‘映画/テレビ/舞台’ カテゴリーのアーカイブ

ボーダーライン/ソルジャーズ・デイ

カテゴリー: 政治/外交/国際/軍事, 映画/テレビ/舞台

2018/12/11  22:51


理不尽な暴力の横行する米墨国境最前線の現実

作品名:ボーダーライン ソルジャーズ・デイ
監督:ステファノ・ソッリマ
脚本:テイラー・シェリダン
キャスト:アレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)
     マット・グレイヴァー(ジョシュ・ブローリン)
     イサベル・レイエス(イザベラ・モナー)
2018年アメリカ映画@ユナイテッド・シネマとしまえん

2015年に米国で公開された犯罪映画「ボーダーライン」(ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督)の続編。ボーダーラインは無法化したメキシコ国境地帯における麻薬ビジネス、誘拐、汚職、不法移民などの実態を描き、センセーショナルな反響を呼んだが、ソッリマ新監督はこれをさらにエスカレート。「前作に敬意は払っているが、全く異なる世界観の映画」になっている。

しかもアメリカを目指して中米を縦断してきた移民キャラバンもメキシコに到着。米国境警備当局による催涙ガス銃発射の矢面に立つ一方、地元住民のデモ参加者から「不法移民は出て行け」コールを浴びている。

こうした中で公開されたのが第2弾の「ソルジャーズ・デイ」。米国内の商業施設で市民15人の命が奪われる自爆テロ事件が発生。犯人がメキシコ経由で不法入国したとにらんだ米政府は、国境地帯で密入国ビジネスを仕切る麻薬カルテルを混乱に陥れる任務をCIA工作員のマット・グレイヴァーに命じる。

マットはカルテルへの復讐に燃える旧知のコロンビア人暗殺者で元検察官のアレハンドロに協力を要請。巨大カルテルの支配者カルロス・レイエスの末娘イサベル(メキシコシティの女学校に通う16歳)を誘拐し、カルテル同士の戦争を誘発しようと企てる。

しかし、その極秘作戦は敵の奇襲や米政府の無慈悲な方針変更によって想定外の事態を招く。メキシコで孤立を余儀なくされたアレハンドロは、兵士としての任務と復讐心、人質として保護する少女との命の狭間で過酷なジレンマに直面していく。

BS時代劇『立花登青春手控え3』

カテゴリー: 映画/テレビ/舞台

2018/12/01  22:22


 

傷害事件を起こしたおちせ(川添野愛)

 

牢を出たあとは杉蔵の元には現れず

 

おちせを女房にと思う杉蔵はせつなくて・・・

 

いつも子どもみたいな動作が可愛いちえ(平祐奈)

 

人を知らずして医はその技を揮(ふる)えず
心を知らずしてその道を歩めず…。

藤沢周平原作の時代劇『立花登青春手控え3』がNHKのBSプレミアムで11月9日(金)午後8時からスタートしている。連続7回で、既に4回放送された。登役は溝端淳平が務めている。私は日曜日の再放送を見ている。

小伝馬町の若き牢医者・立花登は、正義感が強く、柔術の腕も抜群。登は、牢獄で医者として経験を積む一方、そこに出入りする人間たちに関わる事件や人情に触れ、持ち前の正義感と柔術の力で見事に事件を解決し、第1シリーズ、第2シリーズで人として目ざましく成長してきた。

さらに第3シリーズの今回は、登の将来に関わる新しい出来事が巻き起こるという。恋に仕事に、そして事件に・・・登が颯爽と活躍する姿を描く「青春時代劇」。いやはや何とも言えない。

NHKスペシャル「ゴーン・ショック」

カテゴリー: 映画/テレビ/舞台

2018/11/25  23:25


 

日本で改革者といわれた男が地に落ちた(NHKから)

 

 

アムステルダムのペーパーカンパニー「Zi-A」社(同)

 

日産 極秘調査で何が(同)

 

日産はルノーの傘下だが、実力は日産がルノーより上(同)

 

ルノーは日産を「植民地支配している」との見方も(同)

 

東京地検特捜部(同)

 

NHKは25日夜9時、NHKスペシャル「ゴーン・ショック」~逮捕の舞台裏で何が~を放送した。日産のカルロス・ゴーン元会長逮捕の舞台裏に迫ったドキュメンタリーだ。

フランス側では日産の陰謀説も流れる一方、日産側にも会社がルノーに合併されるのではないかとの危機感が濃厚にあった。

ゴーン元会長に対する主な容疑は①有価証券報告書にウソの内容を記載し、自らの報酬を少なく見せかけた金融商品取引法違反②目的を偽って私的に日産の投資資金を不正流用した③不正目的で日産の経費を支出した-の3つ。

