アレルギー性鼻炎

カテゴリー: 体調/体力/運動/病気

2019/06/06  23:55


 

鼻と喉の吸引をした

 

過去1カ月ほどずっと鼻水が出ていた。一時はあまりにひどくティッシュを手放せないほどだった。やむなく家人が花粉症用に持っていたステロイド系のセレスタミン配合剤を2回服用したが、飲むと鼻炎がピタリと止まった。アレルギーだ。

ただ私は既往症や持病を幾つも持ち、たくさんの薬を飲んでいる。どんな薬でも飲むと危険なことは知っている。薬を飲むことには注意している。

市販薬を飲むことで収まると思ったが、薬の飲み合わせを考えて仕方なく耳鼻咽喉科に行った。実は昨日も2軒行ったのだが、水曜は休診日が多く一軒は案の上休みだった。もう一軒は混雑緩和のため受付を規制しており、「本日の受付は終了しました」の紙が貼られていた。

平日の昼間だから空いているだろうと思いきやそんなことは全くない。老人が多い。私も立派な老人だが、こんなに患者が多いとは思わなかった。

鼻を見て、喉を見て、鼻の中にファイバースコピー(電子内視鏡装置)を突っ込んで、「アレルギーのようだな」で診察は終了。そのまま出口に向かおうとしたら、看護師に「吸引があります」と呼び止められた。それがこの機械だ。鼻と喉の吸引を3分間ずつ行った。

検査料は600点(6000円)+キシロカインゼリー2%を3ml2点=602点(6020円)。検査は医院が勝手に実施し、あとは内容の詳しい説明もせずに代金が請求される。東京都国民健康保険高齢受給者証で2割負担だとはいえ、8割は都の負担。

保険受給者の負担として跳ね返ってくるのだから、もう少ししっかりコストを考えて治療してほしいものだ。保険はすばらしいが、治療内容について何の説明もないのはおかしい。

薬も高い。内服用として2種類調剤してくれた。ほかに外用薬(噴霧用)として点鼻液も調剤してくれた。いずれも14日分である。2割負担で被保険者は1340円の負担で済んだが、国は製薬会社に6680円を支払わなければならない。

正直言って高いか高くないかは分からない。しかし、すぐ治りそうな病気だと7日分を出せばいいのではないか。眼科でもそうだった。過剰診察、過剰請求である。構造上の問題だ。

4月に脊柱管狭窄症の手術を受けた。とにかくどの病院も検査、検査。特に手術になると、検査結果しか信じるものはない。しかも、医師は自分の実施した検査しか信用しない。他の病院で同じような検査を実施していてもそれを使おうとはしない。当然、費用はかさむ。個人の負担も重い。国の負担はさらに膨らむことになる。

今日6日(木)は全国的に晴れて気温が上がり、先月27日以来、島根県津和野町では35.0度と10日ぶりに猛暑日地点が出現。さらに東京都心や名古屋でも32.3度の真夏日に、全国の真夏日地点も10日ぶりに200地点を超えた。とにかく蒸し暑かった。

身体をほぐすため14年ぶりに「極楽湯」和光店(埼玉県和光市)に行った。黒湯がこの店の自慢だが、14年前は「黒湯」と言っていなかったように思う。

それにしても、平日にもかかわらず極楽湯和光店も人が多かった。とても人口減少時代とは思われない。東京はまだ人口が増えているらしい。生産年齢人口が減っているのかもしれない。

老人だけではない。若い人も少なくない。それとも休日に変化が出ているのだろうか。よく分からない。川崎市多摩区でスクールバスを待っていた私立カリタス小の児童ら19人の殺傷事件など理解不能な事件も多発している。何とも痛ましい。

織部饅頭

カテゴリー: 東京日誌Ⅲ, 食物/老舗

2019/06/04  22:35


通りが広すぎて、大坂家を見つけるのに苦労した

 

慶応大学の高台に「華の早慶戦の」の告知が・・・

 

これが慶大正門だった

 

JR田町駅へは慶応仲通り商店街(けいなか)を通ると近道です

 

秋色庵大坂家の「織部饅頭」は名物だったという

 

こちらは家人が買ってきた銀座あけぼのの大福餅。こちらもおいしかった

 

