姫路城

カテゴリー: 神戸日誌

2006/07/09  23:54


 姫路城に初めて登った。電車の中から雄姿を眺めたことはあるが、実際に登るのは今日が最初だ。白漆喰で天守や櫓を塗り込めた優美な姿が、飛び立つ白鷺に例えられ、白鷺城と呼ばれるだけあって、確かに美しいが、それがどうした、と思っていた。

 しかし、実際に中に入ってみて、なるほど、名城と呼ばれるだけのことはあると思った。木造の建築構造がそのまま残され、櫓や石垣、門、堀など、城全体が良く保存されているからだ。どっしりした木造の天守閣ではゴロッと横になりたい気分だった。それも十分可能だ。

 天守閣は外観5階、内部は地上6階、地下1階。直径1m近い2本の柱が巨大な建物を支えている。一部を除いて、築城された慶長年間のままだというのも嬉しい。6階までエレベーターはない。汗をかきながら急な階段を登っていく。窓から入ってくる風の心地よいこと。

 平成5年(1993年)にはユネスコの世界文化遺産に登録された。日本で初めてである。そのせいか、この日も観光客が多かった。日本人以上に目立ったのは韓国人と中国人グループ。しっかり、国際化していた。

2006神戸・長田たなばたまつり

カテゴリー: 神戸日誌

  23:35


 「2006神戸・長田たなばたまつり」をのぞいた。震災復興を願って長田区真野地区で2001年から始まったまつりだ。今年は6回目で、すっかり長田の夏の風物詩になったようだ。

 中核になっているのは同地区に本社を構える自動車用ファンベルトのトップメーカー、三ツ星ベルトふれあい協議会。催しも同社の敷地や周辺道路で繰り広げられる。住民の願いが込められた短冊や飾りが施された竹笹が会場全体を彩っている。

 同社の社会貢献の一環だが、なかなか、ここまでできるものではない。震災で本社を移したが、住民の要望で、創業の地に戻った。神戸は天然ゴムの輸入基地だったため本社工場が必要だったが、今は合成ゴムを使用。神戸に立地する合理的理由は消えている。

 事実、同社の主力工場は香川県さぬき市や京都府綾部市のほか、インドネシアやタイといった国外に移っているのが実態。しかし、地元に86年。地元との触れ合いを大切にしたい、ということから、本社工場を稼働させ続けている、という。CSR(企業の社会的責任)の原点かもしれない。

淡路島

カテゴリー: 神戸日誌

2006/07/08  00:28


 神戸に来て初めて、明石海峡大橋を通って淡路島に渡った。阪神高速を西へ走って舞子から橋に乗る。通行料の高いのがネックだが、走っていて気持ちはいい。5月に明石から乗った「たこフェリー」も観光的には悪くはなかったが、利便性から言えば、こちらに軍配が上がるだろう。

 南あわじ市、洲本市、淡路市と3市(全市)を回った。とりわけ、南あわじはお金持ちが多い、という話を聞いた。玉ねぎ、キャベツ、レタスなど野菜作りが盛んで、3毛作も可能だとか。他に淡路瓦は全国的に有名であるほか、線香作りも名高いという。

 特に、淡路の玉ねぎは他産地に比べ、糖度が高く、格別な味だとか。夏の魚「鱧(ハモ)」は京都・祇園祭に欠かせないが、どう考えても、獲れるのは京都以外。持ち込まれる鱧の多くは淡路島産だとか。中でも、沼島(ぬしま)の鱧が有名だそうな。

 鱧はアナゴの親戚みたいな魚だ。小骨が多く、それを抜くには職人芸が要るという。ドジョウもそうだが、そういった高度なテクニックを持つ職人は確実に減っている。あの淡白でいて濃厚な味を持つ鱧が口に入らなくなるのも案外近いかもしれないのではないか。

進水式

カテゴリー: 神戸日誌

2006/07/07  23:40


 ばら積運搬船「VANDA COLOSSUS」の進水式(7月4日)に参列した。川崎造船神戸工場の第4船台。第1567船。つまり同工場で建造された1567番目の船である。

船主:”K”LINE PTE LTD
船籍:シンガポール
全長:約189.90メートル
総トン数:約3万1000トン
載貨重量:約5万5500トン
定員:28名

 5月に三菱重工業神戸造船所で、コンテナ輸送船の進水式に参列したから、これで2回目。神戸市消防音楽隊の勇壮な音楽に合わせて、セレモニーが進行する。船が船台を離れてスルスルと海に滑り落ちていく姿は圧巻。幼稚園児や一般市民にも開放され、式典は華やかだ。

