‘科学/技術/イノベーション’ カテゴリーのアーカイブ

「イノベーションを生み出すリーダーシップ」

カテゴリー: 科学/技術/イノベーション

2019/01/31  22:15


 

基調講演する森本博行長野県立大学教授

 

第23回高度技術・技能展「おおた工業フェア」が1月31日(木)と2月1日(金)、大田区産業プラザPIOで開かれた。今年のテーマはものづくりのニュースタンダート「熟練×革新」。

大田区はもの作りのメッカで、とりわけ中小企業が集中している。31日の基調講演「ものづくり企業の戦略発想とリーダーシップ」を聴いた。イノベーションを生む出すリーダーシップとは何かについて森本博行長野県立大学グローバルマネジメント学部教授(首都大学東京名誉教授)が語った。

元ソニー幹部の森本氏はエレクトロニクス部門(VAIO、平面ブラウン管テレビ、プレイステーション)の成功で5257億円の連結営業利益を上げた1997年からリーマン・ショックを受けた2008年に2278億円の赤字に転落。その後10年間で再び7349億円の黒字を計上するなど結構浮き沈みの激しい経営を行ったことを紹介した。

森本氏はイノベーションこそが競争優位の根源に当たると指摘。研究開発、技術開発、応用開発(新製品)などの価値の創造が高収益の根幹だったが、1997年以降、ソニーは何もイノベーションを生んでいないと述べた。

またイノベーションは①新しい製品とサービスの創造②新しい生産方式の導入③新しい市場・販路の開拓④原料の新しい供給源の獲得⑤新しい産業組織、独占的地位の形成―であるとシュンペーターの理論を紹介。駅馬車は何台つないでも機関車にはならない。経済社会の発展は起業家(アントレプレナー)によるイノベーションにあると強調した。

新しいイノベーションが生まれると、それに応じて需要創造、生産技術の革新、投資戦略、マーケティング戦略など価値の獲得が必要であるという。

 

テラヘルツ研究は何ができるか

カテゴリー: 科学/技術/イノベーション

2019/01/23  22:52


 

テラヘルツ電磁波について話す平川一彦東大生産技術研教授

 

国立情報学研究所(千代田区一ツ橋)の市民講座「情報学最前線」の5回目が23日、学術総合センターで開催された。同研量子情報国際研究センターのメンバーで東京大学生産技術研究所教授の平川一彦氏が「テラヘルツ電磁波の新展開―遠赤外線はコーヒー豆を煎るだけではない―」と題して講演した。

 

・テラヘルツ電磁波はほとんどなじみのない単語だ。ちらほら出始めたのは20年くらい前。しかし今も未開発の電磁波といわれている。この20年くらいでどういうことができるようになったのか、これから先どういうところに進んでいく可能性があるか。

・テラは10の12乗を表す接頭語。すなわち1兆。ヘルツは周波数の単位。テラヘルツは10の12乗ヘルツを意味する。電磁波とは電波や光を包含する広い概念だ。

・これまでエレクトロニクスであまり使われてこなかった100ghzで、上は100テラヘルツ(thz)以下の間。昔は遠赤外線とかサブミリ波と呼ばれていた。何となく新しい感じがするが、もともとある電磁波の領域だ。

・遠赤外線と聞かれてピンとくるのはコーヒーの焙煎。炭火には遠赤外線効果により食物の成分、性質を壊さずに、芯までじっくりと焼き上げる特性がある。

・もう一つは石焼き芋。熱せられた石から放射される遠赤外線(黒体輻射)で芋が焼ける。めらめら炎を焼かれているわけではなく、熱くなった石の上に芋が置かれている。石から遠赤外線が出ていて、それが芋の表面で吸収されて焼ける。

・水による遠赤外線の吸収は非常に大きく、表面から100ミクロン(0.1ミリ)程度の深さにまでしか遠赤外線は入っていかない。表面の薄皮1枚しか焼けない。ほっこり焼けるのは複雑な物理がある。熱伝導を繰り返しながら中まで焼ける。奥が深い。

・コーヒーと石焼き芋しか応用がない。それはテラヘルツが半導体が最も苦手とする周波数帯になっているから。

・マイクロ波は携帯電話で使っている周波数。トランジスターというすぐれたデバイスがある。半導体が得意としている。これをどんどん早くしていけばテラヘルツにいくじゃないかというが、これはなかなか難しい。