番組はオランダの子会社「Zi-A社」が実体のないペーパーカンパニーであることを突き止め、ブラジルなどの高級不動産物件を購入。ゴーン元会長の自宅として無償提供されていたことを明らかにした。

仏ルノー、日産自動車、三菱自動車の会長を兼務するゴーン容疑者の逮捕で難しいの3社連合の経営体制だ。仏ルノーは日産に43.4%出資、経営権を握る。対する日産がルノーに持つのは15%にとどまり、議決権がない。

経営の実態は売上高、販売台数は日産がルノーを大きく上回り、技術力でも日産が上。ルノーの従業員数は雇用対策を重視するルノーが日産を大きく上回る。関係はアライアンスと呼ばれながら、実態は「提携関係は対等ではない」とされる。

 

30年後の同窓会

カテゴリー: 映画/テレビ/舞台

2018/11/22  23:07


 

 

作品名:30年後の同窓会(原題Last Flag Flying)
監督:リチャード・リンクレイター
脚本・原作:ダリル・ボニックサン
キャスト:ドク(スティーヴ・カレル)
サル(ブライアン・クランストン)
ミューラー(ローレンス・フィッシュバーン)
2017年アメリカ映画/125分
2018年11月22日@飯田橋ギンレイホール

 

「男ひとりでバーを営むサルと過去を捨て牧師となったミューラーの元に、30年間音信不通だった級友のドクが突然現れ、2日前に戦死の報せが届いた息子を故郷に連れ帰る旅に誘う。

ベトナム帰還兵3人の男たちの友情と人生の輝きを取り戻していく旅を描いたロードムービー!」(ギンレイ通信vol.204)

 

 

 

トランプ米大統領にはあきれるが、米軍隊にはある種尊敬するような威厳がある。米国民1人を大切にし、その1人を救出するために軍を派遣する。日本ならば、腰が引けて何もできないのが普通なだけに、米軍の立派さには敬服するものがある。

上等兵だろうと国の尊厳のために死んだ兵士には手厚く報い、最大限の敬意を払うのだ。遺体を一時収容しているドーバー空軍基地のシーンもそうだが、ラストのドクの郷里・ポーツマス(ニューハンプシャー州)での息子の埋葬シーンも最大限の敬意を表している。

棺の上の星条旗の折り方を丁寧に見せてくれる。あの星条旗の折り方はアメリカ人にとって厳粛で特別な儀式性を持ったもののようだ。

リンクレイター監督は2003年12月を30年前に設定している。米軍がサダム・フセインを捕まえた年だ。「あの時代に設定しようと考えたのは、誰もがあの瞬間なら覚えているかもしれないと思ったからだ」と語っている。

イラク戦争の30年前は彼らが戦ったベトナム戦争。エンドロールに流れるのはアメリカ音楽界の大御所ボブ・ディランの「Not Dark Yet」。ボブ・ディランがベトナムとイラクの2つの戦争を橋渡ししている。

『30年後の同窓会』(Last Flag Flying)のパンフレットによると、米国旗はたたむごとに意味が込められている。米合衆国のために立派に戦った男たちや女たちを偲びながら、祖国のために尊い犠牲を払った者への思いがたたまれていく。

試写会「ドス・パロスの碧空(そら)」

カテゴリー: 映画/テレビ/舞台, 食べ物

2018/11/20  23:47


 

上映会「SEED」(HPから)

 

作品名:「ドス・パロスの碧空(そら)」(原題SEED)
監督:馬場政宣(ばば・まさのり)
家族:米のライス・キング「国府田敬三郎」の家族ドキュメンタリー映画

国府田 敬三郎(こうだ・ けいざぶろう、1882年12月6日 – 1964年12月16日)は、福島県出身の農場経営者。米カリフォルニア州で、同地の気候に合った良質な米「国宝ローズ」の大量生産に成功し、「ライス・キング」と呼ばれた。その3代に続くドキュメンタリー映画だ。

差別ニモマケズ
戦争ニモマケズ
旱魃ニモマケヌ
ソンナ米農家の家族モノガタリ

カリフォルニア米の国宝ローズは懐かしい。昔、英ロンドンに住んでいたころ、日本人食料品店で購入するお米はカリフォルニア米の国宝ローズだった。毎日食べていた。

 

『ファントム・スレッド』

カテゴリー: 映画/テレビ/舞台

2018/11/15  22:47


 

 

作品名:『ファントム・スレッド』(幻の糸)
監督:ポール・トーマス・アンダーソン
キャスト:レイノルズ・ウッドコック(ダニエル・デイ=ルイス)
アルマ(ヴィッキー・クリープス)
シリル(レスリー・マンヴィル)
2017年アメリカ映画/第90回アカデミー賞衣装デザイン賞受賞
2018年11月15日@飯田橋ギンレイホール

