目黒の「とんき」でとんかつを食す

カテゴリー: 東京日誌

2005/09/06  23:14


 東京・白金台の松岡美術館から少し歩けば、すぐ目黒。午後も2時を回って、お腹が空いた。遅めの昼ご飯を食べたい。「目黒のさんま」もいいが、ここはやはり、とんかつの「とんき」(目黒区下目黒1-1-2)でしょう。

 友人に連れられて初めて行ったのはもう30年近く前ではなかっただろうか。そのおいしさとえらく並んで(店内で)食べた記憶が残っている。しかし、それ以上に「おいしかった」記憶が強く、近くに行くと、立ち寄っていた。それでもこの前に行ったのは何年も前のような気がする。

 店の着いたら午後2時30分。「準備中」の立て看板が店頭に立てかけてあった。普通なら、とっくにあきらめて、どこかの店ですませるのに、「とんき」だけはそういう選択肢はなかった。午後4時の開店まで、近くの駅ビルでコーヒーを飲みながら待機。とんきのとんかつを食べなければもう帰れない。

 午後4時30分に再訪すると、まだ席も少し空いていて、待たずに座れた。1階はずっと白木のカウンター席に囲まれたオープンキッチン。しかも、そのキッチンが教室のように板張りのデッキで、実に広いのである。広くて、クリーンで、清潔感にあふれている。

 何度か来たけど、右サイドの席に座って観察するのは初めて。キッチンの全体が見渡せ、6-7人の従業員の動作が実にきびきびしていて、流れるようにリズミカル。役割分担がはっきりしている。白のユニフォームと白のズック靴がまた、清潔感あって、気持ちいい。

 一番大事なのはもちろん、お味だが、衣が薄いながらも、予想以上に硬く、それでいて味わい深い。肉は衣にくっつくことなく、すぐさま離れ、1口カットで食べ易く、口の中に納まる心地よさ。千切りキャベツも微細な甘味を放ち、おかわり自由。あと、豚汁、おしんこ、ご飯。ビールを飲み、とんきのとんかつを食べる。これ至上の喜びである。ヒレ定食1650円也。

窮地に立つユーレックスUS

カテゴリー: 経済/デリバティブ

2005/09/05  09:32


世界最大のデリバティブ(金融派生商品)取引所である欧州金融先物取引所(ユーレックス)は2004年2月、「ユーレックスUS」を設立し、鳴り物入りで米国市場に進出したが、思ったように出来高を獲得することができず、窮地に立たされている。

 ユーレックスは低コストが売り物の電子取引市場だったが、迎え撃ったシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)やシカゴ商品取引所(CBOT)も伝統的なオープンアウトクライ取引に加え、電子取引も導入して必死に対抗。ユーレックスUSが昨年2月に開始した米国債取引は競合商品をドル箱とするCBOTの猛反発を招き出来高は低迷、今年6月、「上場は維持するものの、新たな投資は行わない」方針を表明せざるを得なかった。

 ユーレックスは今年3月、CBOTとCMEが米国市場への参入を阻害しているとして米司法当局に2度目の提訴。懸命に巻き返し策を講じているが、事態好転は期待薄の情勢。ユーレックスはドイツ取引所とスイス取引所の合弁取引所。米国市場はユーレックス全体の出来高シェアの4分の1を占めている。米国市場での態勢をどう立て直すのかユーレックス役員会は難しい決断を迫られている。

松岡美術館「フランス近代絵画展」

カテゴリー: 東京日誌

2005/09/04  21:33


松岡美術館(東京都港区白金台5-12-6)をご存知か。戦後、不動産や冷凍倉庫、ホテル業などで財を成した故松岡清次郎翁(1894-1989)が収集したコレクションを一般に公開するため1975年に新橋の自社ビル内に開設した美術館。2000年4月、私邸跡地の現在地に独立した美術館を建設し、移転再開した。

 松岡氏のコレクションは初期の書画骨董から古代エジプト、ギリシャ、ローマの古美術はもとより、ガンダーラ・インド彫刻、中国陶磁、さらにはフランス印象派絵画と実に多岐にわたっている。1階でヘンリー・ムア、エミリオ・グレコの現代彫刻やガンダーラ・インド彫刻などを常設展示し、2階で企画展「フランス近代絵画展~印象派からエコール・ド・パリ~」を開催していた。同企画展は9月4日(日)で終了し、9月10日からは古伊万里展(12月24日まで)。