過日話を聞いた秋色庵大坂家を訪ねた。内幸町の日本記者クラブに寄った次いでだった。都営三田線の三田駅から5分とあった。

最近はスマホを片手に歩くのが普通だが、私のスマホは勘スマホ。学生がたくさん歩いていたのでそれに頼ってそちらに歩いて行くと大きな通りがあった。慶大東門とあった。

正門はどこかと探していたら、ようやく見つかった。周辺が結構広いのにはびっくりした。小さな店だった。

織部饅頭を4個(1個300円)買った。焼き物の織部のデザインを饅頭に用いたものだ。緑のうわぐすりの垂れを抹茶で表現している。

「京都の和菓子☆ドットコム」によると、「近年では昭和30年に東京の大坂家という店が、その名も「織部饅頭」という商品名で出し、名物になっている」と書いている。

そういえば、私は早稲田大学出身。慶応大学はライバル校だった。三田に来たのは生まれて初めてのような気がする。なぜか縁がなかった。

花散歩

カテゴリー: 花/木/樹

2019/06/02  18:52


 

ベニガク

 

6月は梅雨。この梅雨を代表するのが「アジサイ」だ。最も一般的に植えられている球状のアジサイは「セイヨウアジサイ」と言われ、「ベニガクアジサイ」(紅額紫陽花)を改良した品種だという。

日当たりの良い東側に地植えしている。もらってきた株を一株植えただけで増えた。咲き始めは花弁(ガク)が白色だが、次第に赤色(紅色)に変わっていく珍しい品種だ。

ガクアジサイは古くから日本で栽培されている日本原産の花木で、花色は青紫、紅紫、赤、ピンク、青、白などたくさんある。

アジサイには毒性があるという。牛や山羊、人などが摂取すると中毒症状を起こし、過呼吸、興奮、ふらつき歩行、痙攣、麻痺などを経て死亡する場合もあるという。

外国にも自生のアジサイはあるようだが、今あるアジサイのほとんどは1879年(明治12)にイギリスの園芸家が日本から持ち帰ったアジサイを親として改良したことから始まっているといい、現在ではヨーロッパにとどまらず各国で栽培されている。

 

原産国はブラジルで、チロリアンランプとも言う

 

和名では「浮釣木」(ウキツリボク)という

 

和名の「浮釣木」(ウキツリボク)はいろんなところに咲いている。鉄柵に絡むように咲くツタ科の品種で、原産国はブラジル。

葉の脇から長い花柄の垂れ下がらせて赤い筒状のガクが目立ち、ランプをブラ下げたような形の花を咲かせる。

このため園芸では「チロリアンランプ」と呼ばれることもある。

 

石神井川添いにへばりつくように咲いていたユウスゲ(夕菅=キスゲとも)?

 

キンシバイの園芸品種「ヒデコート」

 

初夏から夏への移り変わる季節を知らせてくれるキンシバイ(金糸梅)の花は濃い緑色の葉によく映える。江戸時代に中国から渡来した半常緑低木で、古くから観賞用として栽培されてきた。

近年は花や葉が大型で、長期間にわたって花を咲かせる生育旺盛な園芸品種(交配などによって原種を人為的により育てやすく鑑賞向けに作った植物)「ヒドコート」が広く栽培されている。

 

???

 

これも近所で咲いている

 

生殖力の旺盛なランタナ

 

最もポピュラーなセイヨウアジサイ

 

ガクアジサイの一種か

 

これは最近はやりの実もなる「フェイジョア」

 

フェイジョア」はフトモモ科の常緑果樹で、原産地はパラグアイ、ブラジル南部、ウルグアイ、アルゼンチンの山野に自生している植物。

南米の奥地に自生している植物がなぜわが家の近所にあるかというと、需要があるからだろう。珍しい物や新しい物を求める人が一定数いるということだ。

私は今年初めてこの花を目撃した。花がなんとも言えない姿だが、花が咲いた後も実がなり、その実は食べられるという。10月下旬から11月上旬ごろに収穫できるという。

食感は梨の味に似ているようだ。是非味わってみたい。

 

富士見台駅近くのアパートの庭に立つ巨大なビワの木

 

これもガクアジサイの一種

 

これらの花は散歩で見掛けた花だ。みんな過去1週間にスマホで写した。名前も知らない花も少なくない。

最近は園芸品種が増えており、名前も難しい。一度見ただけでは分からない。観賞用や育てやすさに焦点を当て、栽培者に迎合している。

原種はそんなになくても、ゲノム編集などで品種改良が進んでいる。

 

