‘会見メモ’ カテゴリーのアーカイブ

北極圏開発、積極参加を

カテゴリー: 会見メモ

2018/02/13  23:46


 

北極サークルのグリムソン議長

 

ゲスト:オラフル・ラグナル・グリムソン(北極サークル議長)
テーマ:北極開発の現状と課題
2018年2月13日@日本記者クラブ

 

NPO法人、北極サークル(事務局レイキャビック)のオラフル・ラグナル・グリムソン議長(前アイスランド大統領)が北極開発の現状と課題について話した。中国は1月26日、「北極政策白書」を発表し、「一帯一路」と結び付く構想を示した。

北極サークルはグリムソン氏が大統領時代に北極版ダボス会議を目指して設立した会議。北極圏は北緯66度33分以北の地域で、北極線が北限と定められている。

真冬(冬至)に太陽が昇らないことを「極夜」と呼ぶ一方、真夏(夏至)に太陽が沈まないことを「白夜」と呼ぶ。北極海のほか、グリーンランドなど陸地を含めた地域を北極圏と呼んでいる。

中国は今年1月、「北極政策白書」を発表し、北極海を渡る航路を「氷上のシルクロード」と呼び、広域経済圏構想「一帯一路」と結び付けた。資金難に陥った世界最大級のロシアのヤマル液化天然ガス(LNG)プロジェクト(総投資額270億ドル)を提供し、17年12月にはLNGの出荷を開始した。ヤマルは軍事的な要衝でもあり、中国は強い関心を寄せている。

一方、中国よりも早く関心を示しているのは韓国だ。同国は軍事面よりもむしろ経済面からの関心だ。13年に「北極総合政策」を取りまとめ、これを受けて韓国造船大手の大宇造船海洋が砕氷LNG運搬船3隻を受注した(共同発注は商船三井)。その後もLNG船の受注は続いている。最大で厚さ2.1mの氷を砕きながら航行できる。航海日数も短縮できる。

北極海沿岸にはカナダ、米国、デンマーク、ノルウェー、ロシア、アイスランド、スウェーデン、フィンランドの8カ国があり、「北極協議会」を構成している。北極サークルはグリムソン大統領(当時)のイニシアチブで設立された。

北極は海で、南極は大陸。南極には地球上の9割の氷があって、北極は1割くらい。氷がたくさん溶け出しているのも北極で、地球上で温暖化が一番進んでいるとも言われている(朝日新聞社会部記者の中山由美記者の解説「こんなに違う南極と北極」)。

グリムソン議長がくどいように述べたのはとにかくレイキャビックに来てくれ。毎年10月に3日間、世界中から2000人の政府官僚、北極政策担当者、政治家、実業家、科学者、プレス、学生などが集まり、100以上のセッションを行うという。

「いくら事務局が優秀でも毎年これだけの人数が集まるはずがない。人が集まるのは北極開発という人を惹きつけるテーマがあるからだ。今年の会合には河野太郞外相にぜひ基調講演を行ってもらいたい」(グリムソン議長)ようである。

「ハイテク関連サービスが重要」=新駐日イスラエル大使

カテゴリー: 会見メモ

2018/01/18  23:34


 

ベンアリ駐日イスラエル大使

 

ゲスト:ヤッファ・ベンアリ新駐日イスラエル大使
2018年1月18日@日本記者クラブ

天皇陛下に信任状を提出し30時間後の会見だった。これで正式に大使として着任したことになるという。”肝っ玉母さん”を思わせる風貌が印象的な新駐日イスラエル大使。「自身はイスラエル生まれだが、両親はポーランド出身。母はホロコースト(ユダヤ人大虐殺)から危機一髪で逃れた経験があり、あのとき母が逃げてくれなかったら、今の私はなかった」(会見リポート:毎日新聞外信部長 小倉孝保)

会見ではイスラエルと日本の共通点として、「天然資源に恵まれず、人への投資で国を立て直した」ことや、「周辺国の脅威にさらされている」ことを挙げた。「その上で、事前に細部まで気を配り周到に準備する日本人と、現場での適応力の高いイスラエル人が協力することで、様々な分野で高い効果が期待できると訴えた」(同)

36年間の生粋の職業外交官。外務報道官、報道部メディア広報課長のほか、EXPO2010上海国際博覧会(中国)のイスラエル副委員長やEXPO2012年麗水国際博覧会(韓国)のイスラエル委員長を務めた。直近の2014年から17年は外務省次官補、経済局長を務めた。

・イスラエルと日本は地理的には遠いが、とっても緊密な関係にある。イスラエルは小さな国で、その間をとっても大きな国に囲まれている。どこにあるのかなと世界地図の中で見つけたいとすれば、虫眼鏡がないと見つけられないぐらい小さい。片や日本は世界第3位の経済大国だが、自分では小国と思っている。なぜならグルリと大国に囲まれ、脅威を受けているからだ。

