衆院解散・総選挙へ
野田佳彦首相がようやく衆議院を解散した。12月16日投開票が決まった。解散を「近いうちに」行うと谷垣禎一前自民党総裁に約束してから約3カ月。総選挙実施が年を越していたら、「首相の約束違反」が確定するだけに、本人としては「約束を果たした」つもりなのだろう。
しかし、そう思っているのは本人だけで、「首相の約束」がこれほどの軽さしか持たない政治はもはや救い難い。こんな状況を招いたのも、こうした自己本位の政治や政治家を選んだ国民の意識の低さでしかあるまい。改革すべきは国民の意識そのものなのだろう。