午後5時30分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。JAXAチャンネルで打ち上げ30分前からライブ配信を視聴した。

H3の5号機には衛星測位システム「みちびき6号機」が搭載され、打ち上げから約29分後に衛星は分離され、打ち上げは成功した。H3ロケットの打ち上げ成功は4機連続。

H3初号機が打ち上げに失敗したのは2023年3月。1年後の2024年2月には2号機でリベンジできたが、まだ不安定だった。

打ち上げ成功後会見したH3ロケット開発責任者の有田誠プロジェクトマネージャーは「バタバタすることが一切なく、非常にスムーズな打ち上げオペレーションができた。打ち上げ作業に習熟してきた」と述べた。

 

5号機打ち上げの様子

 

■25年度中に2機打ち上げ7機体制に

 

「みちびき」(準天頂衛星)は「日本版GPS」とも呼ばれ、カーナビやスマートフォンの位置情報の提供や地震や火山など災害時の情報発信にも役立てられる。

日本上空に長い時間滞在するために変則的な8の字を描く「準天頂軌道」を回る衛星と、赤道上空にある「静止軌道」の計4機体制で運用されている。

2025年度中にさらに2機を打ち上げ、7機体制を整備する。万が一の機体故障に備えるため、将来は11機体制を目指している。

 

『TATAMI』パンフレット

 

■「スポーツと政治」の問題を鋭く問う『TATAMI』

 

ジョージアの首都トビリシで行われる女子世界柔道選手権に挑むイラン代表の女子柔道選手レイラ・ホセイニと監督のマルヤム・ガンバリたち。

女子柔道界の新星として期待されるレイラは初戦から第2回戦へと快進撃を繰り広げるが、途中で思わぬ巨大な障壁が立ちはだかる。

敵対国イスラエルとの対等な試合を快く思わないイラン政府から、イスラエルの代表選手と決勝で当たる前に、レイラに「怪我を装って棄権しろ」と強要してきたからだ。

監督のガンバリはイラン政府の要求を受け入れるようレイラに求めるが、「ただ勝ちたい」レイラは受け入れを拒否し、試合に出場し続ける。

イランとイスラエルの対立を背景に、1人のアスリートが政府に服従するか、あるいは自由と尊厳のために戦うのか。

本作はイラン出身の男子柔道選手、サイード・モラエイの身に起こった実際の事件をベースにしている。

実話にもとづいた手に汗握るサスペンスであり、同時にスポーツに政治が介入するポリティカルスポーツエンターテインメントにも仕上がっている。思わず体を前に乗り出すような臨場感にあふれた作品になっている。

 

 

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