▼キスリング
 ・グレシー城の庭園
 ・プロヴァンスの少女
 ・シルヴィー嬢
▼シャガール
 ・青い鳥
 ・婚約者
 ・パリ賛歌
 ・画家と女
▼藤田つぐ治
 ・聖誕
 ・2人の子供と鳥籠
 ・横を向いて立っている裸婦
▼モディリアーニ
 ・若い女の胸像
▼ローランサン
 ・帽子をかぶった少女
 ・若い女
▼ユトリロ
 ・サン=ベルナール(アン県)の教会
 ・オルテーズのサン=ピエール教会
 ・モンマルトルのキュスティーヌ通り
 ・モンマルトルの迷路
▼ヴラマンク
 ・港のヨット
 ・嵐の前の風車
 ・スノンシュ森の落日
 ・カッシスの港
         
 以上は一部で、ほかにモネ、ピサロ、ルノワール、シスレー、ギョマン、モレなど。緑豊かで閑静な住宅街に位置し、落ち着いた雰囲気の美術館。外苑西通り(プラチナ通り)にはおしゃれなブティックやしゃれたカフェ、レストランなどが点在しており、美術鑑賞とセットでたっぷり楽しめますよ。

「カトリーナ」と米先物市場

カテゴリー: 経済/デリバティブ

  10:03


 米南部を襲った同国史上最大級のハリケーン「カトリーナ」が米国経済に与える影響が懸念されているが、先物市場では有事に備えた投資家の動きが非常に活発で、記録的な大商いを見せている。

 先ず世界最大のエネルギー先物取引所のニューヨーク商業取引所(NYMEX)。8月30日の全出来高は138万枚と過去最高を更新した。それまでの最高(8月11日の120万枚)を大幅に塗り替えた。原動力は原油先物とガソリン先物で、いずれも高値更新。

 シカゴ商品取引所(CBOT)では2年もの米財務省証券先物の出来高が約34万枚と記録を作った。前回は5月27日に付けた29万枚だった。金利動向に鋭く反応する商品だ。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)ではユーロダラー先物の出来高が30日、約230万枚と前日の100万枚から倍増した。ユーロダラー先物は世界で最も流動性の高い商品で、金利変動を映し出す指標として投資家に使われている。

 先物市場の活況は投資家がエネルギー市場の動向に大きな関心を見せているだけでなく、ハリケーンの影響で金利政策に変化が生じるかどうかに強く注目していることを示している。米金融当局はインフレ懸念から小刻みな金利引き上げ方針を継続しているが、経済への影響を考慮して微調整するのではないかとの観測が出ている。

 誰かの本の題名ではないが、「先物市場を見ていれば、経済の先行きが分かる」。先物市場は人間のさまざまな経済行動を貪欲に吸収し、それを先取り的に価格という形で反映する市場だ。もちろん、きちんと機能すれば話だが。米国の先物市場の動きから目を離せない。

薬膳松花堂弁当

カテゴリー: 旅行/移動/街歩き

2005/09/03  00:38


 「薬膳松花堂弁当」は薬膳レストランの看板料理である。漢方の里の薬草公園に行くと、必ずいただく。加えて、ぎんぎんに冷えた生ビール。それに周りの自然が秋である。

▼食前ドリンク  赤しそ  ・アレルギー抑制作用

▼和え物      紅花  ・血液浄化作用
                 ・月経不順予防
            ゴマ  ・生活習慣病予防
                 ・老化防止作用
▼煮物      オクラ   ・血糖値抑制作用
                 ・糖尿病予防
                 ・整腸作用
            南京  ・滋養強壮
                 ・糖尿病予防
▼甘味グレープフルーツ  ・抗がん作用
                   ・精神安定作用
                   ・消化器系促進作用
▼汁物     モロヘイヤ  ・血圧安定作用
             そば   ・高血圧予防
             うめ   ・血液浄化作用
▼ご飯        玄米    ・高血圧予防
                   ・動脈硬化予防
            大麦    ・食欲増進作用
           はと麦   ・美容効果
            あわ    ・疲労回復作用
            ひえ    ・冷え性予防
           黒ゴマ   ・老化防止作用
▼造りもの      はも   ・滋養強壮
         アガリクス   ・高血圧予防
                   ・抗がん作用
▼流し物    田三七参   ・肝炎の予防
                   ・生活習慣病予防
           しょうが    ・美容促進
▼漬物     アマドコロ   ・滋養強壮、強精
                   ・老化防止