・光デバイスは半導体レーザー、光通信などが密に使われている。これをもっと低い周波数に行けばいいじゃないか。これも難しい。

・テラヘルツ電磁波はプロの研究者というかそれを仕事にしている研究者やお宅っぽい「特殊な電磁波」と考えられてきたが、もっと多くの人が恩恵を受ける「普通の電磁波」にもっていけないかという研究がこの20年くらい進められている。

・テラヘルツ電磁波の特徴。テラヘルツの周波数を持っている。波が振動する時間が非常に早い時間で振動する。波長が長く、透過性がある。光の粒の電磁波が持っている小さな光子エネルギーを持っている。

・物質固有の吸収。糖尿病の分子構造。

・「早い」ことを利用して通信への応用が考えられている。有線や無線通信には向かない。大気の中で吸収されるために減衰する。これを生かして行っているのが情報キオスク。駅の改札でスイカ、パスモを使っているが、その1秒の時間を使って映画1本くらいの情報をダウンロードできる超近距離高速データ通信を可能にする研究がどんどん進んでいる。

・衣服などを通して見ることができる。両手を挙げて壁が一周する保安検査が行われている。テラヘルツの電磁波を使ってイメージングを行っている。衣服の下に何かを隠していればそれが上から見える。

・黒体輻射。宇宙の中では光が満ち満ちている。宇宙に存在する光子の98%はわれわれの目には見えないテラヘルツ領域のものだ。宇宙物理の研究や波長の短い暗視装置を作れる。身体の出す黒体輻射を像にすると人の存在を指摘できるし、災害現場でサーモグラフィーを使って体温があるかどうかを判断する。災害救助にも使える。

・乳がんの検査もテラヘルツで可能。がんの部分は細胞が増殖中で、そこだけ体温が高い。熱の分布を見ることでここががんかもしれないと分かることが最近知られている。

・今後30年、40年でどんな進展があるか。応用物理学会で調べた。エレクトロニクスの王道だと思う情報通信に加え、セキュリティー応用、物質科学・創薬、生体・医療、農業・工業、エネルギー・環境・宇宙・・など。

・いままでエレクトロニクスがそれほど得意としてこなかったところをカバーできる可能性を秘めている。テラヘルツはこれまでエレクトロニクスが守備範囲としてこなかった分野をカバーする新しい可能性を持っている。

東大レアース泥開発推進コンソーシアム活動報告会

カテゴリー: 科学/技術/イノベーション, 講演会/シンポ/セミナー/勉強会, 資源/エネルギー/環境

2018/10/30  15:38


 

全体報告する加藤泰浩教授

 

現在の主なレアアース製品群

 

 

 

コミュニテーセンターの前を闊歩する東大生(左手が福武ホール)

 

300年の歴史薫る東大の日本酒「淡青」好評発売中!(コミュニケーションセンター)

 

東京大学レアアース泥開発推進コンソーシアム(座長・加藤泰浩大学院工学系研究科教授)の第4年度活動報告会が30日、東大情報学環・福武ホール福武ラーニングシアター(地下2階)で開かれた。

小型ビジネスジェット「HondaJet」を日本で発売開始

カテゴリー: イノベーション/, 会見メモ, 科学/技術/イノベーション

2018/08/10  23:56


 

登壇した藤野道格社長

 

インスピレーションの湧いたコンセプトスケッチ

 

じっくりと話す藤野氏

 

Hondaの航空企業子会社ホンダ・エアクラフト・カンパニー(HACI)は小型ビジネスジェット機「HondaJet」の日本での受注を開始した。それに当たって同社の藤野道格社長は日本記者クラブで会見した。

環境にやさしい「バイオプラスチック」

カテゴリー: 再生可能エネルギー, 科学/技術/イノベーション, 講演会/シンポ/セミナー/勉強会, 資源/エネルギー/環境

2018/06/23  18:06


 

生き物が造り出す価値あるもの

 

東京大学農学部公開セミナーが6月23日(土)開かれた。あいにく雨が降り出す空模様だったが、多くの知的好奇心の旺盛な人たちが集まった。

 

これがちゃんと土に還るテラマック使用の手提げ袋

プログラムは①微生物が造り出す価値あるもの②バイオマスエネルギーの現状と課題③未来を拓け!環境にやさしいバイオプラスチック-の3つ。この3つ目のバイオプラスチックが原料が植物のテラマック。