 20万トンクラスの超大型船は香川県坂出市や長崎県佐世保市などの造船所に集約され、神戸では5万トン級のコンテナ船の建造が中心とか。重工の進水式では進水後、背後に修復中の潜水艦の姿が出現したのには驚いた。

 

有馬温泉

カテゴリー: 神戸日誌

2006/07/03  00:33


 最初はケーブルで六甲に戻るつもりで往復切符を買ったが、六甲ガーデンテラスは六甲有馬ロープウエー「六甲山頂駅」のすぐそば。そこまで行っては、有馬温泉までロープウエーに乗るしかない。

 ほとんど期待していなかったが、すばらしい眺めだった。六甲山頂と有馬温泉の間をまさに空中散歩する感じだ。12分間。新緑が陽の光を浴びて、実にきれいだった。地上から200mくらいの高さか。秋の紅葉シーズンはまた、違った裏六甲の姿を見られるのだろう。

 やってきました「有馬温泉」。温泉場らしい温泉場だ。けばけばしくもなく、しっとりと落ち着いた大人の温泉場。名物・金泉(含鉄ナトリウム塩化物強塩高温泉)が楽しめる外湯「金の湯」が有名だが、取りあえず、先に行き会った「銀の湯」(炭酸泉・ラジウム泉)に浸かった。いい湯だな。

 町内には泉源がいくつかあった。極楽泉源や御所泉源、炭酸泉源など。「妬(うわなり)泉源」には「昔、美人がこの泉源の前を通ると嫉妬してお湯が噴き出したことから、この名がつけられtといわれています」(神戸市)との解説が書かれていた。ほんまかいな。

 泉質:金泉(含鉄ナトリウム塩化物強塩高温泉)
 温度:98度
 深さ:187m

六甲山

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2006/07/02  23:59


 7月2日はグルーム祭。六甲山の開祖の英貿易商、アーサー・ヘスケス・グルーム氏の偉大な業績を顕彰するとともに、六甲山の夏山シーズンの安全祈願祭を兼ねたもの。つまり、六甲山の夏山開きだ。

 グルーム氏に敬意を表して出掛けようと思ったが、午前中は一時的に大雨。とても、出掛けたい雰囲気ではなかった。しかし、正午を過ぎて、日差しが出てきたので、それじゃ、と思い切った。

 もう完璧に遅いので、JR六甲道駅から六甲ケーブル下駅まで坂道を歩いた。30分以上。たっぷり汗もかいた。初夏だから仕方ない。六甲ケーブルで山頂まで10分。面白くも何ともない。山上駅から六甲カントリーハウスまでバス。

 そこからまた歩いて着いたのが六甲ガーデンテラス。ここは神戸の街と港を眼下に見下ろせる絶景スポット。イングリッシュガーデンの中に配された見晴らしのテラスにあるCafe「Granite」でお茶。

 六甲山とか麻耶山とか、名前を何度も聞くが、どれがどれなのか、正直何も分からない。たった2カ月で分かるはずがない。当たり前だろう。少しずつ分かっていくだけだ。でもよく開発された山だ。昔は禿山だったとか。いずれにしても、たっぷりお金が掛かっているようだ。

東山商店街

カテゴリー: 神戸日誌

  23:39


 神戸に来てずっと気になっていた「東山商店街」にやっと行った。神戸の台所だそうな。商店街の入り口にそんなスローガンが書いてあった。「神戸新鮮市場」とも書かれていたが、固有名詞なのかどうか、確認していない。

 土曜日、大阪・梅田まで阪神電車で出掛けた。2時間ほどで用を済ませ、また阪神電車に神戸まで戻る。何せ、大阪は人が多くて好きになれない。梅田の地下街は人でごった返しており、新宿や渋谷と変わらない。地理も分からないからなおさらだ。

 神戸も元町を過ぎて新開地まで。東山商店街は湊川公園の北のほうだと聞いていた。坂道を登っていくと、ありました。ここが今神戸で一番活気のある商店街だと聞いていたが、土曜も午後5時を回っていたせいか、そんなでもなかった。

 「活きののいい魚は明石の『魚の棚』(魚屋さんの商店街)ではなくて、今では東山商店街に持ち込まれる。タコも商店街を歩いているよ」という話を何人かから聞いたものだから、自分の目で確かめたかった。行った時間が悪かったのかしら。

