「波除稲荷神社」本大祭

 波除稲荷神社 本大際 6月9日(木)-12日(日)
   11日(土)13時~宮神輿、お歯黒獅子御巡行
   12日(日)連合渡御 、町内大中小みこし山車

 東京・築地市場の場外市場の前にある「市場橋」交差点の角に、またしても何やら、東屋のような建物が建った。その板塀に張られていたのが上のちらし。波除神社のお祭りの予告で、どうやら仮設の東屋では神楽が奉納されるような感じだ。先の鉄砲洲稲荷神社もそうだったが、東京も祭りの多い場所だ。

 あちらが「開運の守神」だったのに対し、こちらは「災難を除き、波を乗り切る」のが御利益。350年ほど前の築地一帯は一面の海だった。江戸幕府4代将軍家綱の時代に埋め立てを始めたものの、波が荒くて工事は難航。

 ある夜、海面を光を放って漂うものがあり、船を出してみると、それは立派な稲荷大神の御神体だったとか。現在の地に社殿を作ってお祀りし、盛大な御祭をすると、それからというもの、波風はピタリと収まり、工事は進行、埋め立ても完成したという。

 住民はその御神徳のあらたかさに感じ入り、稲荷神社に「波除」の尊称を奉ったのが由来とか。災難除け、厄除け、商売繁盛、工事安全などなど・・・。場外市場の奥にある小さな境内に参ると、ちょうど仕事を終えた市場関係者とおぼしき長靴姿の男性が手を合わせているのが目に入った。長靴は場内市場関係者の仕事姿だ。

               

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