テラマックは樹脂、繊維、フィルム、不織布などあらゆる形態に加工できる。ゴミ袋や手提げ袋、ティーバック、幼児食器。ユニチカ株式会社テラマック事業開発部が作っている。

プラスチックは石油から造られ、工学部の研究テーマだと思われる人が多いが、天然多糖類や植物油などのバイオマスからつくる農学部アプローチも存在することを知ってもらいたい。生物材料科学専攻の岩田忠久教授が講演した。

熱を入れると様々なものに成形加工できる。最大の特徴は軽くて丈夫で長持ちする。われわれの身の回りにはいろんなものがプラスチックで造られている。ペットボトルはすぐ分かるが、成分が同じものもある。

人間が使って捨てると環境に大きな影響を及ぼす。最近では小さく小さくなっていって魚が食べるなどマイクロプラスチックの問題がクローズアップされている。エリザベス英女王は今年2月、プラスチック製品不使用、フランスはスーパーのレジ袋を禁止する政策を導入した。

石油を原料とせずに植物を原料として新しいプラスチックを生み出していく。バイオプラスチックとは、環境中の微生物の分泌する分解酵素の働きにより二酸化炭素と水にまで完全に分解される「生分解性プラスチック」と、再生可能資源である植物バイオマスなどから微生物変換や化学変換の手法によって作られる「バイオマスプラスチック」との総称だ。

ワンショット3D形状測定機

カテゴリー: 科学/技術/イノベーション

2018/06/21  21:37


 

三次元測定機(キーエンス)

 

 

 

THKのユニットビジネス

 

日本ものづくりワールド2018年のヘルスケア・医療機器開発展をのぞいた。東京ビッグサイト東西ホールを会場に同時開催されていた。3D&バーチャルリアリティ展や機械要素技術展も見た。結構疲れたが、面白かった。

上がキーエンスのワンショット三次元形状測定機。VR-5000。従来の測定機は対象物全体の凹凸状況が把握できず、感覚的な狙いでポイントを測るしかなく、測定値が安定しなかった。

ワンショット3D形状測定機は一瞬で対象物全体の凹凸状況をスキャンし、対象物の測りたいポイントを確実に捉える。面で測定できるのが特徴だ。

小さな部品から大きな製品まで幅広い業務に活用可能で、面全体を最速1秒という圧倒的なスピードで測定できる。

下の写真は次世代産業用ロボット「NEXTAGE」。THK(東京都港区芝浦)グループはTHKインテックスなどを含む。1972年にそれまで困難といわれていた機械の直線運動部の「ころがり化」を世界で初めて実用化させた「LMガイド」を開発し、東邦精工として製造・販売を開始した。

 

黒瀬ぶり/近代支援の食縁ぶり

カテゴリー: 科学/技術/イノベーション, 食/食堂/レストラン

2017/12/30  19:44


 

これが「黒瀬ぶり」!

 

黒瀬ぶり

 

光が丘IMAの専門店街に魚屋は2軒ある。1軒は魚耕ホールディングス傘下魚耕(荻窪本店)の光が丘店、もう1軒は福岡県・博多に本社を持つ海星ムサシ(福岡市中央区)。魚耕は1951年(昭和26年)創業の4代目社長、海星ムサシは1994年(平成6年)創業だ。

魚耕は荻窪本店を中心として東京都、埼玉県、神奈川県に11店舗を展開、魚の正統派を名乗っている。海星ムサシは後発ながら全国展開し、鮮魚15店舗(精肉、惣菜、食品スーパーを含めると53店舗)を展開する大型店だ。

私は12月30日、初めて魚耕で活(かつ)じめ「黒瀬ぶり」を見た。日本水産が2004年1月に宮崎県串間市に設立した黒瀬水産による養殖ブリだ。これまでニッスイが培ってきた配合飼料の生産原料調達力や養殖魚に関する研究開発力を生かしたものだ。

ぶりの稚魚である体重2グラムの天然もじゃこを毎年4~5月ごろ、漁業者が捕獲し、志布志湾内の穏やかで清浄な海域に設けた専用養殖場で飼育した上で、秋になって1キロ前後に育った幼魚を湾内串間沖3キロの黒瀬漁場に移され、成魚になるまで育つ。これがニッスイのブランド商品である黒瀬ぶりだ。