・しかし、2国とも大きな経済を築き上げてきた。共通しているのは天然資源がないこと。恵まれていない。両国共通の最も重要な資源は人材である。

・2カ国とも古代文明を持っていたことで数千年にわたる発展の歴史を持ってきた。イスラエルは今年独立を新たにしてから70年年、うち66年間は外交関係を樹立してきた。

・両国は自らの国を立て直したというか、作り替えたことで大成功した。両国とも人材に投資してきた。66年間の何が新しいか。似たもの同士の国。国としての厚み。

・世界経済フォーラム(WEF)によると、首脳の相互訪問、協力宣言合意、日本企業が革新的な技術を求めたいと積極的にイスラエルにアプローチを深めている。

・世界のトップ10イノベーション国を発表。イスラエルは第3位、日本は第8位だった。将来、イノベーション、創造性などでシェアするものが大である。特にエコシステムの中でシナジー効果を狙っていけるポテンシャルは大だと考えている。

・直近20年くらいのイスラエルの経済の発展をみても、どこからみても経済的に強力なマーケットを持っている。地図で見るとどこにあるか分からない小さな国だが、世界中の多くの多国籍企業の関心を集めている。300社強が研究開発センターを置いている。うち220社は米企業、残りはヨーロッパ、最近日本企業も入るようになっている。

・政府間経済対話も積極的で、日イ経済対話を開催できた。経済大臣の相互訪問も行われた。最新では昨年10月に初めて発効した投資保護協定を締結した。両国企業の進出を保護する。枠組みを規定している。

・この3年間、日本企業がめきめきイスラエルに進出してきている。今も続いている。そうは行っても東京ーテルアビブ間の直行便は開通していない。ぜひ開通したい。もっと来てもらいたい。日本とはまた違った美しさがある。魅力的なので自分の目で確かめてもらいたい。

・2017年の日本人観光客は2倍に増えた。50%アップだ。韓国との直行便は2008年から開通している。中国との交流もこの2年間多く、企業も増えている。

・科学者同士がブレーストーミングを行って各種会合を重ねており、SFの世界のように興味深いことが展開している。科学の協力でものづくりが行われ、製品が開発されることですばらしい。日本の産業界にとっては大きな意義をもたらすと考える。

・世界の貿易はここ数年間大きな変化に見舞われている。原材料や工業製品など物品の交易が中心だったが、サービス貿易にドンドンシフトしつつある。観光、運輸、金融サービスだけでなく、特にイスラエルにとって重要なのはハイテク関連のサービス=知識の移転だ。

・さらにイスラエルと日本の関係づくりが進むと、とても有効になる思う。貿易収支を均衡させるというポテンシャルを達成できるからだ。経済力が強いということは背後に強い外交関係がるということでもある。

・すべての人は平和を望んでいる。共通の願いだ。政治安定があってこそ経済発展があり、経済成長がもたらされる。経済発展をもたらしたいのであれば、背後に強力な政治安定が必要だ。

・経済的状況が良いということも大切だが、人生に欠かせない1要素があると思う。それは「幸福感」ということだ。感情的にも精神的にも安定していないとだめだ。自分が仕事を見つけるのなら、大好きなことを見つけなさい。朝起きて、またこの仕事ができると嬉しいなと思える仕事を見つけて欲しい。

・ランキングの中で国民の「幸福度」についてはトップカントリーの1つになる。イスラエルのが国民は自分をとても幸せに思っている。私は人生で人間は何を持ってハッピーとするのかを調べている。正しいキャリアを選ぶと言うこと以外に、「自分を信じる」ことではないか。やればできることを自ら示す。達成感があれば、それを明確に感じることができる。もっと大きな幸福になる。大きな自己充実感だ。成功を収める一大重要要素は幸福感、Happinessだと思う。

・なぜイスラエル大使が「幸福感」ということを言うのか。人生で喜びを得る1つの理由は異文化間を知ること、学ぶこと。違った国に赴任するたびにいろんなことを学んできている。日本とイスラエルとの比較もそうだ。活動がさらに盛んになることを願っている。学ぶこと大である。

・イスラエルの文化も学んでもらいたい。どんなに活力があるのか。違いがどこにあるのかを知るのも楽しい。似てる点もたくさんある。

Q:米大使館のエルサレム移転計画について首脳間に見解の食い違いがあるように思えるが?また、どういう影響を懸念してるのか?

A:答えは簡単。アメリカ大使にお聞き下さい。エルサレムは3000年にわたって唯一の生地、唯一の首都と見なされてきた。だからといってイスラエルとパレスチナの関係は変わることはない。存在する権利をお互いに認め合いたい。イスラエルはパレスチナ側の権利は認めているが、パレスチナ側はまだ認めていない。パテスチナはこの概念を認めることで未来があると考える。

Q:中国の「一帯一路プロジェクト」に積極的に参加しているようだが、どういうプロジェクトに関心を持っているのか?知財大国、スタートアップ大国、R&B 大国 として積極的だが、油外交をしている日本とアラブとの関係でイスラエルはどう思うか?

