鎧橋

カテゴリー: 経済/デリバティブ

2005/04/10  00:48


 ジャスダック証券取引所(東京都中央区日本橋人形町1-14-8)が情報発信基地として位置づけている「ジャスダックプラザ」(同日本橋茅場町158、東京証券会館1階)に行こうとぶらぶら歩いていたら、「鎧橋」(よろいばし)にぶつかった。橋の向こうは株屋の街で、こちら側は豆屋(商品)の街。鎧橋を挟んで、投資家の資金が株にいったり、商品(先物)に向かったりしていた。2つの街の間を流れる日本橋川に架かるのがこの橋だ。

 橋のたもと、満開のソメイヨシノの真下に、「鎧橋」のいわれを記した白御影石の記念碑が置かれていた。橋の名前のいわれにも触れている。大した橋には見えそうにないが、大した歴史を持つ橋である。

 「鎧橋が最初に架かったのは明治5年で、当時の豪商が自費で架けたのが始まりです。橋が 架けられたのと前後して米や油の取引所、銀行や株式取引所などが開業し、この地は大いに 賑いました。
  その後、明治21年には鋼製のプラットトラス橋に架け替えられました。その頃の様子を文豪 谷崎潤一郎は「幼少時代」でこんな風に書いています。

  鎧橋の欄干に顔を押しつけて、水の流れを見つめていると、この橋が動いているように思え  る・・・私は、渋沢邸のお伽話のような建物をいつも不思議な気持ちで飽かず見入ったもので  ある・・・
  対岸の小網町には、土蔵の白壁が幾棟となく並んでいる。このあたりは、石版刷りの西洋風  景画のように日本離れした空気をただよわせている。」

 現在の橋は昭和32年7月に完成したもので、ゲルバー桁橋とよばれたものです。橋の外側に間隔を置いて突き出ている鉄骨が、ごつごつした鎧を感じさせます。

人形町大観音寺の「花まつり」

カテゴリー: 東京日誌

2005/04/09  23:58


 4月8日(金)、知人とランチの約束のため、久しぶりに人形町に出掛けた。次の約束まで少し時間があったので、商店街をぶらぶら歩いていたら、耳に飛び込んできたのが「花まつりをやっています」との呼び声。人形町商店街協同組合主催のいわば、町興しの一環行事だった。

 「大観音寺」(正確には「おおがんのんじ」と呼ぶ。東京都中央区日本橋人形町1-18-9)。ご本尊は「聖観世音菩薩」。もらった「縁起」によると、鎌倉の鶴岡八幡宮境内で、掘り起こし中の井戸の中から出てきた「鉄(くろがね)造りの菩薩像」で、明治初年に、由比ガ浜に捨てられるところを、人形町の住人が持ち帰り、明治9年に現在の地に勧進し奉祀せられたとか。鉄製の仏像は全国でも珍しいそうな。

 魚河岸料理の老舗「よし梅」のそばだから、「うっかりすれば見逃してしまうような小寺」の存在は知っていた。しかし、何段もないものの、道路から石段を上がらなければならないことのほか、本当に小さなお寺なので、ほとんど関心を払っていなかったのが正直なところだった。

 4月8日は「花まつり」。お釈迦様の誕生日を祝う日だ。そう言えば、こどものころ、この日は村のお寺に行って、方丈様の話(説教)を聞くのが慣わしだった。甘茶をいただいたことも思いだした。ずいぶん、昔のことだ。今はもうそういう習慣はなくなっているのだろう。それが都会で、復活していることを不思議に思う。

 お釈迦様に甘茶をかけ、お祈りした後、甘茶といただいた。甘茶とはヤマアジサイの1変種で、葉を乾かすと甘くなるという。その葉を煮出してつくるのが甘茶。50年ぶりくらいに飲んだ甘茶は本当に甘かった。

サクラ保存林

カテゴリー: 東京日誌

2005/04/08  02:48


 桜満開、春爛漫。

 昨日(6日)は自宅から最寄駅までの間に、練馬区立高松小学校-光が丘団地の桜を楽しみ、東京メトロ銀座線の虎ノ門で降りてからは外務省ー日比谷公園の桜を愛でた。日比谷公園はともかく、外務省前庭の桜は本数はそんなにないけど、結構見事。

 今日(7日)は神田から大手町まで歩いたが、びっくりしたのはサンケイプラザの前庭にも桜が植わっていたこと。まだ、植えられて何年にもなっていないが、しだれ桜。この季節、有名な名所にいかなくても、どこででも、目に付くのは桜、桜、桜。日本人が桜を本当に愛し、至るところに植えているのに改めて気付かされる。