 

「英国ファッション界で脚光を浴びる天才的な仕立て屋レイノルズは、立ち寄ったレストランで若いウェイトレスのアルマを見初め、モデルとして迎え入れる」(ギンレイ通信Vol204)

『ファントム・スレッド』の舞台は1950年代のイギリス・ロンドンだ。この時代のファッションの世界はパリが中心だが、本作に登場する「ハウス・オブ・ウッドコック」は、レイノルズ・ウッドコックがデザイナーを務めるオートクチュール(高級裁縫)のドレス・メーカー。

フランスのパリで発達した服飾品のデザインと仕立てを行う高級衣装店。デザインの独創性,高度な技術,高価さで知られる。

従業員はいるが、経営はレイノルズの姉・シリルが担っている。こうした家族経営スタイルはイギリスのビスポーク・テーラー(主に紳士物の誂え仕立て屋)などでは一般的で、パリのメゾンが会社組織として運営され、オートクチュールからプレタポルテ(既製服)まで包括的に展開するのと対照的だ。

レイノルズが郊外のレストランで働いているアルマを見初め、自分のモデルに引く。アルマは極めてチャーミングな女性だが、レイノルズの審美眼を打ち破る芯の強さを持っているのは驚きだ。

 

『リメンバー・ミー』

カテゴリー: 映画/テレビ/舞台

2018/10/28  21:30


 

 

作品名:「リメンバー・ミー」(原題COCO)
監督:リー・アンクリッチ
Voice cast:ミゲル(アンソニー・ゴンザレス)
ヘクター(ガエル・ガルシア・ベルナル)
エルネスト・デラクルス(ベンジャミン・ブラット)
2018年10月28日@飯田橋ギンレイホール

 

音楽が大好きでミュージシャンを夢見るギターの天才少年ミゲルは、メキシコのサンタ・セシリアの町に住んでいる。代々靴職人の店を営んでいるが、一族の掟で音楽を禁じられていた。「死者の日」のお祭りの夜、ミゲルは「死者の国」に迷い込んでしまう。陽気でカラフルな死者の国を舞台に「家族の絆」を描いたファンタジー・アドベンチャー!

11月1日と2日を軸にメキシコ各地で祝われる「死者の日」。ユネスコの無形文化遺産にも指定されているこの風習は日本のお盆のような行事で、この期間は祖先の霊が戻ってくる日と信じられている。

町中がカラフルなパペル・ピカド(切り絵の旗)、楽しいガイコツの人形たち、祖先を導く鮮やかなオレンジのマリーゴールドの花などで彩られる。

各家はオフレンダ(祭壇)を設けて個人の写真や生前好きだった食べ物や飲み物などを供え、ガイコツ型の砂糖菓子やろうそくなど様々な飾り付けをしたり、先祖の墓の前で酒を飲み食事をとったり、マリアッチを呼んで故人が好きだった歌をリクエストするなどして、祖先の魂と生きている家族の交流を図る。

ガイコツは「死者の日」に絶対に欠かせないモチーフで、メキシコにはガイコツの絵柄が彫られたピラミッドの遺跡もあり、古来よりガイコツは身近な存在だ。

第90回アカデミー賞2部門(長編アニメーション賞、歌曲賞)受賞。2017年アメリカ映画。

『タクシー運転手』

カテゴリー: 映画/テレビ/舞台

2018/09/19  22:57


 

作品名は素朴だが・・・

 

作品名:タクシー運転手~約束は海を越えて~(A Taxi Driver)
監督:チェン・フン
主演:ソン・ガンホ
トーマス・クレッチマン
ユ・ヘジン
2017年韓国映画@飯田橋ギンレイホール

「ソウルのタクシー運転手マンソプは大金につられてドイツ人記者を乗せて光州を目指す。光州の現状を知らないマンソプは途中、検問を通り抜け光州に入るが・・・。韓国で起こった『光州事件』を元に、実在した2人の知られざる勇気をユーモアを交えて映画化したドラマ!」(ギンレイvol.202)

光州事件は1980年5月に光州市を中心に起きた民衆蜂起だ。1963年から79年までに大統領に独裁者として君臨した朴正熙が暗殺され、その後に実権を握った全斗煥大統領も相次ぐ戒厳令の発令と民主化運動の弾圧を行い、各地で暴動が起きていた。

 

 

1980年5月。韓国現代史上最大の悲劇となった光州事件。あの日、真実を追い求めたひとりのドイツ人記者と彼を乗せたタクシー運転手がいた。

光州でも大規模なデモが発生し、それに対して軍は非常戒厳令を発令し、市民を弾圧した。軍が市民を大量に殺害する事件であり、韓国の民主化プロセスを語る上で絶対に外せない大きな事件として知られている。毎年5月18日には記念式典も行われている。