A:アジアインフラ投資銀行(AIIB)は私のほうから積極的に絶好の機会であり参加すべきと首相に提言してきた。資金的な観点からもすばらしい。AIIBを通じて投資にも参加したい。中銀総裁のおかげで外貨準備が増えた。GDPの3分の1に匹敵する。投資案件に関心持っている。小さな国ではあるが、強力でもある。経済や金融の面で及ばない点もあるので、革新力に富んだソリューションを提供する点で貢献したい。イスラエル企業としても複数の企業が係わる国際的プロジェクトに参加する良い機会にもなる。理念、政策と呼んでも良い。

昨年、一帯一路サミットが開かれたときに、習近平主席に招待され参加した。ビジョンの発表はすばらしかった。国際プロジェクトにイスラエルもパートナーとして係わっていく。お相手として日系企業も入るだろうし、第3国で日系企業と連携することも考えられる。一帯一路はあくまで経済ビジョンであると聞いた。その背後に中国の生産性というのもあると思う。近隣はもちろん、ヨーロッパのみならず、アフリカまで視野を広げて経済力をアップさせようとしている構想だ。今の時代は帝国主義の時代ではない。植民地の時代でもない。これまでと全く違うグローバル化の時代に入ったと思う。結集しあってお互いの環境を良くする時代に入ったんだと思う。

具体的な案件の分野を挙げてみたい。水の管理、環境問題関連、エネルギー、再生可能エネルギー、農業。アグリテックは非常にすばらしいものをイスラエルは持っていて今年も展示会がある。カザフスタンでは質の高い食料を生産する、生産した物が長期間持てる、ポストハーベストの技術も十分駆使する。アグリ関連の技術を第3国でAIIB案件として積極的に加わっていきたい。今のところアジア中心+シルククロード基金があるが、これまでの大半は日米主導のADBとの協調融資となっている。世銀。

立ち上がりつつあるプロジェクトもある。アラブボイコットは昔のことで、今や無いんですね。アラブ諸国とも経済関係持っていますし、経済関係は様変わり。数年前からエジプトとは連携協定結んで、ヨルダンとは日本のcmも絡んでいて農業を中心に合意を締結している。訓練に日本の資金を使い、それにイスラエルも絡んでいる。パレスチナとも交流がある。イスラエルは中東の諸国が抱える難しい問題を解決できるように導いていくアシスト。現地においてどこでも協力に応じられるように準備している。

イスラエルが最近、天然ガスが発見された。選択資産であるが、それをめぐって最初に結んだ合意の相手国の1つはヨルダン。

あと1つご紹介したい。イスラエルーヨルダン間の橋梁。

Q:イスラエルとパレスチナ間の仲介役の心づもりは?軍事装備の対日供給意欲は?

A:エリコ(Jericho、ジェリコ、パレスチナ自治区、世界最古の町=写真と旅日記)を農業地帯として開発する案件はまだ完了していないが、大きな成功を収めて欲しいと期待している。ヨルダンにつなげるアクセスロートが想定されており、その道路を通して中東につなげることができる。パレスチナの産業ハブもできるのではないか。平和と繁栄の回廊と呼ばれている。

イスラエルは最先端の防衛産業を持っている。防衛装備もある。いろんなソリューション提供できる。必要であれば共同生産も考えられる。試作段階のものもある。試作段階も含めて協力したい。

Q:サイバー防衛で日本市場はどのようなポテンシャルがあると見ているか?

A:この分野でも開発の実績積んできたことを誇りに思っている。防衛だけではなく、様々。オリンピックも是非協力したい。日本企業も関与している。1月末にイスラエルでサイバー攻撃などに関する大きな会議が予定されている。日本からも大代表団が参加の予定だ。特別セミナーも開催予定だ。交流させれば大きなシナジー効果が出ると思っている。

Q:ユダヤ人社会がその国の政策に影響を及ぼしているようだが、政府間ばかりではなく、民間社会の存在が大きな力になっている。日本ではそうでもなさそうだが、どうか?ユダヤ人社会、ネットワークはどの程度のものか?

A:学者チックにお答えしたい。外交にはいろんなツールがある。媒体もあるし、レバレッジもある。日本ではたくさんあるツールの中で、2つレベレッジがある。両国間の整合性の高さ。マーケットをとっても産業をとっても経営方法、何を達成したいかという希望をとっても整合性が高い。2番目も驚かれるかもしれないが、2カ国の文化は違っているけれども、調和的な非常に良い連携関係が続いている。

日本人の性格は非常に細かいことをきちんと行う。精密に綿密に、事前に十分抜かりなくプランニングなさる国だと思うが、私自身も完璧主義者なのでこの辺はすんなり来る。一方、イスラエル人はその場主義というか、即席現場主義で解決することが多い。事前に綿密にプランを立てるとか安定してずっと物を売るとかはあまりやらない。幾つものオプションを一度に持ち合ってくる。ときによると2つの方向から問題を解決しようとなるわけで、ユダヤ人のことはジョークにもなっている。「1人のユダヤ人は常に2人の違った見解を持っている」。問題の対処の仕方が違う。持ち合って最終的にうまく解決することが多い。

