【九州ドライブ旅行③】道後温泉で「松山城」を観覧したあと4日目にしてようやく九州上陸!=待ち構えていたのは湯けむり漂う別府温泉

 

ホテルから松山市の眺めると高台の上に小さなお城が遠くに見える

それが松山城だ(松山城HP)

 

■標高132mの山頂に建つ城

 

ホテルを出発したのは午前8時30分。松山市をぶらぶらしたかったが、八幡浜から午後1時の九州・別府行きフェリーを予約していた。つまりその時間までに八幡浜に着かないといけないことになる。

しかし松山城も見ておくべき城だった。本当はもっと早く起きて行動すべきだったかもしれないが、やるべきことも結構あって結局こんな時間になってしまった。

松山城は、標高132mの勝山山頂に本丸、西山麓に二ノ丸や三之丸を置く連郭式平山城で、本丸の中枢である本壇には連立式天守がそびえる。

 

リフトで約6分(写真は下り)

 

■建てたのは七本槍の1人として有名な加藤嘉明氏

 

創設者は賤ヶ岳の七本槍の1人としても有名な加藤嘉明(よしあき)。慶長5年(1600)、関ヶ原の戦いでの成功を認められて20万石となった嘉明は、居城を正木城(愛媛県松前町)から道後平野の中央にある勝山に移し、この地を「松山」と命名した。

嘉明は完成を目前に会津へ転封され、代わって入封したのが蒲生氏郷の孫・蒲生忠知。二ノ丸を完成させたが、参勤交代の途上で病没。伊勢桑名城主・松平定行が封じられ、3年をかけて本壇を改築し三重の連立式天守を築造した。

その後落雷で焼失。嘉永5年(1852年)にようやく竣工、安政元年(1854年)落成式典が盛大に行われた。現在の天守はこのときのもので、幕末に造られたにもかかわらず創建時の桃山文化様式が見事に再現されている。

 

八幡浜港(HP)

 

■初めてのフェリー旅

 

松山城近くに駐めた車に乗ったのが11時すぎ。それから約65キロ先の八幡浜港フェリーターミナルへ。

もっぱらナビに頼ったドライブだったが、結構遠い。遠かった。何とか午後零時20分に車の最後尾に付けた。まだ30分ほどあった。間に合った。

予約はしていたが、料金はまだ払っていなかった。フェリーに車を乗せる場合、航路とともに車の全長を申請しなければならない。車検証が必要な場合もある。料金の中には運転手1名分の旅客運賃が含まれている。

 

いよいよ九州上陸だ(背後は午後4時頃の別府港)

 

■のどかな海

 

八幡浜港から別府までは約2時間。ドライブ日和が続き、八幡浜フェリーの航路ものどかな海だった。10日間の旅行中、どこかで雨が降るかもしれないと思っていたが、これまでのところ雨には遭わなかった。

好天が続いている。デッキに出て海を眺めた。車を乗せた乗客はみんな思い思いにくつろいでいる。

入道雲があちことにぽっかりと浮かび、空から光が差している。日差しもあって、別府の街は明るかった。

 

湯けむりが立ち上がる不思議なエリア(ホテルから)

 

■ゆったりした旅に

 

昔一度、山口県徳山港から大分県国東半島まで周防灘フェリーに乗ったことを思い出した。2008年のことだった。そのときも今回と同じ2時間ほどだった。

別府の街は初めて。温泉都市として有名であり、自分も知っているように思った。ところが、一度も行ったことがない。

初めての街は妄想が勝手に湧いて街のイメージを作ってしまう。別府と聞くと狭苦しい街並みが縦横に走っているイメージが勝手に出来上がっていた。

ところがフェリーを下りて市街に車を乗り入れると雰囲気が丸で違うのに驚いた。せせこましいとばかり思っていた街のイメージと実際が丸で異なるのだ。

目の前には湯けむりが立ち上るゆるやかな街並みが広がっていた。どうやら別府は都市と温泉が融合した特殊な街らしい。中心街の路地裏から山手まで大小さまざまな温泉が湧いているとか。不思議なスポットだ。