ヒメシャラ

 

ヒメシャラ。枝葉がおごって花が咲いても見えなくなってしまった。見上げると、咲いているのがかすかに見える。どうもいけない。

 

車が受け皿の役割をしている

 

ヒメシャラの花は小さい。しかし、ぽたりと落ちる。落ちると印象的だ。車がそばに首を突っ込んで入れてある。

だから花が落ちるとボンネットにポトリと落ちる。落ちると分かる。まだ開花して間近いのでそんな落ちていない。しかし、これが時期を経るに従って増えてくる。

今年も同じような光景が展開されるのだろう。

みんなの花図鑑」で6月に咲く花を調べてみた。そうすると、449件がヒットした。あんまり多すぎてもう覚えていられない。

 

蘭ちゃん7世

カテゴリー: 花/木/樹

2019/06/01  23:25


 

蘭ちゃん7世

 

蘭ちゃんが今年も咲き始めた。法要で帰省先の関西から上京してきた5月20日に最初の蕾が割れ、いつの間にか4輪が花開いた。

これで4年連続して毎年この時期に咲いている。真心込めて育ててきた。私の真心に応えてくれた。

2008年に転勤先の神戸から東京にやってきたのが蘭ちゃん1世。2年ほど咲かなかったが、突然咲いた。その後も咲いたり咲かなかったりのんびりしていた。

2016年から毎年咲く。7世だ。胡蝶蘭だが、色は変わらない。別の色が咲いてもいいように思わなくもないが、それは無理というものだろう。

とにかく咲いた。めでたい。

『空母いぶき』

カテゴリー: 政治/外交/国際/軍事, 映画/テレビ/舞台

2019/05/31  22:20


 

空母いぶき

 

作品:空母いぶき
原作:かわぐち・かいじ
監督:若松節朗
主演:航空機搭載型護衛艦(いずき)艦長・西島秀俊
同副長・佐々木蔵之介
P-Panel記者・本田翼

 

かわぐちかいじ原作の初の実写映画化。かわぐち氏は1948年7月27日生まれ、広島県出身。90年に潜水艦戦を描いた「沈黙の艦隊」、2002年に架空戦記の「ジパング」を発表。どちらも戦記物だ。

「空母いぶき」は2014年から『ビッグコミック』に連載中。いぶきは架空の航空機搭載型護衛艦の艦名だ。圧倒的描写とリアリティーで数多くの話題作を生み出してきた。

最近では漫画が原作のリアリティーの薄い映画が氾濫しているが、この映画にどれだけリアリティーを与えることができるかが最大の焦点だ。

それを何とか可能にしたのがCGの力だ。パンフレットに所載されている若松節朗監督とCGIプロデューサー(株式会社コラット)の米山和利氏の対談によると、特に潜水艦や魚雷の「海中」シーンの多くはCGが中心だった。

ほかにCG部分は「艦船を中心にした海上と戦闘機などの空、いぶきの甲板まわりもそうだった」という。海中シーンは一番時間をかけて長くやれそうなところだったという。

日本は現在、空母を保有していない。東アジア海域における領土争いの激化に対し、日本近海における新たな抑止力として戦後初めて航空機搭載型護衛艦「いぶき」を旗艦とする第5護衛隊群が編成されたというのは本作における架空の設定だ。

 

「Thinktankを超えDotankに」桜田謙悟氏

カテゴリー: 科学/技術/イノベーション, 講演会/シンポ/セミナー/勉強会

  21:05


 

SOMPOホールディングスグループCEO

 

SOMPOホールディングスグループCEO(最高経営責任者)兼代表取締役社長で、今年4月から経済同友会代表幹事に就任している桜田謙悟氏が5月31日、国立情報学研究所のオープンハウスで基調講演した。成長戦略の新たな司令塔として平成28年(2016)9月に設立された未来投資会議のメンバーでもある。

・私は金融サービスの社長をしている。デジタルイノベーションの世界で最も先にディスラプト(崩壊、分裂)される可能性のある損保業界の社長であると同時に日本にとっては最も重要かつ急成長している介護業界を扱っている業界のトップでもある。現場の声や悩みや提案をしてくれということが分かった。