2つに異なった文化が一緒になることで結果としてより良い製品が生まれる、より良い成果物が生まれる。一方は非常に綿密にプランニングを行い、もう一方は即席でイノベーションでその場で思い付く。そこで協力し合えば1+1=3になる。2つの文化が交わることでシナジーが生まれる。これが良いことだと思う。政府がまず傘を提供しましょう。その下で民間が遣る気を出す。これを実現するのが私の仕事だ。これが真の外交だと思っている。

世界を牛耳っているのは強いユダヤ人の力だというのは根拠のない通説かもしれないが、これは残しておきたい。

 

 

日銀超緩和策の副作用と2018年の世界経済

カテゴリー: 会見メモ

2018/01/17  21:06


 

黒田日銀について語る東短リサーチ社長の加藤出氏

ゲスト:加藤出(かとう・いずる)東短リサーチ社長
テーマ:2018年日本経済見通し②「日銀超緩和策の副作用と2018年の世界経済」
2018年1月17日@日本記者クラブ

『花咲くころ』

カテゴリー: 会見メモ, 映画/テレビ/舞台

2018/01/15  21:12


 

 

岩波ホール創立50周年記念作品第1弾

 

岩波ホール(千代田区神田神保町)が創立50周年記念作品を迎えた。2月から記念作品の上映が始まるが、「花咲くころ」は第1弾。

ジョージア(グルジア)は1991年にソ連から独立を果たすが、ガムサフルディア初代大統領と反大統領派の対立が激化し、内戦となる。舞台は市街地のきな臭さが残る1992年春の首都トビリシ。新たな紛争の不安が漂う中で14歳の少女2人が成長する姿を描く。

市民が対立した内戦は、人々に大きな禍根を残したが、社会に不安がたちこめていても、2人の少女は強い絆で結ばれ、春の日差しのようにのびやかだ。愛の歌を歌い、驟雨のなかを駆け抜ける彼女たちの日々はしずみずしく美しい。

「父親が不在のエカは母親と姉の干渉に反発を感じている。親友のナティアの家庭はアル中の父親のためにすさんでいた。生活物資は不足しがちで配給には行列ができているが、2人にとっては楽しいおしゃべりの時間だった。ナティアは2人の少年から好意を寄せられている。ある日、ナティアはその1人ラドから弾丸が入った銃を贈られた・・・」(Story)

2013年製作。ジョージア・ドイツ・フランス合作。

岩波ホールの岩波律子支配人と企画広報担当の原田健秀さん

 

 

”異常な金融政策”でバブルが本格化

カテゴリー: 会見メモ

  17:07


 

分かったような、分からなかったような話だった

 

ゲスト:松村嘉浩(まつむら・よしひろ)氏
テーマ:2018年経済見通し「アベノミクスでバブル本格化」
2018年1月15日@日本記者クラブ

 

松村氏は外資系投資銀行で国債のトレーダーをやっていた実務家。経済学者でもエコノミストでもない。アベノミクスの金融政策は実務家から見ればとんでもない内容だと断罪した。古典派の経済学はマネーを考慮に入れないマネー抜きの経済学であり、実務家はマネーだけの経済学。その間を埋めたのが話題の『なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか』(ダイアモンド社)を書いた理由だと述べた。

松村氏は、現在について、我々が過去経験したことのない「大変化の時代」に入っていて、机上の空論としか思えない金融政策が行われていることの実態だと主張した。

2018年の目先はどうなるのか。2017年の総選挙が歴史的なターニングポイントになった。87年と同じ状況になっており、89年のようなとんでもないバブルになる可能性もあると見ていると述べた。

また、インフレが起きないとも述べた。だれもがこれはおかしいと指摘し、株価が上がる中で長期金利も上がらない状態が続いている。過去の説明がつかない時代に入ったことの表れであると指摘した。松村氏の話はまだまだ続く。

・なぜインフレが起きないのか。インフレは貨幣的な現象で、中央銀行はそもそもインフレをつくれない。結論を先に申し上げていく。黒田日銀総裁は2%インフレをつくると言ったが、できないまま泥沼に陥っている。

・産業革命以降、成長するのが当たり前だという世界で生きているが、全く異なるデジタル革命による大変化の時代に入っている。産業革命は物理や化学の革命だった。失業したのは馬だったが、デジタル革命は情報の革命で、ヒトが要らなくなることが構造的に発生する。

・自動化が行われる分野が増えてきて、高付加価値の仕事に行けなくて、中間層のホワイトカラーが下に落ちていく。極端な2極化が発生する。今後ももっと起きる。

・これだけの変化が起こってくると、社会が不安定化する。どう子どもを育てればいいのかビジョンが無くなる。これまではビジョンがあったが、それが無くなる全く新しい時代に入ってくる。人口減少は低成長、デフレを生む。これを皆は気付いていない。

