‘入院日誌’ カテゴリーのアーカイブ

さよなら「ストーマ」

カテゴリー: 体調/体力/運動/病気, 入院日誌

2015/02/06  15:07


ストーマ交換に必要な装具類

ストーマ交換に必要な装具類

 

ストーマのパウチ(袋)

ストーマのパウチ(袋)

 

明日、退院できることになった。1月14日に入院してから25日目、16日の手術日からだと22日目だ。2週間の入院計画だったから、1週間余分にかかった。

術後6日目に食事を再開したものの、3分粥だったにもかかわらず、創傷部に炎症を起こした。お腹が張って苦しくなって、5日間にわたって絶食を余儀なくされた。

炎症がようやく収まり、絶食が解除されたのは術後14日目だった。それからはひやひやしながら推移を見守る日々だった。また炎症を起こせば、元の木阿弥で、退院の日が遠のく。

退院の見通しが付かない日々は辛い。人間にとって、先行きが見通せないことほど辛いものはない。少しでも先行きが見えれば、それはそれで頑張れるものだからだ。

とにかく、これで「潰瘍性大腸炎」との付き合いは基本的に終わった。慢性炎症を起こした大腸そのものを全摘したので、病気そのものを体外に排出したことになる。

大腸(1.5m)は盲腸、結腸、直腸からなり、大半は結腸。肛門に直結する直腸の長さは約20cmだ。大腸は全摘したものの、肛門部分の直腸は温存したので、最悪を想定した場合、将来、直腸が異型細胞(がん)に冒される恐れは否定できない。私の炎症は肛門から遠い部分だったので、その可能性は低いと判断された。しかし、何事も「絶対」ということはない。

世に病気の数は限りない。1つの病気が治ったからと言って、別の病気にかからない保証は何もない。がんや心臓病などにかかる可能性も高い。病気以外にも交通事故や自然災害など脅威は至る所に潜んでいる。

安心はできないが、病気や事故、災害を心配していては生きられないのも現実だ。病魔に襲われたときは、病魔と闘うしかない。そうならないよう、せめて自己防衛するしかない。

大腸を全摘した場合、最大の問題は排泄だ。これまでは大腸が排泄の役割を担っていたが、それがそっくり無くなる。大腸の役割を果たす器官の存在が必要だ。それを担うのは小腸だ。

「節分ボーロ」

カテゴリー: 入院日誌

2015/02/03  20:11


初めて「節分カード」を見た

夕食は「節分カード」付き

 

今日は節分。夕食にカードが添えられていた。カード自体は食べられないが、食事に「節分 カルシウム卵ボーロ」が付いていた。こちらは食べられる。病院の食事チームの思いやりだ。

 

よく噛んで食べましょう

よく噛んで食べましょう

 

3分粥→5分粥→全粥と食上げされ、今日の昼食から米飯食(小)になった。約3週間ぶりにコメの飯にありついた。これまでフォークで済ませてきたが、今回初めて箸を使った。やはり米飯は箸でなければ食べてる感じがしない。

「『格差』を正当化できるかどうかが問題」

カテゴリー: 入院日誌, 映画/テレビ/舞台, 経済/デリバティブ

2015/02/02  20:28


トマ・ピケティ教授(NHKテレビから)

トマ・ピケティ教授(NHKテレビから)

 

世界的な格差拡大に警鐘を鳴らす『21世紀の資本』の著者、フランスの経済学者、トマ・ピケティ・パリ経済学校教授がアイドル並みの旋風を巻き起こしている。

日本にも4日間滞在し、講演や記者会見、学生との討論会をこなす一方、各種テレビ番組などにも出演し、一大ブームをもたらした。著書は世界で150万部のベストセラーとなり、日本語訳書も飛ぶように売れているという。

硬派の経済書がベストセラーになるのは不思議だ。格差問題が関心を呼んだこともあるが、むしろ人間は「お金(所得)の話」が好きだということではないだろうか。

日本記者クラブでも1月31日(土)に記者会見するので楽しみにしていたが、入院が長引いて会見に出られなかった。たまたまNHK「クローズアップ現代」がインタビュー番組を放映したので見た。

「さらに大変な時代」

カテゴリー: 入院日誌, 政治/外交/国際/軍事

2015/02/01  11:25


輝かしい朝日(2月1日日の出、東京新宿区)

輝かしい朝日(2月1日朝、東京新宿区)

 

朝日を浴びる新宿副都心(2月1日朝)

朝日を浴びる新宿副都心(2月1日朝)

 

2月を迎えた。基本的に好天が続き、朝起きると、病棟から日の出を眺めるのが日課になっている。入院して既に2週間経ったので、もう珍しくもないが、月が改まったので、感慨を持って眺めた。