一方で、黒瀬水産は2009年6月から夏向けに「黒瀬の若ぶり」の出荷を始めた。飼育した親魚から早期採卵した人工種苗技術をを活用した。これは光周期(昼と夜の長さの違い)や水温を操作できる水槽を使った研究で、これにより肉質の良い2歳魚がこれまでよりも1,2カ月早く水揚げできるようになった。

これまで冬が旬だったぶりの旬を夏にもっていくことを可能にした「黒瀬の若ぶり」を出荷できるようになった。これは画期的なことと思われる。

 

 

近畿大学支援による食縁ぶり

 

「食縁のブリ」は匂わないのが特徴で、魚嫌いの人にも食べてほしい新しい味だという

 

海星ムサシの陳列棚では近畿大学支援による食縁ぶりが売られていた。近大(大阪府東大阪市)は世界で初めてクロマグロ「近大マグロ」の完全養殖に成功したことで有名だが、同校の誇る養殖技術でマグロに次いで乗り出したのが完全養殖ぶりの生産だ。

株式会社「食縁」(社長は近大の有路昌彦教授、和歌山県新宮市)はブリを中心に養殖魚の成長を目指して新規市場開拓に取り組み、ブリの加工・販売を行っている6次産業化事業体・水産加工会社。近畿大学の種苗を使用して国内の養殖業者によって養殖した完全養殖ブリを自社工場でフィレに加工し、冷蔵・冷凍製品として国内外への販売を目指している。

近代支援で実現した「におわないブリ」はファミレス「ガスト」で6月15日~10月18日まで定食メニューに登場した。青魚特有の匂いを抑え、魚が苦手な人や外国人でも食べられるよう養殖方法を工夫した。

ブリの販売が飛躍的に向上することが期待できそう。

 

人と共生するロボット

カテゴリー: 科学/技術/イノベーション, 講演会/シンポ/セミナー/勉強会

2017/10/21  22:01


 

人工筋肉で動くロボットアーム「ジャコメッテイアーム

 

一般社団法人蔵前工業会(東京工業大学同窓会)は、時宜に適した技術テーマを取り上げて「蔵前科学技術セミナー」を主催しているが、10月21日(土)に開かれた第37回は「人とロボットの近未来」の特集をテーマとする講演会を開催した。

人工知能やICT(Information and Communication Technology=情報通信科学)が活躍する近未来の社会では人と共生するロボットがどのような仕組みや原理で成り立っているかについて開発に携わっている専門家が分かりやすく解説した。

面白かったのは「生体の動きをロボットで模倣する」と題した中島求東工大工学院システム制御系教授の「イルカ型ロボットの開発」。イルカ(全長3m)は最高時速30km(ちなみにマグロは100キロとも160キロとも言われている)なのに比べ、原子力潜水艦(旧ソ連製アルファ型スーパー原潜、全長80m)は80km。体長比で言えば、イルカのほうが原潜より10倍くらい速い。

しかもイルカは流れをかき乱さないのでエネルギーロスも少ないのではないか。ジャンプしたり、すばやく方向転換する能力は原潜には到底できない。イルカの動きは非常にすぐれたものだ。それを応用することによって、これまでにない人工物ができる。推進力の源泉が尾ひれだが、三日月の形状である理由がいまだ分かっていない。

一方、遠藤玄東工大工学院機械系教授はヘビ型ロボットの開発状況を明らかにしながら、「廃炉支援ロボット」について話した。タマゴヘビというウズラの卵のみを餌にしている珍しいヘビ。丸ごと卵を飲み込んで殻だけを吐き出す特徴があり、つぶらな瞳はヘビ愛好家に人気。飼育日記をブログに公開している人もいるくらいだ。

このタマゴヘビは構造としては極めて単純ながら、多様な機能を持っている。日本固有種の無毒のシマヘビを油を撒いた床に置くと、アコーディオン式滑走をする。「くねり」を含め、蛇行推進など環境によってどういう動きをすればいいのかをヘビは考える。

我々は、ヘビのこうした動きを工学的に考えようとした。蛇行で進むメカニズムは水陸両用にも使える。2004年に東工大発ベンチャー「ハイボット」を立ち上げた。継続開発を進め、清水建設と共同で実用化。東京電力福島第1原発1号炉の検査に投入された。