・データというのは何なのか。喜連側川優国立情報学研究所長が先ほど科学的な発想から眺められたが、ビジネスサイドの人間としては「データ イズ マネー」だとか「データ イズ ニューオイル」ということを何となく分かっているものの、本当に分かっているビジネスマンは世界にはいない。正解ということではなく、私の考えを話したい。

・SOMPOは売り上げで約3兆6000億円。雇用者数8万名。30カ国、218都市で事業展開している。

・損保にとって昨年は厳しい年だった。業界全体で支払った保険金は1兆5000億円。SOMPO だけでも5000億円。とんでもない金額だ。準備金や再保険があるからストレートに決算に響いてはいないが、皮肉に「もう損保事業には新規参入したくない」と言われる。あまりメリットない。

・業界の外からも猛烈にディスラプトされてきている。もしかしたら銀行のほうが厳しいかもしれないが、金融サービス業はこういう状況だ。

・VUCA。私が大好きな言葉だ。Volatility(変動性)、Uncertainity(不安定性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧模糊性)の略語だ。もともと軍事用語だったが、現在はビジネスでも使われている。無茶苦茶の時代、何を考えてもしようがない時代。

・今年のダボス会議でパネルをやってきた。セールスフォース、U2、ラッパー。彼らはIT産業に巨額の投資を行っている。「データはおれたちのものだ」「データを取り戻せ」「GAFAにただでやるな」などと言っている。スウェーデンで地球環境を守ることで闘っている高校生もいる。こういう人たちが集まって議論する。オープンイノベーション。エコシステムができる。全然違う経験を持った人たちが集まってきたオープンハウス。

・今第4次産業革命の時代と言われている。社会の抱えている課題にソリューションを提供することに意義があった。第1次産業革命は農業で飢えに対するソリューションを提供した。第2次は蒸気機関で、筋肉に対するソリューションを提供した。第3次はインターネット革命。距離とか時間に対する制約を取っ払った。第4次産業革命は何か。世界のアーキテクチャ―を作れ。答えはない。良い意味でも悪い意味でも脳に対する挑戦が始まった。脳に対するダークサイドであればクライシスでもある。

・トランプ米大統領もなかなかチャーミングなおっさんだが、変なことも言っている。ヨーロッパもぐちゃぐちゃ。中国もしっかりしているように思えるが、中は大変。格差を広げるかもしれない。

・一般社会の中ではデータに対するアレルギー、嫌悪感が出始めている。これは絶対に起こしてはいけない。すべてのテクノロジーは英知を適用することによって人類のためにあることをはっきりさせなければならない。データとゲノムについてはこの問題が顕著になってくる。

・新渡戸稲造氏の唱える武士道。3.11の整然とした行為。はっきりした宗教ではない。これが日本を形作っているのではないか。

・保険の社会は思いっきりディスラプションする。自動車保険があるが、自動運転、シェアリングによって・・の世界に組み込まれていく。火災保険。ニューリスクだけ。

・世界の保険会社が頭を悩ましているのはサイバーテロだ。全く読めない。損害の規模が分からない。発生するチェーンも分からない。

・これまでは自動車会社、保険会社、銀行とあったが、プラットフォーマーがくる、Xaas(X=未知の値、aas=as a Service=クラウドサービス全般)がくる、スタートアップ、銀行の名前が無用のアリペイがくる。保険業法、銀行業法など法律で管理・監督できたが、業界・産業という定義が完全に崩れた。横から見ていかないとこれからの産業は成り立たないし、あらゆる法律は機能しない。横をどう見るか。法律そのものが無意味になってくる。ただ遅れてくるだけでなく機能しなくなる。

・Xaasはどこで区切るのか。アリペイは保険会社か。法律がビジネスや社会の変化に追いついてこなくなってきている。

・会社の存在意義に書いてあるのは最高水準の安心・安全・健康のサービスを提供するために存在する。保険とは書いてない。安心・安全・健康のテーマパークと言っている。具体的に身に見え触れるものを提供する。保険は一番下に置いているラストリゾートだ。みなさんが考えたくないことを考えてきた。

・人とデジタル。東京、シリコンバレーにデジタルラボを作った。シリコンバレーに来る天才の多くはインドとテルアビブや深圳。GEがリストラしたので彼らを雇った。ラッキーだった。