  待っているのが薬草湯である。ゆったり薬草湯に浸かって、身体を休める。裸で戸外に出ると、もう秋の虫がしっかり鳴いていた。ちょっと前まではセミの声だったのに。田舎の空気ももう秋。都会と3度は違う。

 「秋きぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ 驚かれぬる」。なるほど、田舎なら、風の音そのものが秋を運んできてくれる。都会では肌で感じることのできない季節の移り変わりを田舎では実感できる。自然と乖離した都会生活の貧しさを感じてしまった。

そば所「よし田」銀座本店

カテゴリー: 東京日誌

2005/09/02  00:45


 会社の同僚に連れられて、そば所「よし田」銀座本店(東京都中央区銀座7-7)に初めて行った。明治18年(1885年)創業の老舗の蕎麦屋とか。同じ銀座でも「歌舞伎そば」や「十割そば郷」、最近では「小諸そば」などの立ち食い蕎麦をこよなく愛する人間だから、「よし田」を知らなかったからと言って恥じるつもりは少しもない。

 同僚の解説によると、誰かは知らねど、名だたる文人たちがこよなく愛した店だそうだ。店内は思ったより広く、至って落ち着いて、伝統と年輪を感じさせるたたずまい。1階には小上がりもあって、そばをつまみに一杯飲みたい気持ちにそそられる。江戸時代の「そば切り」でも出てきそうな、そんな雰囲気だ。

 その日は「ざるそば」を頼んだが、名物は「コロッケそば」だとか。店の宣伝によると、コロッケは「本店浜町よし田の伝統を受け継ぎ、鶏肉、卵、山芋のみで揚げたもので、パン粉、衣等は使用せずあっさりとしていながらコクが有り、近年のヘルシー感覚にもマッチし、ご年配の方から若い女性に至る迄ご好評を頂いております」とか。

 他のメニューも充実しており、どうも、これから通い詰めたくなりそうな店だ。いい店を知ったときの心のときめきを覚えた。合鴨を使った鴨南蛮、生食も可能な小柱(青柳)のあられそば、季節物では岩手産の牡蠣そばも評判だそうな。甘くない玉子焼きもぜひ試してみたい。

 さらに店主いわく。「そば粉は主に北海道産 その他長野、福井、各産地を歩き厳選した玄そばを低温貯蔵し、自家製粉工場にて製粉いたしております」。加齢とともに、そば食に関心が向くのは自然な流れ。いずれ、そば打ち、究極はそば栽培などと、妄想が広がる。

NYMEXはIPEから流動性を奪えるか?

カテゴリー: 経済/デリバティブ

2005/09/01  09:50


ニューヨーク商業取引所(NYMEX)はさきほど、ダブリンの立会場をたたんで、9月12日から新たにロンドンで立ち会い取引を開始すると発表したが、ライバルのロンドン国際石油取引所(IPE)からビジネスを奪うという目論見が成功するかどうかについては疑問視する声のほうが強そうだ。

 NYMEXがそもそもダブリンで、オープンアウトクライ方式の立会場を開いたのは、同方式と電子方式の2本立てで運用していたIPEが電子取引に一本化し、オープンアウトクライ方式を好むトレーダーたちの不評が噴出、それら不満トレーダーの注文を当て込んだものだった。

 NYMEXは昨年11月に、認可取得が容易だったダブリンで立会場を開設したが、当初、予想した出来高には到底達していないのが現実だ。IPEは今年4月、全面的に電子取引に移行したが、それによって、流動性がNYMEXに流れた事実はなさそう。

 NYMEXが苦戦しているのは英金融当局の認可に時間を要し、ロンドン進出が遅れた結果、電子取引に反対するトレーダーたちの勢いを吸収するタイミングを逸したのが最大の理由のようだ。IPEの電子取引も順調に稼働しており、付け入るすきがないこともある。9月12日からの”流動性争い”が注目される。