・中銀はファンド(資金)みたいになっていて、先頭に立っている。本当なら問題が起こったときに需要を供給するのが本来の仕事で、自ら先頭に立って戦う仕事をすべきものではない。どこにいかざるを得なくなったのが現状で、そのことによって問題は解決しない。

・現状の金融政策は、端的に言えば資産を買い占めて、資産価格をつり上げているだけ。中銀が絡むものは上がるが、それ以外は上がらない。資産を持っている人には良いけれど、一般は困っている。バブルだ。いつか必ず潰れ、政策の副作用が顕在化する。

・中央銀行がこれだけのことをやっている。政策コストはただではない。出口から出ないと評価できない。今やめて株価が下がれば、やった意味がない。副作用だらけ。国民の中では「分からない」と言ったところが現状だ。

リフレ派の経済政策は完全に「間違いだ」と断言する。政治は時代の変化に柔軟に対応できない。一番遅れてしまう。どうしても過去の処方箋に頼らざるを得ない。負の分配などの痛みを伴うことはできない。

・国民は政策コストが分からないから、一番都合の良い大衆迎合政策が「日銀を使う」ことになっている。これが現状だ。

・批判すると、「対案を出せ」という意見だ。しかし、残念ながら即効性のある対案はない

・産業革命のときも、国家が教育、インフラ、医療、社会保険を高齢者、貧困者、失業者などに提供する現在の社会民主主義モデルに長い時間がかかった。デジタル革命によって起きることは雇用の喪失。働かない人々が食べていける制度を構築することが答えであると同時に成長を前提とした社会保障を削減するしかない。しかし、そのような制度がどうすれば機能し、持続可能なのかを考えるのは非常に難しい。

問題は日本が問題の最先端を走っていること。人口削減。そして、日銀が世界で一番、突出して大きなリスクをとっていること。日銀がこれだけやっているので世界が回っていると言っても過言ではない。世界中の長期金利がこれだけ低く回っているのは日銀のおかげというイメージを持たざるを得ないのは事実だ。

世界中が日本の壮大な実験の成果を見ている。世界は心配したらどうしようかと考えられる余裕がある。明確な対案は存在しない。しかしながら、だからと言って間違えた薬を飲んで目先をごまかしても、あとで副作用に苦しむだけ。

・失敗したときのリスクを考えて政策を考えるべきであり、日本が怪しい薬の実験台になってしまうことは避けなければいけないのではないか。

『詩人なんて呼ばれて』

カテゴリー: 会見メモ

2017/12/15  20:02


 

 

会場からの質問に答える谷川俊太郎氏

 

ゲスト:谷川俊太郎氏
テーマ:著者と語る『詩人なんて呼ばれて』
語り手:谷川俊太郎
聞き手:尾崎真理子読売新聞編集委員

 

「日本でもっとも有名な、ただ1人の職業詩人」谷川俊太郎(たにかわ・しゅんたろう)氏が12月15日、日本記者クラブで会見した。1931年12月15日生まれ。この日が誕生日で86歳だった。

 

朗読する谷川俊太郎氏

 

読売新聞の編集委員、尾崎真理子氏が3年ごしのロング・インタビューを1冊の本にした。本書には全2500作から厳選した詩20編と書き下ろし1編が収められている。語り手と聞き手が会場でさらに話し合い、谷川氏による詩の朗読も行われた。

対談の中で彼の印象的な言葉を拾った。

・国民詩人という言い方は僕全然わからない。どういう人が国民詩人なんでしょうね。(尾崎=誰もが名前を知っていて、詩で食べている人)。詩だけでは食べてませんけどね。名前は知っているけど、読んでない人が大部分ですね。

・(石原吉郎さんを発見されたのは谷川さんですね。谷川さんのすごいところはまっさらな、詩の言葉だけで背景も何もわからない時点でこの人はすごいと言い切られている)。そうお?そうかなあ。石原さんの詩を見てびっくりした。これこそ詩だという言葉だった。あとになってシベリア体験などがあったことを知って余計感動したんですね。

・あいつは親父がちょっとえらくてインテリでさあ、いいとこのぼんぼんだからという風に僕はとっていますけど。(父親は哲学者で法政大学総長だった谷川徹三氏)

・(詩の評価はどれだけ詩集が売れるかとか、どれだけ批評が出るだとかじゃなくて、10年、20年、50年、60年たっても読み継がれているという1点だけに絞られてきている。)『二十億光年の孤独』(1952年、21歳当時発表した第1詩集)は時代遅れで、今は137億光年まで宇宙は大きくなってきている。なんでああいう本がいまだに読まれるのか良くわからないですね。

・中国の詩の朗読会というのは日本と違うのはすごくハデなんですよ。日本は何となく暗い感じがするが、向こうは詩と詩の間にどんちゃん、どんちゃん音楽が入るわけで、何か居心地が悪い感じ。一種スペキュレクタクル的なものになっている。