・1000億円くらいかけ2つの会社を買収し介護事業に新規参入した。SOMPOケアグループは国内2位の介護事業者になった。400施設。利用者数8万人、職員数2万4000人。

・入ってみて気づいた。リアルデータの宝庫だった。バーチャルデータとの交換のオファーがあったが、お断りした。バーチャルデータの怖さはそれが本物かどうか分からない。それによって操られる人が多いのであたかもそれが影響力があるようにみえる。データは何かという教育が大事だ。

・長寿社会をネガティブにとらえているが、日本の持つ最大のアセットかもしれない。105歳以上の行動パターン、生活パターンについてのリアルデータは日本ほどたくさんあるところはどこにもない。105歳すぎたら長生きする人が多い。なぜか。意外と認知症になる人も少ない。日本はデータの宝庫だ。

・日本はいなくてはならない国になりたい。予定調和とソフトパワー、それに武士道という規律に支えられた国が何をしてくるのか。世界は見ている。

・Think tankを超えてDo tankになりたい。問題ははっきりしている。問題はなぜできないか。どうやってやるかに切り替えている。やるしかない。

『ジュリアン』

カテゴリー: 映画/テレビ/舞台

2019/05/29  23:48


 

ジュリアン

 

作品:ジュリアン
監督:グザヴィエ・ルグラン
主演:レア・ドリュッケール
トーマス・ジオリア
ドゥニ・メノーシェ
2019年5月29日@飯田橋ギンレイホール

「両親が離婚し、母と姉の3人で暮らすことになった11歳の少年ジュリアン。しかし、離婚調停の結果、親権は共同となり、隔週の週末ごとに父親と過ごすことなる

DVや離婚によって揺れ動いた少年の苦悩と家族の運命を緊迫感張り詰めた展開で描いた社会派サスペンス」(ギンレイ通信Vol209)

 

 

元禄創業老舗和菓子屋のよもやま話

カテゴリー: 講演会/シンポ/セミナー/勉強会, 食物/老舗

  16:06


 

秋色庵大坂家18代目の倉本勝敏氏

 

元禄年間(1688~1704)に創業したといわれる老舗和菓子屋「秋色庵大坂家(しゅうしきあんおおさかや)」(港区三田3)の18代目、倉本勝敏氏のよもやま話を港区の神明いきいきプラザ(港区浜松町1)で聞いた。

芝百年会の主催。港区芝地区にある創業100年を超える老舗のお店が集まって創設した会だ。NPO法人農都会議の会合で神明いきいきプラザにはときどき通っているが、過日会合に出たとき、掲示板にこの日のお知らせが貼ってあった。

倉本勝敏氏は1942年(昭和17年)1月、芝の三田生まれ。47年に疎開から戻った。小学校から大学まで芝で育ち、「まるっきり外へは出ていない」という。生業は和菓子屋で私で18代目。創業は元禄年間。将軍徳川綱吉の時代だった。時代は華やかでバブル的な色彩があった、と本に書かれている。

昔から豆腐屋と菓子屋は朝が早いと言われている。朝8時までに「朝生菓子」(その日の朝に製造した製品)を作らなければならないからだという。

「朝生菓子」はその日限りの命で日持ちしない新鮮さが売り物の製品で、8時までに作らなければならないと朝の7つ(朝4時)から仕事を始めないと開店には間に合わないという。閉店は夕4つ(午後10時)。7と4をとって世間からは「11屋」と呼ばれていたそうだ。いつ寝たのか分からない。

江戸のざれ歌に、なんで転んで菓子屋にほれた。足がねばって金がない、というのがある。

「くだらない」という表現がある。「くだらないもの」というのはメイド・イン・江戸のもので、大阪、京都から下っていない。だから「くだらない」と言う。江戸の酒はまずいと言われた。ところが江戸の人は努力家で「おいしい」ものを作れるようになったそうだ。

オリジナル商品の「秋色最中」は16代が考案して売り出した。小倉、栗、黒糖の3種類のあんこを使った最中は日本初の三色最中として好評だったが、同様の名称の最中が広まったため、昭和の初めに「秋色最中」と改名した。