 

高句麗壁画古墳展

カテゴリー: 東京日誌

  01:17


高句麗は紀元前1世紀から7世紀にわたって栄えた古代朝鮮の一国。中国・遼寧省桓仁で建国され、吉林省集安、平城と南下しながら遷都を行い、5世紀には中国東北部から朝鮮半島北部にかけて最大の版図を誇った。唐の高宗に滅ばされた。

 この高句麗の首都だった集安や平城の周辺には、高句麗時代の遺跡が数多く残されており、北朝鮮の「高句麗古墳群」と中国の「高句麗の首都と古墳群」は2004年7月に、同時に世界遺産に登録された。

 これら高句麗古墳の壁には当時の生活文化や思想などを生き生きと描いた絵画が残されており、さながら、”地下の美術館”。北東アジアの文化交流を考える上で、貴重な資料となっている。

 国際交流基金フォーラム(東京都港区赤坂2-17-22赤坂ツインタワー1F)で、これら高句麗古墳群の壁画を写真で紹介した「高句麗壁画古墳展」が開かれている。世界遺産登録後初めて北朝鮮の現地に入り、壁画をカメラに収めた共同通信社の創立60周年記念事業である。会期は9月4日(日)まで。

 それにしても、高句麗の領土がこれほど、広かったのは知らなかった。百済と新羅はまだしも、日本に近いこともあって何とかなじみがあるが、それら2カ国より遠い高句麗については、知識も乏しかった。近代に近過ぎて、受験の出題範囲から抜け落ちていたこともあり、知識自体の絶対量も少ない。歴史の勉強の必要性を痛感した壁画古墳展だった。

NYMEX、9月12日にロンドン立会場開設

カテゴリー: 経済/デリバティブ

2005/08/31  08:29


世界最大のエネルギー市場であるニューヨーク商業取引所(NYMEX)は9月12日からロンドンで、北海原油ブレントの先物取引を開始する見通しだ。NYMEXヨーロッパが8月25日発表した。世界戦略の一環で、同地を拠点とする世界第二のエネルギー市場、ロンドン国際石油取引所(IPE)のビジネスを奪うのが狙いだ。

 NYMEXはこれに先立ち、昨年11月、ダブリンに市場を開設する一方、英金融サービス局にも認可申請し、ロンドン進出の機会をうかがっていた。取引は立会場を利用したオープンアウトクライ方式で行い、今年4月7日からすべて電子取引に移行したIPEと一線を画する。これに伴い、ダブリンの立会場は9月9日に閉鎖する。

 ダブリンの取引はIPEに比べて低調で、8月24日時点の未決済約定残高は1万1937枚とIPEの36万7171枚に大きく水を開けられている。NYMEXはロンドン以外にも、来年にはドバイに立会場を開設する計画のほか、ブダペストでも同様の計画を検討している。

 

稲庭うどん

カテゴリー: 東京日誌

2005/08/23  23:25


稲庭うどんは、西の横綱讃岐うどんに対し、東の横綱といわれている、日本を代表するうどん。今でも機械を使わず手作りにこだわる稲庭うどんは讃岐うどん、名古屋のきしめんと並ぶ日本大うどんに数えられる。

 寛永5年(1665年)に現在の稲川町の稲庭吉左ェ門によって製法が確立されてから、その技は一子相伝で受け継がれ、藩主に献上されていた。明治になって、縁者にも製法が伝えられ、広く庶民の口にも上るようになったとか。

 秋田県角館町で買ってきた七代佐藤養助稲庭うどんをうでて賞味した。透き通るような白さ、腰の強さ、なかなか気品のあるうどんである。よくあの細い身体で、と思う。讃岐うどんの立派さとはまた違う、凛とした直情が伝わってくる。

 元々は関西の人間。そばよりもうどんである。うどんが何よりも好きだ。しかし、気になるのはカロリー。昼は基本的に「そば食」にして3カ月。体重が4キロほど落ちた。身体にはうどんより、そばのほうがいい、と聞く。身体はうどんを欲しているが、注文の段になると、ついそばを頼んでいる自分がいる。うどんくらい、気にせず食べられる自分を取り戻したい。