 

後藤さん「殺害」動画(NHKテレビ)

後藤さん「殺害」動画(NHKテレビから)

 

日本の朝は輝かしかったが、テレビをつけると、午前7時のNHKニュースが後藤健二さん殺害動画がインターネット上に投稿されたと報じていた。殺害されたのは湯川遙菜さんに続いて2人目。

過激派組織「イスラム国」が動画に添えたメッセージは以下の通り(時事通信)。

「お前たち愚かな有志連合は、われわれがアラーのご加護により、権威と力のあるイスラム教カリフ国家であり、お前たちの血を欲しがっている軍であることを理解できていない。

「安倍、勝ち目のない戦争に参加するというお前の無謀な決断のために、このナイフは後藤を殺すだけでなく、お前の国民がどこにいようとも虐殺をもたらすだろう。日本の悪夢を今始めよう」

注意すべきは最後の「このナイフは後藤を殺すだけでなく、お前の国民がどこにいようとも虐殺をもたらすだろう。日本の悪夢を今始めよう」というくだりだ。

これまでも海外でテロの標的になったケースはペルー大使館事件、アルジェリア人質事件など幾つもあったが、結果的に死亡することはあっても、「殺害」そのものが目的となることはなかった。

しかし、今回は日本が中東への人道支援を表明しただけで、「イスラム国」に敵対する「有志連合」の一員と見なされ、殺害対象になった。そして問答無用的に殺害された。欧米人は既に殺害されている。テロのリスクという点では日本はやっと欧米並みになったということだ。

今回殺害されたのは後藤健二さんだったが、このメッセージでは日本国民を虐殺することをうたっている。とにわけ、海外在住の日本人は標的になる可能性が高い。

アベノミクス始動以来、世界における日本のプレゼンスは極めて高まっており、グローバル企業をはじめ、日本企業の海外進出は増え続けている。日本経済の海外進出は日本が生きていくために不可欠であり、不確実な世界に出れば出るほど、リスクが高まるのは当然だ。

テロに襲われるリスクもその一つ。もちろん、襲われないことにこしたことはないし、文明国ならば、そういうリスクは低い。開発途上国でも政府が主体性を確保している限り、そんなに心配する必要はない。

厄介なのは「イスラム国」。「寛容を尊び、多様性を認める」ことがキリスト教徒、ユダヤ教徒、イスラム教徒、仏教徒、無宗教主義者の共存を許してきたが、それを否定したら世界は成り立たない。

彼らは狂気の宗徒だ。しかも、その宗徒が一定の力を持ち、世界を震撼させている。そんな時代にはわれわれは住んでいる。とてもよそごとではない。「怖い」だけでは済まない。既に「大変な時代」が「さらに大変な時代」になっている。

こんな時代に生きるということはどういうことなのだろうか。既に生きている以上、生きることを勝手にやめるわけにもいかない。

「絶食」解禁

カテゴリー: 入院日誌

2015/01/30  13:46


待望の食事再開(1月30日昼食)

3分粥(フレンチトースト/サツマイモレモン煮/野菜コンソメ/クロレラアップル)

 

1月14日(水)入院
16日(金)手術
22日(木)昼食から食事再開(重湯)
23日(金)昼食から3分粥に食上げ
24日(土)昼食から5分粥に食上げ←体調良し
25日(日)食欲減退し、昼食は半分程度、夕食は食止め、夜嘔吐←腸蠕動痛甚だし
26日(月)朝食から禁食(絶食)
30日(金)昼食から食事再々開(3分粥)

1期手術(昨年9~10月)に続いて、今回の2期手術でもいったん再開した食事が途中で止められた。前回は腸詰まり、今回は炎症だった。なかなか難しいものだ。

食事を止めても、栄養は点滴で補っているので空腹感はない。空腹ではないが、口から食物を入れないと、どうしても力が出ない。

新宿の雪

カテゴリー: 入院日誌

  09:11


小雪のちらつく風景(新大久保周辺)

小雪のちらつく風景(新大久保周辺、午前6時半ごろ)

 

術後14日目。入院後17日目。絶食6日目。

天気予報では昨日から東京都心でも雪が降ると言っていたが、その通りになった。起きて、外を見ると、小雪が舞っていた。

 

雪でかすむ新宿高層ビル群(病棟談話室から)

雪でかすむ新宿高層ビル群(病棟談話室から、午前9時現在)

 

病院の談話室から新宿副都心を見ると、午前9時現在、細かい雪が激しく降っている。午前中は降り続く見通し。副都心の高層ビル群が雪に霞んで何も見えない。

数日前まで4月のようなポカポカ陽気が続いていたと思ったら、今度は寒波襲来だ。天気も忙しい。天気にも都合があるにしても、ちょっと寒暖が激しすぎる。温暖化の影響に違いない。

