菓祖神「萬寿神社」

 「福島県郡山市の萬寿の森に、お菓子と縁結びの神様『菓祖神 萬寿神社』がございます。お菓子の神様といわれている橘菓の祖・田道間守命(たじまもりのみこと)、日本に初めて饅頭づくりの技術を伝えた饅頭の祖・林浄因命(りんじょういんのみこと)、柏屋薄皮饅頭を創始した初代本名善兵衛命(ほんなぜんべいのみこと)の3柱が合祀されております・・・・」(包み紙から)

 福島県の知人からいただいたのが「柏屋薄皮饅頭、こしあん」。柏屋(郡山市富久山町久保田字宮田127-5)は創業嘉永5年(1852年)とか。薄皮饅頭では全国に名前が知られている老舗だそうだ。郡山市は奥州街道の宿場町。確かにおいしい。

 萬寿神社があるのは柏屋の開成店(郡山市朝日1-13-5)の敷地内。林浄因命は後村上天皇(1328-1368)に饅頭を献上して喜ばれ、饅頭が取り持つ縁で、宮中に仕える女性と結ばれたことから、「縁結びの神様」とも言われている。

 春(4月第3日曜)と秋(10月第3土曜・日曜)には毎年、「まんじゅう祭り」が催される。祭りには柏屋の創業年数にちなんだ150余㎏の大饅頭が奉納され、全国から多くの参詣者で賑わうという。日本人の神様好きも大変なものだが、饅頭まで神様にしてしまうとは・・・・・

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