「じぇーむす・ぶるーす・らんど」

カテゴリー: 神戸日誌

2006/06/26  00:48


 神戸と言えば、「倉庫文化」だそうな。京都は「町家文化」らしい。何と言っても、港町。倉庫は必需品である。さはさりながら、「臨海型開発」から「臨空型開発」に発展形態がシフトする中で、倉庫需要も後退を余儀なくされているのは紛れもない事実だ。

 反対に、倉庫への需要が出ているのがファッションや雑貨業者なのだという。神戸の中心・三宮界隈から倉庫街のほうに、移転してくる店が増えているようだ。とりわけ、海岸通りには最近、素敵な雑貨店やレストランがオープンしており、俄然楽しくなってきた。

 少し早く起きた朝は倉庫街を通りながら、ハーバーランド近くまで散歩するのが楽しみ。撞球場と並んで、この前から気になっていたのがパブ「じぇーむす・ぶるーす・らんど」(神戸市中央区波止場町無番地篠崎倉庫3階)。

 ナイトライフも充実させる必要がある。この日夜8時から、さぶいぼショー「光玄」のライブがあるとの情報(要は店先のチラシ)をゲットしていたので、夕食を済ませた後出掛けた。こんなところで、和製ブルースを聞けるとは思わなかった。しみじみと、懐かしさがこみ上げてきた。

手打うどん「よど」

カテゴリー: 神戸日誌

  00:02


 雨の中、JR鷹取駅から新長田に向かう途中でふらりと入ったのが手打うどん「よど」(神戸市須磨区大池町2-3-7)。板戸を横に開けて入る小さな店だが、お昼どきだったこともあって、混んでいた。頼んだのはうどん定食。

 きつねうどんと炊き込みご飯、おしんこ、それにデザートのバナナが半切れ付いていた。これで650円。うどんは好きで結構食べているが、手打だけに腰が強く、うまい。刻みネギをたっぷり入れていただいた。炊き込みご飯は味が少し濃いが、これだけしっかりした味はあまりない。

 そば屋がうどん屋を兼ねる店が多い中で、流石関西。正真正銘のうどん屋だった。うどん屋らしいうどん屋に遭えた気がして、とても嬉しかった。70歳絡みのおじさんが黙々とうどんを茹で、味を調え、盛り付けていく。それをカウンターで眺めながらいただくうどんはまた格別だ。

 店内至るところに張ってあるのが落語家の色紙や寄席の案内。「この街にお笑いを出前」と題した「第35回板宿寄席」のちらしだ。主催は「板宿寄席実行委員会」(事務局・よど)とある。それで合点が行った。

 店構えもいい。とにかく、板戸がいい。店が狭いのも気に入った。親父の職人技にも敬意を表したい。でも、親父が働けなくなったら、篠山の「角」みたいに店を畳むのだろうな。街を歩いていれば、こんな店にたまにぶつかる。これだから、街歩きはやめられない。

「鉄人28号特別展」

カテゴリー: 神戸日誌

2006/06/25  23:49


 ロボット漫画のヒーロー「鉄人28号」。その特別展が開催されていたので、クリーンアップ作戦の帰途、新長田アートギャラリー(神戸市長田区腕塚町5-5-1アスタくにづか1番館2階)をのぞいた。

 生みの親、故横山光輝氏は地元出身。1934年生まれ。太田中学→須磨高校。少年時代、鉄人の活躍に胸驚かせたことをよく覚えている。今では他愛ないな、ぐらいの印象しか抱かないが、当時は血も踊った。

 「鉄人28号」後も、日本初の少女アニメ「魔法使いサリー」、忍者ブームを巻き起こした「伊賀の影丸」など名作も多い。最近では、何と言っても、「三国志」。大人も十分読むに耐える。全60巻にもわたる大河歴史ロマンを、こどもたちと一緒につい最後まで読み終えたほどだ。

 長田区は阪神・淡路震災で、被害の大きかった地域だ。壊滅的な打撃を受け、多くの家が建て直しを余儀なくされた。須磨→鷹取→新長田と歩いてくると、震災の痕跡をつぶさに感じることができる。恐らく、街並みがガラリと変わったのではないか。

 JR新長田駅周辺には新長田1番街や大正筋商店街といった立派な商店街もある。しかし、震災前の賑わいを取り戻しているとは言えないのだろう。地元住民、とりわけ商店街にとっては地元活性化が最大の悲願だ。

 その起爆剤にしようとしているのが「KOBE鉄人PROJECT」だ。今回の特別展を皮切りに、JR新長田駅前広場に、「鉄人28号モニュメント」を設置し、さらには横山光輝記念館の建設を目指すという。市民にプロジェクトへの参加を呼び掛けている。