冬至には「冬至かぼちゃ」を食べるのが”普通”です!!

 

冬至かぼちゃの思いを乗せて

 

どこの家庭でもその家の風習があって、例えば、わが家では「冬至」には「冬至かぼちゃ」を食べることがなかば「決まり」になっている。なぜ「冬至」に「冬至かぼちゃ」を食べるのかはよく知らないが、どうもそういうことになっているらしい。

妻が言うことには、彼女のおふくろさんが冬至には必ず「冬至かぼちゃ」を作っていたという。「これを食べると冬は風邪を引かないから」と言って強く薦めたらしい。

妻はかぼちゃも小豆もそんなに好きではなかったものの、母がそんなに熱心に薦めるのならと思って毎年食べていたらしい。

その妻が母になり、不思議なことだが、いつのまにか冬至には「冬至かぼちゃ」を作るようになった。理由も「風邪を引かないから」だった。あんこが好きな私は理由にかかわらず好きなので食べている。

子どもたちが独立して家庭を築いてからも同じ。たまたま会った今日(冬至の日)も「冬至かぼちゃを作ったから持って行って」と手渡していた。よく理由が分からなくても、「とにかく冬至には冬至かぼちゃを渡すことにしている」とか。

「私も今は母のあの一途さを思うと何となく冬至かぼちゃを薦めている自分がいるのが不思議」だという。

今年は12月22日が冬至だった。冬至(北半球)は1年間で太陽の昇る高さが最も低く昼(日照時間)が最も短く夜が最も長い日のこと。逆にこの日を境にだんだん日が長くなっていく。一番昼間が長い日のことを夏至と呼ぶ。

冬至を境に太陽の力がよみがえり、暦は「陰」から「陽」へと変わる。陰の極点である冬至からふたたび陽が増していく。この冬至のことを「一陽来復」と言う。また冬が去り春が来ることや、悪いことの続いた後ようやく物事が良い方向に向かうことを言ったりもする。

昔から日本では冬至の日にはかぼちゃ(南京=なんきん)を食べる風習があった。夏野菜のかぼちゃは保存が効き、冬に食べてもビタミンAや同C、同E、食物繊維も豊富。栄養満点なかぼちゃを風邪や病気になりやすいこの時期に食べることで健康になれるとの意味も込められているようだ。

また、かぼちゃ以外にも「れんこん」や「にんじん」「ぎんなん」「きんかん」「寒天」「うどん」などの「ん」(運)がつく食べ物を食べる風習もあったという。

「運がつく」ということで「運盛り」の1つとされている。また、かぼちゃ以外に「冬至かゆを食べる」「こんにゃくを食べる」「ゆず湯に入る」などの風習もあったといわれる。

小豆の赤い色は厄除けや魔除けの印。かぼちゃと小豆を一緒に煮て「いとこ煮」とすることで運気をアップさせる狙いがあるのかもしれない。

また諸説あるものの、ゆずは融通が利くと語呂合わせの意味合いが強いと思われる。良い運を呼び込みたい願いが込められていそうだ。

今年も何とか「冬至かぼちゃ」にありついた。当ブログでは2011年に最初に冬至かぼちゃについて書いている。13年と18年も簡単に書いた。今年はこれまでを踏まえながら少し長く書いてみた。

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