昨年は2月に大雪が降った。しかも、2週連続の大雪だった。温暖化なのに、なぜ寒冷化なのかと思うが、どうやら気象のメカニズムはもっと複雑らしい。

人質-日本人がテロの標的になる現実

カテゴリー: 入院日誌, 政治/外交/国際/軍事

2015/01/24  10:57


youtube動画(NHKテレビ)

youtube動画(NHKテレビ)

 

フリージャーナリストの後藤健二氏

フリージャーナリストの後藤健二氏(NHKテレビ)

 

民間軍事会社CEOの湯川遙菜氏

民間軍事会社CEOの湯川遙菜氏(NHKテレビ)

 

「イスラム国」指導者、バグダディ容疑者

「イスラム国」指導者、バグダディ容疑者(NHKテレビ)

 

『年次報告書』まで発行している「イスラム国」

『年次報告書』まで発行している「イスラム国」(NHKテレビ)

 

イスラム過激派組織「イスラム国」のメンバーとみられる男が、72時間以内に2億ドル(約236億円)を支払わなければ拘束している日本人2人を殺害すると脅す映像が20日、インターネット上に公開された。

映像に出ているのは千葉県出身の会社経営者湯川遙菜さん(42)と、仙台市出身のフリージャーナリスト後藤健二さん(47)とみられる。

朝日新聞によると、後藤さんは番組制作会社を経て、1996年に映像通信会社「インデペンデント・プレス」(東京都港区)を設立。90年代半ばから小型カメラを持って、戦場や紛争地帯を取材していたという。2014年4月に湯川さんとシリアで知り合った。

いったん帰国後、10月にトルコ経由でシリアに再入国。数日でまた日本に帰ったのち、22日ごろ、再びシリアに向かった。後藤さんは24日、シリア人ガイドに「イスラム国の支配地域へ行く」と言って、「危険だ」と止められたにもかかわらず行った。29日に帰国の予定だったが、そのまま消息が分からなくなっていた。「イスラム国」に拘束されていたとみられる。

湯川さんは2014年1月、軍事会社を立ち上げ、4月にシリアに渡航。北部の反体制組織「自由シリア軍」(FSA)の拠点に留め置かれていて、後藤さんと出会った。湯川さっはFSAと交流のあって通訳を務めた後藤さんに「民間軍事会社として経験を積むために来た」と説明したという。

湯川さんはその後帰国している。それにもかかわらず昨年7月に再びシリアを訪れ、8月に「イスラム国」に拘束されたとみられる。

 

3分粥ー「水分」からの食上げ

カテゴリー: 体調/体力/運動/病気, 入院日誌

2015/01/23  13:55


3 分粥

3 分粥

 

術後7日目。朝食までは「重湯」(重湯+味噌汁+東京牛乳+オレンジジュース)だったが、昼食から、IBD(炎症性腸疾患)食-2の「3分粥」に食上げされた。

「重湯」は飲む食事だったが、さすが3分粥は違う。主食は上の写真通りだが、野菜コンソメ、豆腐田楽、さつま芋レモン煮、アップルソース和えが付いた。

コンソメも「水分」だが、豆腐とさつま芋は完全に平常食。胃に負担がかからないところが重湯レベルだということだろう。「胃に優しい」とでも言うべきか。

ポイントは食事が常食に移るに従って、便の形状がどのように変わっていくかだ。あまりに軟便だと、失禁につながる恐れがある。自分の体でそれを実験することになりそうだ。

重湯-「飲む」食事

カテゴリー: 体調/体力/運動/病気, 入院日誌

2015/01/22  13:52


再開された食事は流動食づくしだった

再開された食事は流動食づくしだった

 

2期手術を終えて6日目の本日昼食から食事が再開された。1期手術でも6日目だった。手術の程度が格段に軽い今回の食事再開が前回と同じペースだ。

前回は6日目で再開したものの、12日目に食べた物が腸で詰まって嘔吐した。医学的には「腸管マヒ」と説明された。せっかく5分粥まで進みながら、元の木阿弥となった。絶食は5日間続いた。

流動食の主食は「重湯」。多量の水分を入れて炊いたお粥の上澄み液だ。米粒以外のノリ状の汁。米粒は入っていない。味噌汁にも具は何もない。甘酒みたいな飲み物とカルピスウオーター。これがすべて。

夕食も重湯、コンソメスープ、砂糖入りミルク、ヤクルトのミルミル。昼食にしても、夕食にしても、「食べる」というよりも、「飲む」食事だった。

「排泄」

カテゴリー: 入院日誌

  09:19


非ステロイド系皮膚保護剤「アデノール」軟こう(製造販売:日本新薬)