 花見に出掛ける自分の贔屓の場所というのが誰にもあるものだが、私の場合は何と言っても地元の都立光が丘公園。10年ほど前にはご近所の皆さんと盛大な花見の宴を”張った”こともあったっけ。ガスコンロを持ち出して、飲めや歌えや・・・。体力、気力もありました。

 「多摩森林科学園」(東京都八王子市とどり町1833)。400年以上もの昔、小田原の北條氏が南下してきた武田の軍勢を迎え撃った古戦場に設けられた林野庁森林総合研究所の研究施設だ。日比谷公園の約3・5倍の57ヘクタールの広さ。JR中央線高尾駅から徒歩10分。

 試験林が中心だが、見逃せないのが「さくら保存林」。各地の著名な桜の遺伝子を保存するために昭和41年に設置が決まり、8ヘクタールの面積に桜亜属だけで約250品種、2000本の品種が植えられている。同時に導入されていない品種の収集や分類の見直し、保存方法、生理的反応などの研究も進められているとか。

 手元にある「見学のしおり」はもう5,6年も前のものだから、変わっているだろうが、今年も、見事な花を咲かせてくれていることだろう。週末には、義母のお墓参りを兼ねて、桜を楽しんできたい。それまで、散らないで・・・

Regret

カテゴリー: 東京日誌

2005/04/06  08:12


Judith is an elderly Librarian. She is speaking to her daughter Andrea,who is in her thirties. Judith had been thinking about opening her own business, but she recently gave up on the idea.

Anderea: What’s the matter, Mom? you look so somber recently. Don’t tell me you’re stiill upset about not opening that business.

Judith: No, I’ve pretty much gotten over that, but let me tell you- it would ‘ve been great if it had happened.

Andrea: Oh, I’m not so sure about that. I mean, if you had opened a shop, it probably would have failed miserably.

Judith: Hmm,I just feel like I haven’t done anything with my life.

Andrea: Mom, what are you talking about? You have your job at the
liblary.

Judith: The Library?! I’ve wasted my whole life working there! If I’d known
how boring it was going to be , I wouldn’t have gone to school to
get a librarian’s degree.

Anderea: But if you hadn’t gone to school, then you wouldn’t have met
Dad.

Judith: That’s true, but I still think we got married too early.You know, Andrea,you’re still young. Now is the time for you to enjoy your life. I would’ve done some traveling if I hadn’t gotten married.

Andrea: But I wouldn’t be here if that had happend! Mom, you’ve got to stop living in the past,and start thinking about the future. You’re still healthy. Today is the first day of the rest of your life!

JUdith: Ah, give me a break,will you?

富山湾産ほたるいか

カテゴリー: 東京日誌

2005/04/05  23:51


ハイよ
ほたるいか。
あっ。

こいつは富山産・・・。
へえ わかる?

わかるよ 富山湾の
ほたるいかは
まるまる太いし
つやつやしてるから。

沖合い2キロという近いところの定置網で
漁ってすぐに
ゆでるから
おいしいんだよ。

こういう旨いもんが
あるから
オレも毎晩
マスターの定置網に
かかっちゃうんだよな。
まるまる太ってね。

 都営大江戸線「築地市場」の掲示板に4コマ漫画のポスターが張ってあった。タイトルは「見分けて 食べて なるほど!富山湾のほたるいか」。富山県ほたるいか協会、Jf富山漁連、富山県おさかな普及協議会の宣伝ポスターだ。しかし、あまりにうまくできていたので、思わず、漫画のセリフをメモにとった。

 ちなみに、ポスターによれば、富山湾産ボイルほたるいかの見分け方は

○大きい
○まるまると太っている
○つやがある
○ミミの裏が白い 

 練馬で降りると、駅舎の一角がスーパー西友。魚売り場を物色していたら、あった、あった、ありました。「富山湾産ほたるいか」(生食用、製造業者=フジ七食品工業株式会社)が。「大きくつぶがそろっていて、胆が大きくコクがあります」と書かれている。どうしても食べたくなって、買った。家に帰って、ビールを飲みながら、添付の酢味噌を付けていただきました。幸せ・・・。

ナショナル・トレジャー

カテゴリー: 映画/テレビ/舞台

2005/03/27  23:43


少年時代、自分にとって一番大切な物は他人に見せることなく、自分だけの秘密の場所に隠しておきたいという不思議な気持ちに囚われた。そして、それは実行された。宝物とはいうものの、それは金銀の財宝ではなく、ビー玉に毛が生えた程度のものだったりして、他人には無価値な代物だが、自分にとっては掛け替えのない大切な宝。