 

ゲートを抜けると「山荘神和苑」だった(楽天トラベル)

 

■陶器や版画・絵画の美術品コレクションも

 

泊まったのは「鉄輪温泉(かんなわおんせん)山荘神和苑(さんそうかんなわえん)」(別府市鉄輪345)。四つ星ホテル。自分としてはいいホテルに泊まったと思った。大人2人で7万円(税込)。今回の旅行で一番の高額だった。

このホテルは約4年間の改装を経て2016年8月にリニューアルオープン。館内のフロンでは東山魁夷の木版画「道」や人間国宝・14代酒井田柿右衛門の陶器があっさりと展示されている。とんでもないところに泊まってしまった。

神和苑は高台の上に立っており、見晴らしが良いのがすばらしい。部屋風呂もビジネスホテルのユニットバスとは違って立派な浴槽があって、のんびり入れた。

本館からだと結構大変だが、迷いながらもたどり付いた大浴場。これが何ともすばらしい。内湯もさることながら、露天風呂がなんとも気持ちいい。なかでも実にゆったりとつかれるヒノキ風呂が何とも言えないのだ。

 

何ともすばらしいヒノキ風呂(楽天トラベル)

 

■極楽の心地よさ

 

これまでいろんな温泉に入ってきたが、どの檜風呂もせいぜい1人用でそんなに大きくはない。それに比べ、この檜風呂の広さはどうしたことか。

とにかく広いのだ。ゆったりと足を伸ばせる。ヒノキの爽やかな香りと温泉の成分が調和し、開放感抜群の極上のリラクゼーションを味わえる。

神和苑のヒノキ風呂を一度味わったら、本当にもうどこへも行きたくなくなるほどだ。お湯の温度も40度くらいで、それほど熱くもなく、かと言ってぬるくもない。適温である。10分でも15分でも浸かり続けることができる。空を見ながら夢心地である。すべてを忘れる。

「青湯」は温泉の泉質や成分によって、透き通った美しい青色に見える温泉のことらしい。ガイドブックにそう書いてあった。実はそんなことも知らなかった。知らないことは恐ろしい。

温泉成分に含まれる「シリカ(ケイ酸)」の微粒子が光を反射することで、神秘的なコバルトブルーやエメラルドグリーンに見えるらしい。

非常に高い温度や高い圧力の源泉環境下で生成されることが多く、肌触りが「ツルツル」になるのが特徴だとか。その効果がある温泉の1つが別府温泉らしい。

 

前菜(空豆手毬、山桃の蜜煮、バイ貝うま煮、鶏松風、抹茶マーブル、鯛博多押し)

 

■懐石料理を楽しむ

 

夕食は「懐石料理」だった。懐石料理は茶会のための食事を楽しむものだったが、いつの間にかお酒を楽しむための「会席料理」と混同されてしまった。

最近では懐石料理は料亭や旅館で提供される「本格的な日本料理のコース」を指す言葉として広く定着してしまった。

いずれにしても、今や日本の食文化の真髄を味わうことができる料理のことを「懐石料理」と呼んでいるようだ。

お客様に一番おいしい状態で料理を楽しんでもらうため、出来たてのものが1品ずつ順番に提供される。

 

向附(あおり烏賊、天然鯛、縞鯵、鯵きずし)

椀物(甘鯛、梅そうめん、水菜、すだち、ゴボウ)

焼物(銀鱈の西京焼き、鮑バター焼き、杏蜜煮、キャラわさび)

温物(野菜饅頭銀餡かけ)

強肴(伊勢海老具足煮、スナップエンドウ)

油物(大分名物とり天、季節の野菜、酢醤油、辛子、柚子胡椒)台の物(黒毛和牛小鍋、季節の野菜、かぼすポンズ、胡麻ダレ)

食事(大分県産米こしひかり、香の物、伊勢海老袱紗仕立て)写真撮り忘れた

季節のなめらかプリン、夏みかんジュレ

 

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