・(谷川さんは昨年11月に香港国際詩歌之夜2017に出席された・・) 中国人のエネルギーはすごいですね。(行列はしない)ワッとその辺に群がっちゃう。誰にサインしていいのか分からない。(すごい活力がありますね)

・(日本の若い小説家の、この雰囲気は曖昧すぎて伝わらないと思うものほど人気があるんですね。筋書きの面白さということではなく、ちょっとぼんやりした不安みたいなものが良く伝わっているのかなと思うことすらある) コミックスなどのようにビジュアルがもう圧倒的に国際的に優位になっているんでしょう。言語の役割というのが一種特別なものになりつつあるという印象があるんですよ。ビジュアルである程度伝わってしまうようにみんな思っているんじゃないか。ビジュアルの優勢を今を見ていると、言語的な表現が要らなくなるような形で、ビジュアルのほうが先行している怖さがある。(余白とか余韻とかが消されてしまって・・) そんな感じしますね。

・(日本語という言葉についていろんな実験をされてきた。詩人なんですけど、日本語のプロだった)生活に必要だったんですね。詩だけを好きになれていては生活が成り立たない。注文があれば自分ができることは全部引き受けてやっていかなければ。これがまず基本なんですね。絵本のテキストとか映画の脚本とか、自分の問題意識として出てくる。詩以外の日本語と接して、そこでちょっと苦労したことが詩にちゃんと返ってきて詩を豊かにしているんじゃないか。

・(谷川さんのお仕事は『鉄腕アトム』の主題歌の作詞から、現代詩でごりごりの政治的にも理論的にも高度の水準を目指している人々にもおーっと思われるような実験の両極をやってこられたところがすごい) 手塚治虫さんから直接、電話がかかってきて、「主題歌を書いてくれないか」と。言葉に詰まってくると、このヘン、「ラララ」でいいんじゃないの、みたいなことで適当。でも、「ラララ」で歌が生きたのは事実で、あの経験は僕にとっても、強い(この項『詩人なんて呼ばれて』141ページ)。

・(Q詩人は食えているのか?)職業事典に詩人という項はないんです。著述業にしなければいけない。詩の原稿料は波が激しくて、同人雑誌だとほとんどゼロ、1000円くらい。(逆に)コマーシャルメッセージに近いようなものは一編100万円というケースもある。これが月に1編もないから、詩だけで食うというのは今でも大変じゃないかな。ただ私は今はブランドになっているんですね。谷川ブランド。私の詩を読んでなくても、名前で商売できている。自分では気にいってないですけど。まあそういう世の中だなという感じですね。

羽生善治「永世7冠」会見

カテゴリー: 会見メモ

2017/12/13  22:34


 

登壇する羽生永世7冠

 

報道陣もものすごいことに・・・

 

ゲスト:羽生善治氏
テーマ:永世7冠会見

第30期竜王戦7番勝負で竜王を奪取し、史上初の永世7冠を獲得したばかりの羽生善治(はぶ・よしはる)氏が登壇した。会見では、自身の将棋観やコンピューター時代の棋士のあり方などに言及、次の目標として「通算1400勝」を挙げた。国民栄誉賞については「検討していただけるだけでも名誉なこと」と語った。

国王が政治の実権を持つサウジ

カテゴリー: 会見メモ, 政治/外交/国際/軍事

2017/12/06  23:09


 

アジア経済研究所の福田安志氏

 

国際開発センター研究顧問の畑中美樹氏

 

ゲスト:福田安志(ふくだ・さだし)アジア経済研究所上席主任調査研究員
畑中美樹(はたなか・よしき)国際開発センター研究顧問
テーマ:激動するサウジアラビアと中東情勢
2017年12月6日@日本記者クラブ

多数の王子逮捕で揺れるサウジアラビアについて中東専門家2人が解説した。

「ムハンマド皇太子は、王族内部の反発もあるが、40代の『団塊の世代』に圧倒的に支持されている。今後、開発独裁型指導者になる可能性がある」(福田氏)

「皇太子による社会の自由化を含む諸改革が実を結ぶには時間がかかる。改革には増税など痛みを伴うものもあり、国民が実を享受するまで我慢できるかどうか。イスラエルとの接近にも注目したい」(畑中氏)

 

サウジの地図

▇福田氏

・人口は○で囲っているところに集中している。国土は日本の6倍で大きい。首都リヤド地域、ペルシャ湾岸の油田地帯。シーア派の重鎮が住んでおり、いろいろ問題が起こるところ。東岸のメッカ、メディナのある場所。それとイエメン国境沿い。王様の住居がリヤドとメッカに分かれている。

・政治構造が複雑だ。政治はサルマーン国王を中心に動いている。王様が政治の実権を持っている。立法権も持っている。内閣総理大臣を兼ねており、火曜日に王宮の中で閣議を開催している。

・諮問評議会は議会としての位置づけだ。立法権は持っていない。法律は閣議でかけて、閣議で承認されたあとに王様が全部持って帰って、それを採用して承認をして勅令として発布することによって法律になる。法律も王様が決める。