 自分の家のどこかに穴を掘り、その財宝を埋めた。埋めたものの、やっぱり気になって、後から場所を探して確認したり、秘めやかな行為に喜びを感じた時期が確かにあった。前栽の秘密の場所に埋めた。あれはもう40年以上も前のことだ。自分ではなく、他人の埋めた宝物を探すのはもっと、エキサイティングだ。

 宝探しは少年にとって、体内に埋め込まれたDNAのようなものかも知れない。「ナショナル・トレジャ-」(2004年アメリカ映画、ジョン・タートルトーブ監督)はテンプル騎士団の秘められた財宝をアメリカ建国の父たちが受け継ぎ、その財宝の行方を天才歴史学者にして冒険家のベン・ゲイツ(ニコラス・ケイジ)が探し出すプロセスをスリリングに描いたアドベンチャー作品だ。

 ソロモンの秘宝、ナチスの財宝、ナポレオンの秘宝、山下財宝、ロマノフ王朝の秘宝・・・。世界のあちこちには今なお、莫大な秘宝が眠っている。それもそのほとんどが未発見のままだ。それを探すのは男のロマンだ。「シャーロット」号に眠る秘宝の鍵を握るのはアメリカ合衆国独立宣言書。その宣言書の裏側に、その封印を解く”暗号”が隠されていた。映画はまるでゲームのようなスピード感で暗号を解きつつ、秘宝に迫る。

 ニコラス・ケイジの映画は1週間ほど前、テレビで「ウインドトーカーズ」(2002年)を見たばかり。「コレリ大尉のマンドリン」(2001年)も良かった。ニコラス・ケイジの魅力はそのとぼけた風貌と熱血的な演技力。宝探しに協力するアビゲイル・チェイス博士役のダイアン・クルーガーも良かった。難しく考えることなく、楽しめるエンターテインメントだ。

小島米店のおにぎり

カテゴリー: 東京日誌

2005/03/25  00:59


 おにぎりがおいしいのは人が手で握るかららしい。それでもおいしいおにぎりとそんなにおいしくないおにぎりがあるのは厳然とした事実だ。

 もう1年近く食べ続けているのが小島米店(本店・東京都練馬区土支田町1-29-1)のおにぎり。行きつけは第二光ヶ丘店(同区高松4-13-17)で、昼食時間に外に出られないと思えそうな日には、大体、出勤途上に買うのが習慣になっている。

 とにかく、おいしい。米がおいしい。コンビニのおにぎりなんか、足元にも及ばない。しかも全部、正真正銘、手で握ったおにぎりだ。「シャケ」「紀州ウメ」「いなり」が定番で、それらが売れ切れていた場合は「イカ天」だったり、「おかか」や「こんぶ」だったりする。定番が毎日続いてもあきないから不思議だ。

 おにぎりの良さは何と言っても、仕事をしながら食べられること。実に合理的だ。どうせ、ランチタイムをしっかり取れないのなら、覚悟を決めて、おにぎりを頬張るだけだ。へたなランチよりうまい。しかも、1個120円程度と安い。コストパフォーマンスが実に良いのだ。

 小島米店は「おにぎり」だけで業容拡大しているような気がする。最近は西武池袋線の練馬駅近くにも出店し、本店入れて合計6店舗を展開する。何でも固定客が付けば、すばらしい。

氷冠の消えたキリマンジャロ

カテゴリー: 東京日誌

2005/03/23  22:45


 10年ほど前、東アフリカ・ケニアの首都ナイロビから、インド洋岸の港湾都市モンバサまで飛行機に乗ったことがある。その際、機上からアフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ山(標高5,895メートル)を眺めた。かなり遠くだった。聳え立っているのは隣国タンザニアだ。その時は8月だったが、山頂に氷冠があったかどうかは覚えていない。おそらく、あったのだろう。

 2年前、国際協力機構(JICA)のタンザニア事務所長氏からもらった年賀状には「ナイロビに出張に行った際、飛行機から眺めたキリマンジャロには雪がなかった。地球温暖化が速いペースで進行しているようです」と書かれていた。

 今年3月14日、英国の環境団体「クライメート・グループ」がキリマンジャロ山頂の氷冠がほとんどすべて消滅したことを示す航空写真を公表したとのニュースを読んで昔のことを思い出した。山頂付近の氷冠はほとんど解けて、噴火口がくっきりと姿を現している様子が航空写真に写し出されているという。

