‘投票/選挙/改元’ カテゴリーのアーカイブ

新元号は「令和」(れいわ)

カテゴリー: 投票/選挙/改元

2019/04/01  13:53


 

新元号は「令和」(れいわ)

 

出典は「万葉集」

 

安倍晋三首相も会見で談話を発表

 

政府は4月1日午前、平成に代わる新元号を「令和」(れいわ)と決定した。出典は万葉集で元号の漢字を日本の古典から採用したのは確認できる限り初めて。

新元号は6つの案のなかから決まった。中国古典を出典とする案と日本古典を出典とする案が3つずつあったが、日本古典から選ばれた。

菅官房長官が記者会見し、墨書を掲げて公表した。出典は万葉集巻五、梅花の歌三十二首の序文「初春の令月にして気淑く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮(はい)後の香を薫(かお)らす」から引用したと説明した。

平成元年は1989年1月8日から。昭和64年は1月1日~7日までだった。当時の小渕恵三官房長官が墨書の「平成」を公表した。当時私はまだロンドン特派員だった。1985年(昭和60年)10月に英国に渡り、1990年(平成2年)1月に日本に戻った。

帰国したら昭和ではなく平成だった。国鉄がJRに代わっていた。バブルも終わって住宅価格が2倍になっていた。個人的には平成や令和は使わない。

自分の生まれたのは昭和だから、昭和は使う。平成は使いたくてもうまく使えない。平成何年と言っても、西暦に直さなければならない。意味はあるのだろうが、実際に使えなければどうにもならない。これからも西暦に直して考え直すことが続くのだろう。

日本文化を語るときは「令和」でも構わない。歴史のある国である。しかし、AIを語る時は令和では困る。漢字もたくさんあって、単純ではない。あまりにも複雑なのだ。複雑すぎてどうにもならない。

こんな国がAIで世界をリードできるはずがない。日本取引所グループの元CEOだった斉藤惇氏が昨年12月4日、日本記者クラブでこんなことを言っている

・日本人はコンピューターとかAIとか言っているが、一番向かないじゃないか。例えば住所。東京都中央区内幸町1丁目1番地を1-1-1と書いたりしている。こんな国はない。外国から見ると、非常に非効率国民だ。

・数字だけでなくローマ字や漢字が入る。機械のスピードが違う。交通信号もずっと青信号。日本はガチャガチャ詰まる。警察官は「これで交通事故がないんだよ」と胸を張っている。走れないようにすることで交通事故を減らす。交通事故のない警察官の点数は高い。どうやって車をガンガン走らせないか。これが警察官のアイデア。ジグザグジグザグ。ものすごく不経済だ。

AIや住所だけではない。実は元号もそうだ。元号はその国の歴史の根源だ。西暦はキリスト教暦だ。それに統一するのはおかしい。おかしいが、世界の覇権はキリスト教徒が握っている。

そう思えば、日本がAIで国際競争力のトップに立てるはずがないのは考えなくてもすぐ分かるはずである。

若者の情報環境はLINE

カテゴリー: 【メディアリテラシー研究】, 会見メモ, 投票/選挙/改元

2017/10/26  19:16


 

松本正生埼玉大学教授

 

ゲスト:松本正生(まつもと・まさお)埼玉大学教授(社会調査研究センター長)
テーマ:「総選挙後の日本 民意を読む」
2017年10月26日@日本記者クラブ

松本教授は今回の総選挙の結果について、「バーチャル選挙と『4分6分感覚』」とまとめた。

地方にも行ったが、「いま選挙で盛り上がっているみたいだけど、あれはどこの話ですか。われわれのところでは何も感じない。あれはメディアの中でやっている東京中心の話と受け止めながら各地で投票に行っている。投票に行った人ほど、そういう思いを抱いている」と述べた。

有権者の気分を私が忖度したのが『4分6分感覚』だ。少数意見と多数意見が一人一人の中に同居している。安倍内閣に対する支持が4割、不支持が6割と受け止めたほうがいいのではないか。「結局は自民党に入れるしかないが、安倍さんには一言クギを刺しておきたい」という思いが反映していると語った。

松本教授は「安倍政権が良いとは思わない」というフレーズが絶妙だと指摘。「絶対に反対ではないけど、良いとは思わない。良いとは思わないけど、反対ではない」というものだ。民主党政権の時代がひどかったという批判がいまだに説得力を持っている。それしか判断の寄り処がないという停滞状況を呼んでいる。

各社が定期的に実施している内閣支持率調査については、「安倍さんに対する支持、不支持ではなく、社会に対する雰囲気を表している」とし、「今の社会の雰囲気をどういうふうに捉えているのかという社会的指標の側面を持っている。変わるべきものがない」と述べた。

また政治意識について、年齢が上がるに従って右肩上がりに上昇するというのではなく、若手がかなり高く、その後、年齢とともに下落に転じ、40代くらいが底だと指摘した。台形のような形になったとみている。

若者はかなり頑張ったものの、「今回の衆院選で18歳の投票率は50.74%、19歳は32.34%に下がったが、これは”記念投票”と言えるのではないか。体験で終わりかねない」とした上、50代以上の「中高年についても選挙離れが顕著になりつつある」と指摘した。

若者に意識については大人とさいたま市の中学生・高校生を比較した例を挙げ、「政治家を信頼しているか」への回答は年齢が上がるにつれて急低下、政治へのマイナスイメージは根強いと答えた。政治を感知するのも生の政治家からではなく、野々村竜太郎号泣兵庫県議(辞職)や豊田真由子暴言衆院議員(埼玉4区落選)など映像からくるものが多く、若者のどう取り組んでいくか生の政治家の課題も多いと語った。

それでは若者の情報環境は何か。インターネットで政治に関するニュースをどの程度見るかについても新聞とほとんど変わらない。既存のメディアの情報に触れなくなってきている。彼らにとっての社会の窓は何かと言えば、LINEだ。

「高校生にとって社会とはLINE。政治家のやっているfacebookは感知していない。LINEと関わらない生活は成り立たない。周りと付き合っていくというのはLINEを共有することだ。低年齢化している」

LINEが始まったのは2011年。埼玉大学社会調査研究センターは2013年から調査を開始したが、LINE導入率は39%から今年は65%へと急上昇。50代ぐらいまでは標準装備しており、大手メディア各社が選挙ごとに行っている全国世論調査についても携帯電話を含む併用式RDD調査(Random Digit Dialing)が主流となっているものの、「社会はスマホにシフトしている」。世論調査はいつまで続けることができるのかと疑問を投げ掛けた。