16代は「おれは江戸っ子だ。人と同じ名前なんぞ付けられるかい」と言っていた。江戸っ子は馬鹿からそうでないのか分からない。私も江戸っ子の1人だが。

秋色という名前が付いたのは2代目の娘の「お秋」を由来としているためだという。当店は当時日本橋小網町近くに店を構えていたが、近所に住んでいた松尾芭蕉の直弟子・宝井其角に徘徊を学び、「秋色女」および「菊后亭秋色」と名乗っていた。愛弟子だ。寛文9年に生まれ、享保10年に56歳に没した。

13歳のときに「井戸端の桜あぶなし酒の酔」を読み、公寛法親王の目に留まったという。「秋色桜」として講談にもなっているという。

親父は島根県出身。なので「まだらの江戸っ子」と言われている。

「和菓子は食べちゃうと簡単だが、作るのは大変なんですよ」

「AIは万能ではない」

カテゴリー: 会見メモ, 科学/技術/イノベーション

2019/05/27  15:37


 

新井紀子国立情報学研究所教授

 

ゲスト:新井紀子(国立情報学研究所社会共有知研究センター長・教授)
一般社団法人 教育のための科学研究所理事長・所長
テーマ:日本記者クラブ総会記念講演会
2019年5月27日@日本記者クラブ

 

国立情報学研究所の新井紀子教授(1962年10月~)は27日、日本記者クラブで講演した。新井教授は「ロボットは東大に入れるか」プロジェクト(東ロボくん)を指揮する一方、幅広い年齢層を対象に読解力を調べる「リーディングスキルテスト」を主導した。

これらの経験をもとにした著書『AIvs教科書が読めない子どもたち』(東洋経済新報社、2018)で示された子どもたちの読解力とAI開発の現状は話題を呼んだ。

また近著『日本を殺すのは、誰よ!』(新井紀子、ぐっちーさん、2019、東邦出版)ではAIの台頭でホワイトカラーの半分が機械代替される時代になりつつある日本の課題とその処方せんについて聞いた。

新井教授は日本の数学者。一橋大学法学部に入学したものの、数学の面白さに目覚め、4年の時に数学基礎論の研究が盛んだった米イリノイ大学数学科に留学し、竹内外史教授に師事。1年でイリノイ大学数学科を1年で卒業し、奨学金を受けて、修士課程に進学。1990年に修士号を取得し、帰国した。

AI学者は物理学者に多いが、新井教授は数学者。東大理学部物理学科卒業のサイエンス作家、竹内薫氏によると、「数学と物理学とは小説とノンフィクションの差」があるという。

・2010年に『コンピュータが仕事を奪う』(日経出版社)を出したが、売れなかった。出版が早すぎたんだと思う。当時は検索しても人工知能やAIという言葉は1回も出てこなかった。13年くらいに『AIが仕事を奪う』と書けば、ベストセラーになっていたはずだ。10年にAIブームが始まると思っている日本人はいなかった。

・コンピュータと書いたが、実際はディープラーニングを含めた機械学習。この機械学習とデジタリゼーションがホワイトカラーの仕事を半分奪うというのが『コンピュータが仕事を奪う』の結論だ。今も変わらない思いだ。

・AIに対する危機感が日本人は薄い。この危機感を共有してもらえるかと考えた。これが11年に「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトを立ち上げた理由だ。

・AIは人間と同じように考えられるニューラルネットワーク(神経網)とどの記者も書いたが、これは間違いだ。人間がどのように考えるかという数字モデルを使ったことでしかない。AIは万能ではない。

・AIはソフトウエアにすぎない。関数の一部に計算可能関数(数字)があって、その一部にAIと呼ばれている関数が含まれている。

・機械翻訳の場合は、日本語の文字列というセットから英語の文字列というセットへの転換だ。言葉がどんな確率分布に従っているかはだれも知らない。

・機械学習においては正解は人間が作る。それを100%正しいと信じているので正解データの誤りをデータは越えられない。AIが人間の誤りを直すことはできない。人間を越えるシンギュラリティ(技術的特異点=AIが人類の知能を越える転換点)を越えることはあり得ない。

・AIと言えども、Siri (Appleの開発したAIアシスタント)もAlexa(Amazonの開発したAIアシスタント)もペッパーくん(ソフトバンクの開発したヒューマノイドロボット)も東ロボくん(国立情報学研究所の開発したAI)はどれも日本語も英語も全く分からないし理解できない。このことをきちんと書いた記者が過去4年間いなかったのは非常に残念だ。仕組みを分からずに記事を書くことが問題点でもあったことを意味している。

