BONODORI IN HIBIYA PARK

夏たけなわ。7月から8月にかけて、全国各地で盆踊りが行われているが、東京のど真ん中、日比谷公園でも実施されているのには驚いた。題して「日比谷公園 丸の内音頭 大盆踊り大会」(主催:大会実行委員会、日比谷公園睦会商店会、有楽町商店会連合会、千代田区商店街連合会)。

 2年前まで会社が公園の中にあったから、日比谷公園にはずっと通っていたが、盆踊りをやっていたなんてついぞ知らなかった。それもそのはず。2003年に日比谷公園100周年記念事業として70年ぶりに復活したとのこと。今年は3年目。8月19(金)・20日(土)18時~21時。大噴水周辺特設会場。

 日比谷公園で盆踊りが初めて実施されたのは1913年(昭和7年)。日比谷・丸の内界隈の商店主たちが不況にあえぐ世の中を元気づけたいと西条八十、中山晋平両氏に依頼し、「丸の内音頭」が作られ、それが踊られた。

 復活盆踊りも趣旨は同じだ。世の中を元気づけるため。丸の内音頭は昭和8年に歌詞が変えられ、「東京音頭」に生まれ変わったとか。帰宅途中、ちょっと立ち寄って聴いたのは「浴衣音頭」、「マリと殿様」だけ。肝心の「丸の内音頭」は聞き逃した。

 浴衣姿の踊り手に混じって、帰宅途中のOLさんがバックを肩に掛けたまま、輪に入って踊っている姿を目にした。「ちょっと踊って、気持ちよくなって、元気になる」というのも悪くない。やぐらの上で太鼓をたたくいなせな旦那衆もサマになっている。こんな東京の夜も面白い。

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