非ステロイド系皮膚保護剤「アデノール」軟こう(製造販売:日本新薬)

 

「排泄」(はいせつ)と聞くと、普通の人はちょっと、はばかる言葉を耳にしたような反応をするのではないか。あまりにもプライベートでデリケートな問題だからだ。排泄は「不要な物質を体外に出すこと」を意味し、婉曲的に「排便」を意味していることが多い。

同じプライベートでデリケートなことにかけては、「セックス」と同じだが、今やセックスは完全に市民権を得た。女性自身が自分のセックスを屈託無く語る時代が到来しているのも、少し前なら考えられなかった。

セックスはとても、秘めやかで、またかつデリケートで、極めて個人的な営為であったはずだが、今やネット上にはセックス情報が氾濫し、自分のセックスを「売る」ことについても何のためらいもない人種が現れている時代だ。

「ジェンダー(性)」についてもゲイの人たちが正々堂々と名乗りを上げ、それを人間の権利として認める、少なくても積極的に反対しない風潮が定着。社会もそれを認めているかのようだ。つまり、世界は「何でもあり」の時代に突入したのだ。

ゲイカップルも代理母出産によって子どもを持てる。ゲイカップルが増えても、インドなど代理出産市場がある以上、人口問題にはならない。日本でも2004年11月に戸籍施行規則が改正され、婚外子(非嫡出子)も嫡出子と同様の扱いを受けられるようになった。

父親が誰であるかも意味を失いつつある。親よりも子どもが重要だという考え方だ。親があって初めて子どもが生まれるが、とりわけ先進国でこれだけ高齢化が進むと、どんな形でさえ、まず子どもの数を増やすことが優先される。

子どもを産まない権利も女性にはある。実際に産まない女性が増えている。40代に子どもを産もうとしても、卵子が老化し、出産の危険が急速高まるのは医学の常識だ。

 

尿量チェック表

排泄する尿量と便の回数を管理するチェック表

 

「セックス」に比べて、「排泄」「排便」は昔も今も日陰的な存在だ。人間に最も基本的で重要な機能の1つは「排泄」のはずだが、「排泄」を正面から捉えようという姿勢はまだまだ一般的ではないのが現実だ。

日常会話で「排泄」「排便」が話題になるのは赤ちゃんのことぐらい。若い母親も父親も、我が子の便のことについては関心が高い。便の状態が赤ちゃんの健康状態を反映しているからだ。最愛の我が子については「排泄」自体も愛すべき対象になる。

しかし、人間が育ち、大人に成長し、成人として各種の社会活動に参加している間は、体の各種機能も通常、正常に動き続ける。人はそれが当たり前と思い、便秘や何らかの腸疾患を煩わない限り、「排泄」に関心が向かうことはまずない。

次に人が「排泄」に目が向くのは高齢者になってから。それまで60年も70年も1日たりとも活動を休止したことのなかった大腸や小腸などに何らかの異常が出現し、強制的に注目せざるを得なくなった時だ。

小腸で食物の栄養素が吸収され、大腸では老廃物に含まれた水分が搾り取られ、最後に残ったカス状態の老廃物が肛門から排泄される。それが便だ。

自分が「潰瘍性大腸炎」を発症したのは約20年前。それをこれまで何とか付き合ってきて、最終的に内科的治療を断念し、外科的手術で、病源の存在そのものを”排泄”した。良かったのか、悪かったのは分からないが、もう手術は終わった。

そして、66歳という年齢になった今、「排泄」という行為について、真正面から付き合わなければならない現実と直面している。元気な時はこんなことを考えてもみなかった。自分が問題を抱え込んで初めて、問題の深刻さ、重大さに気付く。改めて、自らの想像力の乏しさを思い知らされた。

自分が本当に排便上の問題に直面するのはこれから。禁食が続いており、今排泄しているのは点滴で注入されている栄養剤(1日2L)。ほかにお茶や水などの追加飲用物だ。つまり、普通の食事は摂れていない。絶食中だ。

術後5日になったのになぜ食事が再開されないのか、についてずっと考えている。ネット検索をしていた見つけたのが「やすらぎの里断食道場」(静岡県伊東市)。「やすらぎ通信」の中に、「絶食すれば排泄機能が高まる」と書かれていた。

「人間の体には生体の機能を一定に維持しようとする恒常性維持機能がある。絶食中は栄養分が入ってこないので、それでも体はバランスを取るために老廃物だけでも出して、何とか体をいい状態に保とうとする。その結果、排泄機能が高まり、色々な老廃物が排泄されるため、体が浄化させる」