旅に思う
10泊11日(うち機中泊1泊)のアメリカ旅行から17日(月)帰国。成田に夕刻に着いて3時間掛けて練馬の自宅に帰還したのは午後7時だった。ダラス(テキサス州)~クッシング(オクラホマ州)~シカゴ~ニューヨークと移動を繰り返したから我ながら結構ハードな旅だった。おまけにNYから日帰りでワシントンにも足を伸ばした。お金もたくさん使った。
旅の余韻に浸っている間もなく、18日(火)からは通常勤務。おまけに19日(水)は午前6時からの早朝勤務が入っており、睡眠不足も重なって、還暦を迎えたシニアには少しきつかった。歳をとると、疲れは後から出ると聞いているが、これからひどくなるのだろうか。
10時間ほど移動しただけで、全く違った世界にいることの不可思議さを感じている。アジアなら、2~3時間も乗れば、韓国や中国に着く。自分の母国から離れず、慣れ親しんだ空間に浸っていることの快感を否定するものではないが、たまには日常性から離れて、異空間に遊ぶのも面白いのではないか。
決して楽ではない。不自由でもある。おまけにコストも掛かる。そんなことまでして、異空間に飛ぶことのメリットは何なのか。それはやはり、日常とは異なった文化、人種、生活に触れ合うことに尽きる。異人種の中に混じり、異文化と触れ合うことで、新たな自分を発見できる。
異文化に触発されて違った発想、着想、連想を得られる。これを一度経験すれば、病み付きになることを保証する。自分を再発見できるのだから、これほど、エキサイティングなことはない。異国を旅することに伴うあらゆるしんどさを吹き飛ばしてくれること必定である。
問題は体力、気力、好奇心。これがすべての源泉だ。国内での生活も同じだろう。いつまで続くか、自分でも分からないが、倒れるまでは持つだろう。これは信仰かもしれない。