 

『検察側の罪人』

カテゴリー: 映画/テレビ/舞台

2018/09/13  23:05


 

検察側の罪人

 

作品名:『検察側の罪人』(原作雫井修介『検察側の罪人』)
監督・脚本:原田眞人(はらだ・まさと)
キャスト:木村拓哉(きむら・たくや=最上毅=東京地検刑事部本部係検事)
二宮和也(にのみや・かずなり=沖野啓一郎東京地検刑事部検事)
2018年9月13日@ユナイテッド・シネマとしまえん

最上毅は昇進間近と目される刑事部きってのエリート検事。自らが担当する老夫婦殺人事件の被疑者として、過去の未解決殺人事件の重要参考人・松倉重生(まつくら・しげお)の名前があがってきたことに、激しく動揺する。松倉の犯行を強く疑う最上に、警察が同調し、捜査方針は「松倉犯人説」へと傾倒していくのだが・・・。

一方、沖野啓一郎は入庁5年目、刑事部に着任したての若手検事。入庁時の研修担当検事であった最上の言葉に感銘を受け、以来、自らを「最上流正義の継承者」と称するほど心酔している。しかし、事件の捜査が進むにつれて、最上は松倉を犯人に仕立て上げようとしているのでないかと疑問を抱くようになる。

2人のタレントによるほんわかしたドラマを期待した向きには期待外れでしかないシリアスが社会派ドラマに仕上がっていた。テーマも硬派で、演技も硬派。

沖野の検察事務官を務める橘沙穂(吉高由里子)、闇社会のブローカー・諏訪部俊成役の松重豊、衆議院議員で最上の大学時代からの親友・丹野和樹役を演じる平岳大、被疑者の1人、弓岡嗣郎を演じる大倉幸二、老夫婦殺人事件の被疑者・松倉重生役の酒向芳、国選弁護人の八嶋智人など脇役陣を芸達者で固めた。

ザ・シークレットマン

カテゴリー: 映画/テレビ/舞台

2018/09/05  22:26


 

 

作品名:ザ・シークレットマン(原題Mark Felt the man who brought down the white house)
2017年アメリカ映画/103分
監督:ピーター・ランデズマン
主演:リーアム・ニーソン(マーク・フェルト役)
2017年9月5日@飯田橋ギンレイホール

 

「大統領選挙前、民主党本部に盗聴器を仕掛けようと男たちが侵入、逮捕された。FBI副長官のフェルトは捜査の指揮にあたるが・・・ニクソン大統領辞任の引き金となったウォーターゲート事件の全貌と、アメリカ政治史上最大の謎とされた内部告発者の姿を描いたサスペンス」(ギンレイ通信vol202)

「1972年4月11日。大統領選挙203日前。FBI副長官マーク・フェルトは、ディーン大統領顧問から、40年間、FBIに君臨し続けるフーバー長官の退任について相談を受ける。

だが、フーバーに忠誠を誓うフェルトは、FBIに集まるあらゆる情報を記した極秘の“メモ”の存在を仄めかし、逆に顧問たちをけん制。

やがて、フーバー長官が死亡すると、司法次官のパトリック・グレイが長官代理に抜擢される。自分が次期長官だと信じていたフェルトはその事実に愕然とする。

大統領選挙133日前。ウォーターゲート・ホテルの民主党本部に侵入した男たちが逮捕される事件が発生。捜査を開始したフェルトは、グレイから48時間以内の解決を命じられる。

マスコミを利用して捜査継続を目論むフェルトは、TIME誌の記者サンディ・スミスと接触し、捜査情報をリーク。さらに、ワシントン・ポストにも電話を入れる……。

やがてワシントン・ポスト紙に、ウォーターゲート事件は元CIA職員による盗聴事件だとの記事が掲載される。TIME誌でもFBIが真相隠蔽を画策したとの記事が出るという情報が。捜査情報のリークを巡って混乱するFBI。

捜査を巡ってディーン大統領顧問と対立したフェルトは、例え相手が大統領であったとしても、犯罪を放置することは出来ないと決意を固める。

だが、CIAの捜査は中止され、FBIにも捜査打ち切りが命じられる。それでも、真実を突き止めるまでの捜査は止めないと捜査官たちに熱く語るフェルト。

そして、大統領選挙直前になって、“ディープ・スロート”と名付けた謎の情報提供者から得た情報に基づき、“ウォーターゲート事件は政権によるスパイ工作だった”との記事がワシントン・ポスト紙に掲載されるが……」(Movie Walker映画より)

 

 

この映画と対をなすのがペンタゴン・ペーパーズ(最高機密文書)。