・国土が多くて人口がまたがっている。地方の州知事が一番大切。王族がたくさんいる。行政機構の中には王族はそんなにいない。役所の数が21か22ある。それ以外に無任所国務大臣がいる。王族は2人だけ。あとは平民出身。非王族の実務家が行政を支えている。地方は王族が任命されている。王族の甥が知事になって、副知事になって地方行政を担っている。こういう行政がある。

・決定権はすべて王様が握っている。

・非常に重要なのは法体系。イスラーム法が生きていて使われている。2つ裁判所がある。イスラーム裁判所とDM法廷(平たく言えば、憲法裁判所)。イスラーム法だけでは国が動かないので、労働争議や商取引などは別途王様が勅令を出して作る。これを担当する行政裁判所は別に存在する。

・クーデタを防止するためにお互いに牽制させて軍事機構を幾つかに分けている。こうしたシステムの頂点にサルマーン国王がいて政治を動かしている。

・サルマーン国王には男子12人。王族は数千人、2万人、3万人、人によっては5万人いるといわれる。多数の王族がいて、各所に散っている。就職先必要だ。州知事、副知事など地方行政職。

・サウジは石油収入に基づいて経済が動いている。政治の安定も石油収入によって得られている。この体制の下で政治が安定する。国民の多くの人が国家機関に働いている。3分の2は国家機関で働いている。大学の学生は奨学金をもらえる。そういう中では反政府動きは起きない。政権が安定する。そういう構造だ。

 

 

大塚耕平民進党代表が会見

カテゴリー: 会見メモ, 政治/外交/国際/軍事, 東京日誌Ⅱ

2017/11/29  23:35


 

会見する大塚耕平民進党代表

 

ゲスト大塚耕平(民進党代表)
2017年11月29日@日本記者クラブ9階会見場

 

民進党の大塚耕平代表が29日、日本記者クラブで会見した。元日銀マンで参院歴16年。民進党分裂の責任をとり辞任した前原誠司氏の後任として代表に就任した。10月31日付で就任1カ月。

「火中の栗を拾う」ことになった代表就任について、「ここは私のようなタイプの人間の働きどころ」と胸を張った。2001年に愛知県選挙区から立候補し、当選。17年目に入った現在は3期目。

2009年からの民主党政権では内閣府副大臣(鳩山内閣)、厚労副大臣(菅内閣)を勤めた。趣味は仏教。この日に話題は2つだった。

日本の民主主義は進化の途上にある。発展途上だ。国会ができて128年、男女普通選挙になって71年、小選挙区制になって23年、総選挙で政権交代が起きてたった8年にしかならない。

憲法は国民を「主権者」としているが、果たして主権者とは何か。実感できる機会は総選挙のときに政府を選べること以外にはないのが実情だ。

小選挙区制を導入しないと政権交代は起きないとの認識の下に同制度は1996年から導入された。旧民主党もそのときにできた。2009年に初めて1回の選挙で第一党が入れ替わった。国民が自分の意思で政権を選んだのはこれが初めてだ。

2012年は民主党からすれば下野したことになるが、国民側から言えば、自民党政権を選んだことになる。2017年9月27、28、29の3日間は政権交代が起きるかもしれないし、少なくても安倍退陣の可能性が高いとみんなが思った。国民に主権の権利行使の機会を一瞬果たしかけた。しかし、結果的にはそういうふうにはならなかった。

今回の総選挙では民進党は届出政党にならなかったが、立憲民主党と希望の党を合算すると2076万票となり、自民党の1855万票を221万票も上回った。しかし、志は良かったが、詰めが甘かった。「国民が政府を選択できる」ということでなければ健全な民主主義は維持できない。

総選挙は4年以内にやってくる。そのときに政権を選択していただける構図にもっていけるかどうか。これが私の仕事だ。

保守とリベラルは対立概念ではない。しかし、永田町やマスコミにおいては単純化されて、対立構造として使われており、これを乗り越えないとわれわれの連携にとってもハードルになるのではないか。

これは総理のみならず、関係者すべての考えていただく機会を提供した。保守は伝統や慣習を守るという概念で、改革とは相反する概念だ。さわさりながら、大切なものを守った折には改革にも取り組まなければならない。維持するための改革、保守するための改革を持ち出した。

一方、リベラルは本来は自由主義。個人の自由、自己責任を原則とする概念だ。社会保障や社会的弱者の救済はストレートの出てこなかったが、個人の自由を守るためにはその当事者の責任では無い理由で自己実現が阻まれている状況はまずい。そうした自由を守るためには政府が積極的に手を差し伸べるべきだとの思想に発展し、日本ではこれをリベラルと言っている。

保守とリベラルは対立概念ではなく、保守にとってどのような貧困は保守という考え方を守るために手を差し伸べても改革をするべきものなのか。リベラルにとってもどのような自由を守るために政府が手を差し伸べるべきか。