 米国の専門家らが3年前、2020年までに氷冠の消滅を予想していたが、予想を上回る速さで地球温暖化が進行していることをう裏付けた形だ。同グループは9月に東京でも温暖化に関する写真展を開催するようなので、ぜひ自分の目で確認したい。

車中忘れ物

カテゴリー: 東京日誌

  00:14


 3月19日(土)-22日(火)まで4連休。兵庫の実家に帰った。今回の旅はトラブル続きだった。最初のトラブルは都営大江戸線で起こった。光が丘駅で乗車、練馬で下車し、西武池袋線に乗り換えようと、練馬で降りたところまでは良かったものの、階段を登り始めて、座席の下に置いた大きなバッグを車内に忘れたことに気づく。

 慌てて改札を出て駆け込んだのが練馬駅構内の忘れ物届出所。事情を話して駅員にSOS。そこは駅員さんも慣れたもの。練馬駅から6つ目先の都庁前駅に連絡し、そこでバッグを”捕捉”する態勢を整えてくれた。届出所で待つこと10分。都庁前駅からバッグを無事、”救出”した旨連絡があり、同駅で受け取ることができた。

 「バッグは一人旅していましたか」と尋ねたら、「ええ、気持ちよさそうでしたよ」。地下鉄の車内で荷物を置き忘れた場合、荷物を探す駅は「駅務区」と呼ばれる比較的大きな駅だけ。人手の余裕のない駅ではとても、捜索する余力などなく、「都庁前の次に探すのはずっと先の大門駅」とか。

 これら「駅務区」より前の駅で気づいた誰かに降ろされ、駅員に届けられた場合、発見は逆に遅くなるという。各駅に確認の電話を入れる必要があるからだ。「いずれにせよ、これら駅務区でも捜索のために運転司令に連絡して、電車をその駅でしばらく止めなければならない。電車が遅れる。忘れ物はしないように」と駅員さんから頭を下げられました。申し訳なし。

OPECの”復権”

カテゴリー: 経済/デリバティブ

2005/03/19  13:04


 石油輸出国機構(OPEC)が3月16日、イランのイスファハンで開いた総会で、原油生産枠(現行日量2700万バレル=イラク除く10カ国)の50万バレル引き上げを決めた。1バレル=約159リットル。原油高騰が続くなら、早ければ5月から、増産枠をさらに50万バレル拡大する方針も打ち出した。

 北半球はこれから春・夏の不需要期に入る。この段階では本来、減産決定が普通だが、今年は例年と異なる。不需要どころか、中国、インドなどの”新興大国”の原油需要が大きく伸びているからだ。北海油田や非OPEC産油国の生産低迷に加え、北半球の厳冬も拍車を掛けた格好だ。

 OPECの増産決定で、本来なら原油相場も反落に向かうはずだが、実態は逆で、下がるどころか上昇に勢いが付き、世界の石油相場を主導する週末3月18日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)WTI相場は前日終値比0.32ドル高の56.72ドルと終値ベースで過去最高値を更新した。日中付けた高値は57・00ドル。

 50ドルの価格はとても信じられない。私がOPEC取材に明け暮れた1980年代後半は10ドルを割り込み、大変な騒ぎだった。OPEC首脳はジュネーブやウイーンはもちろん、欧州各地で鳩首会議を開き、対応策を協議。メジャーの力が強く、OPEC内部対立ばかりが目だって、右往左往した。取材する側もそのどたばたに付き合わされた。

 現在の高価格はOPECにとって決して悪い状態ではない。高いからといって、客が逃げるわけではないからだ。元々の客は嫌な顔をしているものの、中国などの新規顧客が争って、買いにくるものだから、値引きする必要もないからだ。黙っていても、売れる。

 しかし、いつまでもそんな状態が続くはずもない。無茶な価格で売っていれば、いずれ咎めがくるのは世の倣いだ。高石油価格が世界経済を疲弊させ、需要減退を招き、結果的に油価暴落という悪夢の再来だってあり得ない話ではない。OPECはそのことを骨身に沁みて知っているはずだ。

 マーケットを動かしているのはNYMEXで暴れている投機資金だ。ファンドに集まるホットマネーだ。マネーゲームそのものだ。しかし、マーケットはこうした要素も吸収して、いずれ、適正な価格に収斂していくはずだ、ただ、その過程では行き過ぎる。これが問題だ。それを管理することはだれもできない。