・素敵な手品には必ずタネと仕掛けがある。あばいてこそがメディアなのにこの4年間それをしてこなかった。大変残念なことだ。

・人類の歴史上、どんなにお金を積まれてもすぐできないことがあって、それは数学だ。双子素数。3と5、11と13、17と19などだ。無限にあるか。古代ギリシャのときから問われてきたが、いまでもどうやって解いたらいいのかとっかかりすら分からない。2000年経っても分からない。数学は金を積まれても無理なものは無理。

・GAFA(Google,Apple,Facebook,Amazon)がどんなに金を積んでも無理なものは無理。

・変なホテルのロボットが激減している。太郎は男の子か女の子か聞くと、分からない。AIは意味を考えていない。われわれがどんなにAIに踊らされてきたか。

・統計が分厚いところと薄いところ。みんなが言いそうなことなら言える。

・AIに関心のある記者ならこれくらいの根性がないとだめだ。本当のことに迫ることはできない。機械翻訳というのは日本語の文を英語の文に訳するのではなくて、日本の文字列を英語の文字列に変換する。文と非文の境が分からないから。でも結構正しい。なので、ホワイトカラーのすべては代替されないしシンギュラリティはこないけれども、それでもホワイトカラーの多くは代替される。

・10年に東ロボくんプロジェクトで相談に行った。私は今のAIは東大に入れないことは分かっている。AIブームが来る。アメリカの検索などのサービス系からくる。どこまでがAIができてどこからができないのか。誰かがその限界を確定する必要がある。そのリスクはAI学者はとれない。AI学者は長くブームが続くことを祈るだけ。そうでなければ修士の学生を食べさせていけない。口が腐ってもAIに限界があるとは言えない。これを言えるのは金を必要としていない数学者だけだ。

・数学、特に数理論理学はAIを作った張本人だ。コンピューターとAIという概念をもともと作ったのはうちの分野。私には責任がある。

・東ロボくんプロジェクトは16年に関関同立に入れる。しかし、東大には絶対入れない。日本の70%の大学で合格可能性が80%以上という成績を取っている。

・GAFAはすばらしいテクノロジーを無償で提供すると言っているが、恐ろしい。そのことを通じて結局はデータとお金がGAFAに集積している。各地域から一番頭の良い人がどんどんGAFAに取られている。グーグルCEOのサンダー・ピチャイだってグーグルに行った。奨学金をもらってシリコンバレーに行った。

・どんどんローカルコミュニティーは疲弊して富の再分配なんてできない。これはどうするんですか?バージン諸島に隠し口座を持っていて国際的な富の再分配に寄与しない。インスタグラムなんかすごい悪い会社だ。1000人も雇用していないのに価値が高すぎる。

・日本の会社は生産性が低いとメディアは叩くが、雇用をしてくれるのは最大の社会貢献だ。大して金ももらっていなくても雇用を守ってくれている。文句を言わないでほしい。

健康散歩

カテゴリー: 散歩/山歩き/ハイキング, 花/木/樹

2019/05/26  13:18


 

黄金色に染まったヤマブキ

 

葉の上に花が咲くヤマボウシ(ミズキ科)

 

6月はアジサイの季節でもある

 

そろそろ花弁が色づき始めたアジサイもある

 

地域のボランティアによって管理運営されている「坂本遊園」には”ミュージシャン”がいた

 

反対側から見るとこんな感じ、実によくできている

 

こんなに大きな金柑は見たことはない!

 

遺産相続で続々と売りに出される農地が続出しているものの、練馬にはまだこんな風景も残っている

 

これもおなじみのキャベツ

 

 

わが家のアジサイ「ベニガク」も色づき始めた

 

脊柱管狭窄症で手術してから44日目。腰の治りを今一なので今朝から散歩を始めた。家から少し歩くと石神井川が流れており、川の両サイドは遊歩道が設置されている。

武蔵野の路の石神井川コースを歩いた。3月から4月初めにかけては桜の花が満開である。その桜も終わって今は新緑がまばゆい。

同コースを中心に1時間ほど歩いた。万歩計の数値は5000歩弱だった。早朝はやはり気持ちがいい。