築地本願寺

 用を済ませて、勤務に入る前に一休みしたいなと思いながら通り掛かったのが「築地本願寺」(東京都中央区築地3-15-1)。いつも、近くを歩いているものの、最近では境内にまで足を踏み入れたことがなかった。”おさぼりスポット”にしては申し訳ないが、そうさせてもらうことにした。

 正式には「浄土真宗本願寺派本願寺築地別院」。1617年(元和3年)、西本願寺の別院として建立された。場所も浅草近くの横山町で、「江戸浅草御坊」と呼ばれていたとか。1657年、明暦の大火(振袖火事)で焼失、新御坊は海を埋め立てた現在の地に再建された。

 関東大震災でも焼失している。1934年(昭和9年)に再度、修復された現在の建物の概観は古代インド様式。ぱっと見、タージマハールを思い出す。一部石造りだが、一歩本堂に入ると、桃山様式を取り入れた日本様式で、荘厳さが漂う。

 しばしの癒しのひと時を得て、外に出ると、初夏の陽射しが輝いていた。都心のこんな場所に、こんな静寂があるなんて・・・。4月26日(火)の昼下がり。境内の一角に立つ宗祖親鸞聖人像を確認してから、仕事に向かった。

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