ヘビを「アーム(腕)」として使用することも考えている。原子炉のデブリを取り出すために核燃料だけでなく、構造体もろとも溶けている。大変な状況で、誰も取り出し方が分からない。どこにありそうだということが最近になって分かり始めたのが現状。見にいくために長いアームを差し込む必要性があると研究を始めた。

 

 

2012年直後から、そうした長いアームを入れて中をみたらどうかというコンセプトを提案。長いアームを実現しようと思うと、片持ちになるので、非常に大きなモーメントが手元に働く。どれだけ大きなモーメントを支えるかが重要な課題。それを解決し、放射線に強いアームを完成した。

質疑応答で会場から何ができたら廃炉という開発目標を達成したと言えるのかについて質問があった。遠藤教授は、最初の工程表では「燃料デブリの取り出し方法を決めたい。そのためにはどこにあってどんな状態なのかを知りたい」だったが、「今も見つかっていないのが現状で、後ろ倒しになっている」と説明。「見つかってから技術開発をやらなければならない」とし、どんな状態であるかが分かった段階でも成果かなと思うと述べた。

「3号機で水の中にデブリがある写真が初めて撮れた。2号機はどこにあるか分からない。1号機はちょっとだけ写ったかなという感じだ。正直どこまで進んだら終わるのかは分かっていない」と述べた。

事故発生時には廃炉には30年から40年はかかると言われたが、今はあれから6年半経過している。今聞かれたら、本当なら24年から34年に終わると言わなければならないが、まだ「30年から40年」と言っている。これがどこまで続くか分からない。なるべく早く頑張るしかないと答えた。

燕三条トレードショウ2017

カテゴリー: 科学/技術/イノベーション, 講演会/シンポ/セミナー/勉強会

2017/10/05  21:40


 

燕三条トレードショウ2017

 

 

キッチンツールのトング

 

 

備長炭入りちびくろちゃん

 

ドリップ用にぴったり

 

北陸自動車道のインター名は「三条燕IC」、片や上越新幹線の駅名は「燕三条駅」。外からこの地を訪れる人にとってはどちらが正しいのかよく分からない不親切さも塊だが、それには大きな遺恨の歴史があった。

新潟県の中央に位置する燕市は洋食器で有名だが、一方の三条市も包丁などの刃物産地として有名だ。江戸時代初期からは銅器やキセル、ヤスリ、矢立などを生み、明治になって金属洋食器、金属ハウスウエアなどの金物の町としてどちらも有名だが、燕の農民たちは金物を作っても直接販売することは禁止されていた。売買するのは三条に納めねばならず、三条商人は燕の品を買い叩き、恨みを買ったといわれる。(燕VS三条戦争)

そうした燕と三条の戦いを緩和するために考え出されたのが燕三条地場産業振興センター。両市の融和を図ったためだ。今はいろんなところと結び付かなければ勝てない時代だ。燕だ三条だと争っていてもどちらも埋没してしまう。グルーピングが必要だ。

金属加工のものづくりが盛んな県央地域のメーカー、卸業者が扱う製品をアピールする展示会「燕三条トレードショウ2017」が10月5日(木)、三条市の燕三条地場産業振興センターで開幕した。昨年の「燕三条卸メッセ」から名称を変更してメーカーも参加した。

数年前から一度どんなものか見たいと思っていたが、今年は日経新聞の朝刊に広告が出たので、出掛けて見る気になった。関越道が新潟県長岡市で北陸道に変わり、20数キロ先が目的地だった。3時間かかった。

 

嗅覚センサーの業界標準化を推進

カテゴリー: 科学/技術/イノベーション

2017/10/04  23:13


 

mssを開発した物質・材料研究機構の吉川元起氏

 

mssフォーラム関係者

 

国立研究開発法人の物質・材料研究機構(NIMS)など7機関は、超小型センサー素子「MSS(Membrane type Surface stress Sensor=膜型表面応力センサー)」を用いた嗅覚loTセンサーの業界標準化推進に向けた活動を行う「MSSフォーラム」を11月1日に発足させる。

MSSとは、NIMS国際ナノアーキテクトニクス研究拠点の吉川元起氏を中心とした国際共同研究によって、2011年に開発されたセンサー素子。