保守は好戦的でリベラルは平和的であるという概念も重大な間違いだ。何が正しいとか何が正義とかはソクラテス以来いまだに結論が出ていないというよりも定義ができない。だから熟議を尽くせば尽くすほどより良い結論に到達できるかもしれないので、議論を尽くせ。これが民主主義だ。

本当の対立軸は民主主義をより重んじる勢力か、民主主義をかなり軽く考えている勢力か。どっちに政府をお預けになるか。それを問うことが重大な対立軸ではないか。

 

会見場から日比谷公園をのぞくと、外は紅葉していた(前は千代田区立日比谷図書文化館)

輸出振興、6次産業化が重要=斎藤農水相

カテゴリー: 会見メモ, 農業/農地/農政

2017/11/15  21:26


 

スピーチする斎藤健農水相

 

ゲスト:斎藤健(さいとう・けん)農林水産大臣
テーマ:農林行政

 

斎藤健農水相が会見した。通産官僚出身の農水相は異例だが、自民党農林部会長、農水副大臣を2年ずつ経験し、「これから仕上げの時期に入る。4年間の総括のつもりで話したい」と語った。人口減少に直面する日本農業の振興策として、輸出振興と6次産業化を含めた付加価値増大の2点が重要だと指摘した。「生産現場だけを見る農政はもうダメ。消費者への視点も大切だ」と強調した。

・バックグランドとしては通産官僚だった。23年間勤めた。経済産業省時代から人事の希望として「困難な仕事」としか書かなかったものの、自民党が野に下ったときに初当選だった5年生以下の議員に希望調書が回ってきた。そのときも「困難な仕事」と書いた。

・高市早苗政調会長から突然携帯に電話が来た。「斎藤さんには農林部会長をお願いする」。さすがに「農林部会長ですか?」「そうです。だって貴方、『困難な仕事』って書いたでしょう」。「即答をせざるを得なかった」

・いろいろ武断も含めて聞かされていた元通産官僚が農林部会長になるのは空前(過去に例のないこと)のできごと。これからの農政は従来型の発想だけではいけない。新しい発想を農政の分野に取り込んでいかないと、新しい展開はできない。そういう意識が働いたのではないか。

・当時の林芳正農水相も農林族ではなく、政府、党を含めて農林関係議員ではない。自民党が政権取り戻してからの政権の展開はこうなってきた。

・農林部会長として気付いたのは日本の農業のこれからは本当に大変だということだ。「産業としての農業は大きな曲がり角にある」。1にも2にも人口が減る。毎年20数万人だが、80万人と加速度が付く。人が減っていけば、当然マーケットが縮小していく。それが毎年、毎年確実に起こってくる。口が減っていくのは今後の農業にいかに深刻な影響を及ぼしていくか。すぐ理解できた。これをどうしていくか。これが最大の課題になっていく。

・一方で、日本の農業はそうは言っても成長の余力がものすごくある産業だということも同時に気付いた。単純な話だが、日本の周辺や世界は人口は増え、お金持ちもどんどん増えている。しかも日本食がブーム。日本の農産物に対する評価は高い。ここを攻めていく。国内のマーケットが縮小するならば、海外のマーケットを取りに行く。生き残りのための重要な政策だ。

・今までは生産分野で利益を上げていたが、これを生産分野から出ていって流通・加工での付加価値を上げていく。6次産業化。輸出振興と付加価値増大で、これから毎年毎年人口が減っていく状況を対応していくしかない。

・特に日本の農業ほど、これから海外での可能性を強く感じさせる産業はそうはないと感じた。アメリカのイチゴはレモンと言う。一定のシェアはとれる。牛肉の輸出は5割増えた。イチゴも6割、日本茶も3割くらい増えた。ようやく日本のポテンシャルが評価され始めた。まだまだ増える。

・若い人たちの挑戦しているのも事実だ。米の生産調整も来年から国よる配分調整を行わない。自主的にやっている若者がどんどん出てきている。香港で2人で「おにぎり屋」をやっている。2020年には200店舗体制。工場も建設中だ。年間4000~4500トン使用する。日本の食べる米の輸出は年間1万トン。日本全国で1万トンしか輸出ができていない。リスクを取って海外に出て行こうとす人たちを強く応援していきたい。

・日本がこれからも成長を続けようと思えば、これから伸びていくアジア・太平洋地域のエネルギーを吸収をしていく。こういう展開が極めて重要だ。成長率優先主義でやりやすくなるように努力していくのは重要な政策だ。

・一方で、オーストラリアと経済連携協定(EPA)を結んだ。農産物の自由化の急先鋒な国と締結した。欧州連合(EU)とも大枠合意に達し、TPP11も大筋合意した。ただ単に日本農業を守るだけではなく、どう折り合いを付けるかが重要だ。何とか折り合いを付けれたと思っている。確かにフランスのチーズは強いが、日本のチーズをフランスに上陸させる気概でやるのも大事だ。通商交渉と農業基盤の維持・強化を両立させていきたい